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【プロフィール】
カリフォルニア州立大学(CSU)フレズノ校 メディア専攻
坂下 若奈
留学科 海外大学3年次編入コース 2022年12月卒業
TOEFL?IPT 517点/TOEIC?685点
千葉県立市川東高校出身
私は高校時代に、オーストラリアで2週間の短期留学を経験しました。しかし、思うように英語でコミュニケーションが取れず、「Yes」か「No」でなんとか乗り切ったという感覚でした。ただ、当時の私はそんな大変さよりも、異文化を知る喜びの方が勝っていたのです。長期の留学をしたいと考えるようになり、高校卒業後に海外の大学に進学することも考えましたが、当時の英語力では実力不足。まずは国内で英語力を磨き、自信をつけようと思いました。海外大学への編入学を前提に勉強をする留学科は、私が求めていた環境そのもの。留学が約束されているわけではありませんが、だからこそ必死に勉強しました。
留学科の授業は、ほぼすべて英語です。最初は先生が話す内容が全然わからずに困惑しましたが、モチベーションの高いクラスメイトの存在が励みになりました。課題も多かったのですが、締め切りを守るためにスケジュール管理を徹底。何か特別な工夫をしたわけではなく、目の前の授業に集中し、一つ一つ着実に課題をこなしていくことで、英語力を高めることができました。英語での生活が当たり前になるので、英語で話すことへの抵抗感は気づけば消えていました。毎月学内でTOEFL?を受験し、スコアで成長を実感。こうして、1年次の後半から志望大学を絞り込み、2年次の夏には現在通っている「カリフォルニア州立大学フレズノ校」に必要なスコアをクリアすることができました。
私は映画観賞が好きだったこともあり、「メディア専攻」を選択。撮影技術や編集技術などの専門的な勉強をしています。例えば、自分が好きな映画を1つ挙げて、作品内で使われている技術について分析する課題や、動画の編集方法を紹介するYouTubeを観てレポートを書く課題、興味をもったニュース記事について自分の考えをまとめる課題もあります。
一方で、学生が実際に動画を制作する課題も。例えば、フィクションのショートフィルムを撮る課題では、現地の学生3人と私の4人でグループになり、プロデューサーや脚本、撮影、音声などの役割分担を決定。私は音声と編集を担当し、プリンセスを助けに行くヒーローの物語を制作しました。また、フレズノは農業系の教育も盛んなため、特徴的な研究をしている教員へのインタビュー形式でドキュメンタリーを撮る課題もありました。
現地では、さまざまなイベントも。ハロウィンやクリスマスなどの定番イベントもあれば、アメリカ人の学生や社会人も参加する「カラオケパーティー」に参加したこともあります。そこで感じたのは日本のアニメの人気ぶり。日本では特に興味がなかったのですが、日本のアニメについて熱く語るアメリカ人の影響を受けて、日本のアニメを観るようにもなりました。
フレズノに来て勉強面以外でやりがいを感じているのは、毎週土曜日に参加しているボランティア活動です。日系の子どもたちに日本語を教えるNPOで、日本語教員のサポートをしています。このNPOとの出会いは留学科出身の先輩がくれたもの。留学先ではさまざまな経験がしたいと思っていたので、その先輩には感謝しています。
フレズノは提携校のため、神田外語学院から毎年のように学生が編入学していて、到着したその日に「何かわからないことがあれば連絡してね」と先輩から連絡があったほどです。そんな安心感があるからこそ、とことん勉強に集中できます。また、卒業後の就職活動のことなど、今でも神田外語学院の先生方にサポートいただいています。在学中と変わらず、どんなことでも親身にアドバイスをくれるので、本当に心強いです。
はじめは大学の寮でしたが、現在はアパートで暮らしています。留学科の友人がフレズノに遊びに来ることもあり、日本で一緒に頑張った仲間は、この先もかけがえのない存在です。長期休暇で寮がクローズになった際には、アメリカ人のクラスメイトの家でお世話になったことも。現地の友人と一緒にテーマパークに遊びに行ったり、登山にチャレンジしてみたりと、アメリカ生活を思う存分に満喫しています。
価値観の違いを感じる場面はありますが、冷静になってきちんと自分の考えを伝えれば相手も必ず応えてくれます。国境を越えて、人と人が分かり合えること。これこそが語学を身につける、何よりの意義であると感じています。
留学科出身の多くの先輩がそうであるように、私も卒業後はアメリカに残って仕事がしたいと考えています。提携校なのでサポートも手厚く、現在はインターンシップ先を探している段階です。まずはしっかりと卒業し、アメリカで社会人としての第一歩を踏み出したいです。
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