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英語専攻科2年(2020年3月卒業)
久郷 桃さん
神奈川県立相模原総合高校出身
2020年3月より在ヨルダン日本国大使館派遣員として勤務
きっかけは、単純な憧れ。
視野を広げれば、将来の選択肢はどんどん増えていく。
「堅苦しそうで、自分には向いていないな」1年次の夏、外務省在外公館派遣員制度を初めて知った時、そんな印象を持ちました。一方で、英語力を活かして海外で働くことへの憧れや、大使館で外交の補佐をする仕事を「かっこいい!」と思う気持ちもあり、対策講座に参加するようになりました。2年次から就職活動も開始しましたが、心から「この仕事がしたい」と思えるようなものは見つけられず、将来に悩んでいました。そんな私が、真剣に外務省在外公館派遣員をめざすきっかけになったのは、「どんな仕事にも興味が持てない中で、少しでも『大使館で働く』ことに魅力を感じたのならば、本気で頑張ってみた方がいい」という、いとこからの言葉でした。
2年次の5月に挑んだ外務省在外公館派遣員試験の結果は不合格。しかし、この時に感じた悔しさが私に「大使館で働きたい」という気持ちを再確認させてくれるとともに、負けず嫌いな私に火をつけました。周囲に「卒業したら大使館で働きます!」と公言し、自分を追い込み、9月に行われる2回目の試験に向けて猛勉強を開始しました。苦手だった敬語やマナー、一般常識についても、講座を担当する久保谷先生に積極的に質問するなどして強化していきました。履歴書の作成については、年上のクラスメイトのアドバイスが助けになりました。家族からのバックアップはもちろん、志望企業への就職をめざして頑張っている友人たちからの応援も励みになりました。
久保谷先生から教わったことで最も印象に残っているのは、「伝える力」の大切さです。発言する時には、自信を持ってハキハキと話す。質問には、結論から端的に答える。わからなければ、相手に「わからない」と堂々と伝える。社会で働く大人としての基本的な能力が身についたことで、アルバイト先のアパレルショップでの振る舞いも変わっていきました。2回目の試験を控え、久保谷先生に面接対策をお願いした際、「久郷さんは、目上の人と余裕をもって話せるから大丈夫だよ」と言っていただき、落ち着いて挑むことができました。筆記試験に続き、日本語での面接と英語での面接を突破。2度目の挑戦で、念願の在外公館派遣員試験に合格するこができました。
SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献したいという気持ちがあったことから、希望の派遣先には、ジャマイカやパプアニューギニア、ベリーズといった発展途上国をあげていました。そのこともあり、条件の近いヨルダンに決まったのだと思います。派遣先が決まってから受けたオリエンテーションでは業務内容のほかにも、ヨルダンの独自の文化や芸術、遺跡などを学び、早く行きたい気持ちが増しました。ヨルダンの公用語は英語ですが、ローカルな地域ではアラビア語が主流です。大使館で働きながらアラビア語も勉強し、そこで暮らす人々と積極的に交流することに挑戦したいです。
そして、ヨルダンでの生活と、大使館の一員としての責任ある業務を通じて、多くを学び、心から熱くなれる「夢」を見つけたいです。
中学生の時に2週間、オーストラリアに滞在したことがきっかけで英語が好きになりました。そして将来は早く社会に出て、働きたいと思っていました。2年間、大好きな英語に集中して学び、社会に出る準備ができる神田外語学院は、わたしにとって魅力的でした。
入学前、英語力には自信があったのですが、クラスは習熟度別に分けられていて、「真剣に勉強しなければ置いていかれる!」という危機感を抱きました。常にそのような環境で学べたことや、英文法の基礎をしっかりと学べたこともあり、入学時に670点だったTOEIC®スコアは、875点までアップしました。
社会人の方など、目上の方と積極的にコミュニケーションをとることです。私は年上の方との交流を避けてきた面があるので、敬語やマナー、一般常識を習得するのに苦労しました。また、神田外語学院で過ごした2年間で、年上のクラスメイトや先生方から、さまざまな経験談を聞き、視野も広がりました。ぜひ、経験豊富な人生の先輩方にいろいろなことを教えてもらうような気持ちで、積極的に話をしてみてください。
たとえば、アルバイトや趣味に思いっきり打ち込むんでみたり、私のように好きなことを集中して学んでみたりすることで見えてくることがあると思います。こうでなければならない、という固定概念を捨てて、自分自身と向き合い、あなただけの道を切り拓いてください。
外務省在外公館派遣員
日本国籍を持つ18歳以上の青年が、海外にある日本の在外公館(大使館、総領事館、政府代表部、領事事務所)に原則2年間の任期をもって派遣されるものです。
主に、外交のサポートや館内事務補佐などの実務面にあたるかたわら、国際社会での経験を積み、友好親善に寄与するというもので、外務省から委託され、国際交流サービス協会が1973年以来、47年間実施継続している制度です。
新皇冠体育 グローバル?コミュニケーション研究所
新皇冠体育と神田外語学院では、元在オランダ日本国大使館派遣員の久保谷富美男先生による外務省在外公館派遣員試験の対策やキャリア形成を目標に「『∞』グローカル教養講座」を開講しています。
新皇冠体育?神田外語学院は、過去 11 年間で 73 ヵ国 168 名の在学生と卒業生が外務省在外公館派遣員試験に合格しています。