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【留学科ゲストスピーカー】卒業生 島津耕士さん

2021.07.01

『敢えて日本を飛び出す』という選択。

留学科は留学に必要な語学力と海外大学の一般教養課程分の単位を同時に修得した後、提携している海外4年制大学への3年次編入学をめざす学科です。
神田外語学院で1年8ヵ月間、海外の4年制大学で2年間学び、最短3年8ヵ月間で、専門士と学士をダブルで取得できます。

 

留学科に在籍している大部分の学生にとって留学は初めての体験。現地の授業について、生活についてなど、気になることが多くあります。そういった在学生の疑問を解消するため、現在アメリカの大学に在学中の留学科卒業生がゲストスピーカーとして自らの経験をシェアしてくれました。

(在学生の半数は分散登校のため、オンラインで参加)

 

ゲストスピーカーとして来てくれたのは2019年冬に神田外語学院を卒業し、現在はアメリカのメリーランド州、ソールズベリー大学に在籍中の島津耕士さんです。

 

島津耕士さん経歴

2018年3月:国立群馬高等専門学校 機械工学科 卒業

2018年4月:神田外語学院 留学科 海外大学3年次編入コース 入学

2019年11月:神田外語学院 留学科 海外大学3年次編入コース 卒業

2020年1月:ソールズベリー大学3年次編入学 専攻はAccounting(会計)

「ソールズベリー大学は全体で8,000人ほどのアメリカでは小規模の大学です。このうち、留学生はコロナ禍以前、多いときでも50人程度。アメリカ人の友人を多く作りたいという人にはお薦めできる大学です。」

在学している大学の紹介から始まった島津さんのお話。学業をするには良い環境とのことです。また在学生が気になっている新皇冠体育対策ですが、ソールズベリー大学では学生全員がワクチンをすでに打っており、さらに週1回のPCR検査が義務づけられているなど十分な対策がされているとのことでした。

 

続いて島津さんから在学生の皆さんへ大学選びのアドバイスが送られました。

「大学選びは何を学ぶかで決まります。そして学ぶものは自分の好きなこと、やりたいことで選んでください。これが一番伸びます。

もし学ぶ分野を決めきれないということであれば、アメリカが世界の先端を行っている分野を選んだり、将来住みたい、就職をしたい街にある大学を選ぶというのも手です。」

参加していた在学生は島津さんの話に熱心に耳を傾け、話が終わると次々に質問の声を上げました。

  • 特別なことはやっていません。授業をしっかりと受けること、そして予習?復習が一番ためになったと思います。私は群馬から神田まで通っていたので、通学時間が長かったのですが、この時間を有効活用して勉強していました。TOEFL ITP? も在学中に500から570まで伸ばしました。

  • 実はかなり迷いました。私は様々なことに興味があり、2年生の7月くらいまで決めきれていませんでした。私は高等専門学校で機械工学を学んでいたこともあり、日本のモノづくりに興味がありました。しかし学んでいるうちに、日本は良いモノを作るだけではなく、もっとビジネスの力を組み合わせることでさらに発展できるのではと思うようになりました。そこでビジネスの本場、アメリカで会計を学ぶ決意をしました。皆さんもどうか迷ってください。そのことが進路選択に役立つと思います。

  • 忙しいです。私は特別な用事がなければ、平日も土日もずっと勉強しています。授業は当然ですがすべて英語で行われるため、ついていくためにも予習が欠かせません。そのため、授業前に教科書をきちんと読んで、ポイントを押さえておくようにしています。

  • 生活費についてですが、これはどの街でどのような生活をするかで変わってきます。あくまで私自身は、ということになりますが、家賃が月に600ドルです。これに加えて食費ですが、自炊をするなどして節約していますので200ドルほど、すべて合わせても1ヵ月10万円以下で暮らしています。また、授業の成績が良かったため、今学期は6,000ドルの奨学金を獲得できました。そのため、生活費で苦しむようなことにはなっていません。

  • 自分から動くこと、早め早めに動くことがとても大切です。日本で働くか、アメリカで働くかによっても違ってきますが、留学したら大学3年生になるのですから、基本的には留学1年目で就職活動が始まると思った方が良いです。1年目は慣れないことも多く、大変だとは思いますが、この時から動いておくと道はとても広がります。私はボストンで行われたキャリアフォーラム(日本語と英語ができる学生を対象にした大規模就職イベント)で大手国際会計事務所からインターンの内定を獲得しました。ここで経験をしっかりと積んだ後、関連する分野の就職先を探していこうと思っています。

現在留学中の島津さんから詳しい話を多数聞くことができ、在学生たちは大いに参考になったようでした。彼らが今後、有意義な留学生活を送ることに期待です。