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神田外語学院×イオンファンタジー ビジネスデザインコース1年生が“夢中を育む店舗づくり”に挑戦 ― キックオフから渋谷店舗見学まで、学びの現場レポート ―

2025.10.24
神田外語学院ビジネスデザインコース1年生による、株式会社イオンファンタジーとの産学連携プロジェクトが始動しました。
これは、コース必修科目「マーケティング演習」の授業の一環で、今回は「渋谷店の魅力的な店舗づくりの提言」に取り組みます。
10月9日(木)に行われたキックオフミーティングでは、同社の担当者から会社理念や事業戦略、そして学生たちへの課題と具体的なアドバイスが提示されました。また、10月16日(木)に渋谷にある同社の店舗「PRIZE SPOT PALO渋谷店」を訪問。実際の店舗空間を自らの目で観察し、顧客行動や競合店舗との違いを分析するフィールドワークを実施しました。

<企業紹介>
株式会社イオンファンタジー
世界で1,273店舗(国内772店舗)を展開する、「アミューズメント施設」及び「プレイグラウンド施設運営企業」。「モーリーファンタジー」や「ちきゅうのにわ」などを通じ、子どもたちと家族が笑顔で過ごせる空間を提供し続けている。
▲神田外語学院でのキックオフ説明会の様子

■ 「顧客を知ること」から始まる店舗デザイン

イオンファンタジーのパーパスは、「こどもたちの夢中を育み、“えがお”あふれる世界をつくる」。

この理念を軸に、同社では「誰をお客様とするのか(Who)」「お客様が何を求めているのか(What)」を特定し、その期待価値を実現する店舗づくりを重視しています。

学生たちに提示された課題は、渋谷にあるアミューズメント施設「PRIZE SPOT PALO渋谷店」の顧客?競合分析を行い、差別化ポイントを提案すること。担当者からは、次のようなアドバイスが伝えられました。

「自店のお客様は誰かを時間や曜日ごとに見極めよう」

「競合と自店の違いを項目別に比較して、優劣を可視化すること」

「なぜその提案になるのか——分析と差別化ポイントを連動させることが大切」

学生たちは真剣にメモを取り、現場での実践をイメージしながら耳を傾けていました。

▲企業担当者の話を聞く学生
▲企業担当者の話を聞く学生

■ 渋谷の街で実践へ――現場見学スタート

学生たちは実際にPRIZE SPOT PALO渋谷店を訪問し、キックオフで得た理論をもとに“リアルな顧客理解”へと踏み出しました。若者や観光客が行き交う渋谷の中心で、学生たちは来店客の年齢層や行動パターン、店舗の雰囲気、ディスプレイ、スタッフの接客などを細かく観察。同社の理念「夢中を育む空間づくり」がどのように形になっているかを自らの目で確かめました。

▲「PRIZE SPOT PALO渋谷店」外観
▲店舗内を見学?観察する学生たち
▲顧客に英語でインタビューを行う学生
▲メモを取りながらクレーンゲームの配置や演出を観察する学生たち
▲店内を撮影しながら、顧客導線や商品配置の特徴を記録する学生
▲現場を歩きながら、店舗ごとの個性と差別化ポイントを探る学生たち
▲自社店舗と競合店の特徴を比較し、改善のヒントを探す学生の姿
▲クレーンゲームに挑戦しながら、来店客の気持ちや店舗づくりの工夫を体感する学生たち

■ 現場で得た気づきと学び

見学を終えた学生たちからは、次のような声が聞かれました。

「各フロアにテーマがあり、プリクラ?クレーンゲーム?カフェなどが分かれて配置されていました。自然と次のフロアに誘導されるような導線づくりが印象的でした」

「休憩スペースやごみ箱が多く設置されていて、利用者が過ごしやすい環境になっていました。お客様の立場を考えた“顧客目線”の工夫を学びました」

「競合店との違いを肌で感じられたことで、“差別化”の重要性を実感しました」

これらのフィールドワークの結果は、今後のグループワークでの顧客?競合分析レポートおよび店舗改善提案の基礎データとして活用されます。

■学びを“現場で生かす”ための産学連携

神田外語学院では、ビジネスコミュニケーション科全員が「夏のインターンシップ」「日本マクドナルドとの産学連携プロジェクト(課題解決型授業)」に取り組んでいます。
中でもビジネスデザインコースは、企業と連携した実践的なビジネス教育に力を入れており、コース独自の取り組みとして、今年度は「イオンファンタジー」および「ニューバランスジャパン」の協力の下、産学連携による課題解決型授業を実施しています。

イオンファンタジーの理念や現場での実践を通して、学生たちは「分析力」「発想力」「提案力」を身につけながら、“ビジネスで社会に貢献する”という視点を育んでいます。

<今後の予定>
学生たちは今後、渋谷店での来店者調査や競合他社のデータ収集?分析を行っていきます。
最終的には、グループごとに分析結果をまとめ、渋谷店の“差別化ポイント”を踏まえた店舗改善案の提言を行います。
どのチームの提案が採用され、店舗づくりに反映されていくか、学生ビジネスデザイン力が試されます。

▲神田外語学院でのキックオフ時の集合写真