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少し前のことですが、2019年3月13日~19日、5泊7日の日程で、ニューヨーク児童施設ボランティア研修が行われました。
この研修では、NYにある学童施設で日本の文化を伝えるボランティア活動をいます。日程には、アメリカで働くということについて、現地で活躍する日本人から話を聞くセミナー、本場ブロードウェイのミュージカル鑑賞、自分たちの足でNYを回る自由行動も含まれており、生のNYをいろいろな角度から体験することのできるプログラムです。映画にでてくる憧れの街NYが、自分の活躍の舞台になる1週間。そこで学生たちがどのように現地NYの子どもたちと触れ合い、何を感じてきたのかご紹介します。
今年度の参加者は9名(児童英語教育科5名、英語専攻科4名)。学生たちは、3学期、金曜5限のNY研修事前講座で、この研修に向けて準備を進めてきました。3月13日、いよいよ出発の日、準備した教材をスーツケースに詰めこみ、期待と不安を抱えながら、一路、憧れのNYへと飛び立ちました。
NYでの第1日目、早速、保育施設訪問とボランティア活動を行います。
The Bloomingdale Family Programは、主に移民の子どもたち(2~5歳)を預かる日本の保育園のような施設です。学生たちは、5つのクラスにわかれて入り、現地の子どもたちと触れ合う機会を持ちました。初めは遠くから見ていた学生も、人懐っこい子どもたちのおかげで、知らず知らずのうちに子どもたちと思いっきり関わることができました。
NYで初めて触れる子どもたちの英語はとても聞き取りにくかったのですが、笑顔と度胸で気持ちが通じ合うことができたのは、この後の活動につながる大きな経験でした。
午後からは、いよいよ児童施設でのボランティア活動。2日間に渡って行われます。
1日目の最後は、「猛獣狩りへ行こうよ」というゲームで、日本語を使った活動を行いました。子どもたちが、初めて聞いた日本の言葉を一生懸命発音しようとしてくれている姿がとても印象的でした。
ゲームの後、みんなでオクラホマミキサーを踊って終了するはずが、予期せぬ事態が発生。子どもたちが、突然踊り始めたため、急遽、ダンスパーティーとなりました。アメリカの子どもたちの自己表現力の高さに圧倒されていた学生たちですが、そんな子どもたちに触発され、自然と身体が動きだしました。NYのパワーが学生一人ひとりに伝わった瞬間でした。
無我夢中で活動を行った1日目。不安で一杯のスタートでしたが、活動が始まると、学生たちはみんな一生懸命に伝え、積極的に自分からコミュニケーションをとっていました。
時差ぼけを感じている暇もないほど完全燃焼の第1日目。NYにいるのが嘘のような、でも、もう何日もNYにいるような不思議な感覚が沸いてきました。
2日目は、主に日本の伝統的な遊びと日本についてのクイズを体験してもらいました。英語で子どもたちにルールが伝わるのか不安でしたが、どの活動もとても積極的に、そして素直に感情を表して参加してくれる子どもたち。そのパワーを受け学生たちも元気になり、負けないように、自然と大きな声になっていきます。
生き生きとしたはじけるような笑顔で子どもたちと関わり、自分たち自身も楽しんで活動を行う学生の姿がとても印象的でした。
今回学生がボランティア活動を行ったのは、低所得者層が多く住む地域で、親からの愛情を十分に受けることの出来ない子どもたちも含まれています。そんな子どもたちに私たちが伝えたかったのは、LOVE and SMILE。日本の文化を通して、笑顔と愛、安心感を与えることを最終的な目標としていました。
保育施設訪問の最後に泣いて別れを惜しんでくれた子がいました。ボランティア活動が終わってもハグをしてなかなか帰ろうとしない子もいました。そして、今度はいつ来るの、と聞いてくれた子もいました。そんな子どもたちをみると、学生たちの思い~LOVE and SMILEが子どもたちに伝わったのを感じます。それと同時に、学生も子どもたちからチャレンジする力、失敗を恐れない気持ちやたくさんの勇気をもらい、ボランティアというのは一方通行の奉仕活動ではなく、お互いの心を豊かにするものであることに気がつきました。
今回の研修で、NYという街の活気を肌で感じ、そこに生きる人たちと心で触れ合うことで、学生たちの中で確実になにかが変わったのを感じます。その変化を見つめなおし、それぞれの夢に向かって歩み続けてほしいと思います。
人と違っていい。自分らしく生きよう。NYとNYで出会った子どもたちにそんなメッセージをもらった学生が、一回り大きくなってまたNYに戻ってきてくれることを期待しています。
最後に、NYで活動するNY de Volunteerの皆さまには、旅行ガイドに載っていない現地で人気のお店に連れて行っていただくなど、生のニューヨーカーの生活を教えていただきました。
NYで感じる苦労や楽しみ、そしてボランティアをすることの魅力など、現地で生活する人たちの声を聞けたことで、学生にとってとても刺激になりました。本当にありがとうございました。
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