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7月5日(金)国際ホテル科1年生のうち希望する学生を対象にして、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルでの宿泊研修を実施しました。
先だって行われた国際ホテル科1、2年生合同ホームルームでは、2年生から1年生に向けて「ホテルの見学に積極的に行くべき」とアドバイスがありましたが、今回のホテル宿泊研修はまさにそのような機会の一つです。実際にホテルスタッフの方々による講義を受けつつ、学生自身もお客様としてそのおもてなしを受けることにより、将来なりたいホテルスタッフ像を具体的に描き、学習や就職活動への意識をより高める目的で行われる研修です。
研修プログラム
1.神田外語学院卒業生のスタッフとの質疑応答
2.ホスピタリティ研修
3.館内見学
4.テーブルマナー研修
5.ホテル宿泊
研修先はヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル。
横浜の海の玄関口?みなとみらい地区の先端に位置しています。国際会議やコンサートなどが行われる「パシフィコ横浜」に隣接し、横浜中華街などの観光地、豪華客船も停泊する大さん橋へのアクセスも良く、国内外よりさまざまなお客様を迎え入れるラグジュアリーホテルです。
研修の冒頭には、神田外語学院を卒業後、同ホテルに就職した3名の卒業生にご登場いただきました。
自己紹介もかねてご挨拶いただいた後、卒業生ごとに3つのグループに分かれて学生との質疑応答が行われました。
学生からは、「こちらのホテルを志望した理由を教えてください」「現在勤務されている部署で働くなかで、やりがいを感じるのはどのようなときでしょうか」など、自身の就職活動や就業後のことにかかわる質問が多くなされたところ、卒業生の方々から自身の経験や思いを踏まえながら一つ一つ丁寧にアドバイスいただきました。
続いて行われたホスピタリティ研修では、料飲部門、宿泊部門それぞれのご担当者の方からご講話いただきました。
今まで行われた国際ホテル科の特別授業の中で一期一会という言葉の重みを教わった学生。
今回の研修では「高額になることもある料金を支払ってでもホテルに宿泊したい、ホテル内のレストランで食事をしたい」というお客様のニーズに応えるためにホテルが常に備えていること、スタッフが心構えていること、そのアクションなど、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルの取り組み事例を挙げながら、具体的にお話しいただきました。
ケーススタディも交えてお話しいただいた中で、「点を線で繋ぐことを意識する」という見方を教わりました。出会いの大切さについて心構えとして理解していたものの、それを行動としてどのように表すかという部分で試行錯誤していたところ、この考え方を知り「ふとしたことに気がつけるように、意識を澄ます習慣をつけたい」と学生に変化が見られました。
館内見学ではレストランやチャペルなどの施設、さまざまなタイプの客室をご案内いただきました。
海に浮かぶヨットの白い帆をイメージしたというホテルの外観は、商業施設が建ち並ぶみなとみらい地区の中でもひと際目を引く存在ですが、館内にもまた海や船を連想させるデザインが多く使用されていました。とりわけ、同ホテルの頂上部および1階ロビーに設置されている女神像「みちびき」は、航海の安全を祈って備えられる船首像と同義の役割で、横浜の繁栄や平和への願いが込められているということを伺い、その存在の大きさを感じました。
テーブルマナー研修では、フレンチコース料理をいただくとともに、宴会部門ご担当の方からマナーについての講習を受けました。
普段あまりコース料理をいただく機会がないからか、着座時にはかしこまった様子で「カトラリーは外側から順番に使うよね?」など、テーブルマナーの様式についてお互いに確認しあう場面も見受けられました。何のためにテーブルマナーが存在するのかということを念頭に置いてレクチャーを受けつつも、いざ料理がサーブされるとおなかが空いていたこと、そして何より料理がとてもおいしいことで、より一層目が輝いていました。十分に味わったあとで、学生がふと「今回両親から研修費用を支払ってもらい参加したが、卒業後にホテルで就職したら招いてあげたい」という声も聞かれて、就職に向けた意識の向上という研修の目的にかなったものとなりました。
「ホテルで働くということ」につき、教室で会得した知識に加えて、今回の研修の体験を重ね合わせることで、学びを立体的なものとすることができました。国際ホテル科の学生の眼前には、BHホテルインターンシップ(必修)やホテル実務研修(希望制)という、学びを現場で発揮する場が待っています。それぞれの機会を通して一歩ずつ成長し、将来は卒業生のようにホテルスタッフとして活躍する姿がその先にあります。研修にあたってヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルのスタッフのみなさまには誠にお世話になりました。研修中、学生の緊張した様子を察知して解きほぐそうとさまざまな試みを行っていただいたこと、ホテルスタッフの方の気配りを私自身も体験として感じることができました。