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国際ホテル科の学生は、新皇冠体育の国際研修センター「ブリティッシュヒルズ」において、約2週間にわたりインターンシップを行います。このインターンシップは、授業で学んだ知識?理論をこの実務研修によりスキルへと変え、将来のホテル業務に役立てることを目的とする、国際ホテル科必修の研修です。
今回ご紹介するのは、同インターンシップ出発前研修。実際のインターンシップではブリティッシュヒルズのスタッフから現地で指導を受けることとなりますが、施設のお客様と接する機会も数多くあるため、あらかじめ料飲のサーブ方法など練習しました。
研修内容
学生は指導を受けて練習するなかで、いくつかのポイントが難しいと感じたようです。
サーブするためにお客様の隣へ移動しますが、遠慮がちになり、隣というよりはやや後方に位置してしまう様子が見られました。その結果、自身とテーブルとの間の距離が遠くなり、提供のため体を大きく動かす必要が生じて安定を欠いていました。「足の踏み出しをしっかり意識して」と指導を受け、各々が位置取りを反復して確認しました。
複数枚のお皿を左手に持ち、右手でサーブします。お皿を片手で持つだけでも大変そうでしたが、そのうえでサーブすると、意識が右手に向かい、左手で保持しているお皿が傾いてしまう様子が見られました。実際に、食器に乗せたカトラリーを落としてしまうこともあり、悪戦苦闘していました。
ワインボトルを使用して飲料を提供する練習も行いました。ボトルの底を持って片手だけで注ぐという、普段の生活上はあまり行わない注ぎ方のためか、注ぐ量が不ぞろいになることも。ボトルの注ぎ口をグラスに当てないように、また、注ぎ口から水滴がテーブル上に滴らないように注意する必要もあります。
練習するうちに姿勢が安定し、ぎこちなさが解消されるとともに、慣れてきたのか笑顔も見られるようになりました。ここで先生から「緊張しているうちは、食器を落としたり、飲料?食事をこぼしたりすることはほとんどありませんが、慣れてくるとミスが発生します」と指導があり、再び緊張感を取り戻して練習を繰り返しました。
後半にはナプキンの折り方も学びました。複雑な形状のものでも折り方自体は意外とシンプル。一方で、厚みがあるためにしっかりと折り目をつけられないところが難しい様子でした。開いてきれいな形状に仕上がると、みなうれしそうな表情を浮かべていました。
出発前研修をとおして、学生からは「飲食店でアルバイトした経験がなく、サーブしたことがないので、学ぶうえでいい機会となった」「インターンシップでは学んだことを積極的に発揮したい」などの声が聞かれ、自信を持つとともに、現地での研修が楽しみとなったようです。
この記事の掲載時には、ブリティッシュヒルズホテルインターンシップはすでに始まっています。うまくいくこともあれば、失敗することもあるでしょう。七転八起しながら一回り成長して帰ってくる学生の姿が待ち遠しく感じます。