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「通訳ガイド2I インバウンドツーリズム」の授業では、今年度よりインドネシアのブディ?ルフール大学の学生と共同授業を行うという新たな試みがなされています。海外の大学生とオンライン上で交流することで、日本の文化を英語で表現する方法や海外の文化について理解を深めていきます。また、グローバル社会で活躍するために必要となる実践的な英会話力を鍛え、海外の顧客を想定したツアー提案の経験を培うこともねらいの一つです。
授業の流れとしては、観光地、伝統文化?popカルチャー、食文化をテーマに、各自が選んだテーマをグループの中で発表していきます。そして、お互いの文化について理解を深めた後、日本3チーム、インドネシア3チームがそれぞれ顧客と旅行代理店側に立ち、日本に来たら、インドネシアに来たら何がしたいのかということを互いにヒアリングしていきツアープランを作成します。本日の授業では、日本チーム、インドネシアチームがグループごとにツアープランをプレゼンテーションしていきました。
チーム1では、大阪観光をテーマにして、外国人の多くが苦手である納豆や見た目が特徴的なたこ焼きを食べるといった冒険要素を盛り込んだツアーを提案しているのが印象的でした。また、食べ物のほかに娯楽施設の紹介もあり、多くの人が楽しめるUSJのマリオパークや、梅田市のランドマークである梅田スカイビルの魅力について丁寧に紹介していました。
チーム2のツアー発表では、東京の観光地として人気のある東京スカイツリーや神奈川の観光スポットとなっている箱根神社等を紹介していました。ランチやディナーの新皇冠体育は寿司、てんぷらそばを選んでおり、日本の食文化を味わえるように意識したツアーとなっていました。さらに、ツアー中に浴衣を着られるため、観光客が日本の文化を感じられるような思い出作りができるのも魅力です。他にも「ポケットモンスター」のような世界中の人々から親しまれているアニメをツアーに盛り込んでおり、日本に馴染みのない観光客も楽しめる企画となっている点にも注目です。
チーム3のツアー発表では、渋谷や代官山といった東京の若者でにぎわう街を紹介していました。おしゃれな街というイメージが定着している代官山はもちろん、渋谷もファッションの中心地としても若者に人気の街で、観光客が多く訪れるスポットが点在しています。チーム3では、そうした街の中にあるお洒落なカフェショップを紹介しており、お店の雰囲気やサービスの内容を重視したツアープランが魅力的でした。また、渋谷にある「東京おでんラブストーリー」というお店では、日本の食文化の1つであるおでんを味わうことができます。おでんは代表的な日本の煮物料理なので、日本食を楽しみたい人にもお勧めのツアーにもなっていました。さらに、重要文化財に登録されている旧朝倉邸をツアープランに組み入れており、日本の伝統的な文化財にも着目している点が特徴的です。
インドネシアの学生も、学院生が出したツアーの要望をしっかりと取り入れており、趣向を凝らしたユニークなツアー発表に感じられました。発表を聞いた学院生は、インドネシアの首都ジャカルタにある水族館やショッピングモールなどの紹介に、日本とは異なる魅力を感じて感激している様子でした。
~学生インタビュー~ ツアー発表を終えて
ツアー発表を終えた学生たちは、「ツアー計画を立てる際に、もっと日本のことを知る必要があることを実感した」、「インドネシアの学生と話が出来るように、ジャカルタなどについて事前によく調べる必要があった」と語ってくれました。本授業は、実際に海外の学生との会話を通して、彼らの要望をヒアリングし、ツアープランをチームで作成するという実践的な取り組みであるため、学院生にとってはさまざまな困難を感じたことでしょう。しかし、こうしたハイレベルな授業の中で、実務に直結するような経験を得られたことは非常に貴重です。また、「インドネシアの学生たちが、自分が出した要望をツアーに反映してくれてうれしかった。」と話す学生もおり、旅行代理店としてだけではなく、授業の中で顧客目線を得られたことは今後の活動にもしっかりと活かされることでしょう。
授業の終わりには、学生たちがメッセージカードを掲げ、画面上に映っているインドネシアの学生と一緒に記念撮影をしました。メッセージカードは手作りで、一緒に頑張ってきた仲間に向けて感謝の気持ちが綴られています。今回の授業を通して、海外の学生と交流し英会話力とツアーの提案力を磨いた学生たち。今後の活躍とこれから成長していく姿からも目が離せません。