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今年度1学期からスタートした神田外語学院と海外大学による「オンライン国際交流プログラム」。2学期からはインドネシア?ブディルフール大学に加え、中国?青島濱海(チンタオビンハイ)学院、韓国?崇実(スンシル)大学校、ベトナム?ハノイ大学の3大学も参加。5ヵ国の学生たちによる国際交流が実現しました。毎回、「気候変動」や「所得格差」「出生率低下」「結婚」といったさまざまな社会問題などをテーマに取り上げ、意見を交換してきました。
5ヵ国それぞれから、多数の学生たちが参加したこのプログラム。議論を進めるにあたり、まずは「中国」「韓国」「ベトナム」「インドネシア」の4つの大きなグループにわかれ、さらにグループ内で、いくつかの少人数制チームを編成しました。
国際交流プログラムの学びの成果として、プログラムの最終日には、グループごとに選出された代表チームによる「最終プレゼンテーション」が行われます。「最終プレゼンテーション」を目前に控えた11月16日には、グループごとに全チームの意見発表が行われました。
5ヵ国の学生たちは、時差や通信環境の違いがある中、プログラム開催日以外にも時間を上手く活用し、テレビ電話やSNSなども使って、話し合いを重ねてきました。
国際交流プログラムのコーディネーターを務めた、国際観光科の坂﨑弥生先生はこのプログラムついてこのように話します。
「単なる日常会話レベルの国際交流ではなく、社会問題やSDGsなどのトピックについて海外の学生たちと議論ができる場を作りたかったんです。各国の学生たちは、もともと社会問題に対する関心が高いだけでなく、日頃から大学の講義でこのようなトピックについてふれています。そのため、神田外語学院の学生たちはしっかり準備をしてディスカッションに臨まないと、なかなか対等に意見を交わすことはできません。『英語』をツールとして使いながら、課題を解決していく力を身につけてほしいと思っています」(坂﨑先生)
ブディルフール大学と神田外語学院のグループで盛り上がったトピックは「ジェンダーギャップ」。
イスラム教徒の多いインドネシアでは、ジェンダー平等の概念が浸透しづらい現実があります。一方の日本も男女の所得格差が大きいという現実があります。学生たちはジェンダーギャップの解消策について活発に意見交換をしました。
「インドネシアの大学は真面目な学生が多く、自国の問題はもちろん、日本社会の問題点までしっかりと調べてから授業に臨んでいました。そうした姿勢も、神田外語学院の学生にとっては大きな刺激になったようです。学生にとって、世界にもっと目を向けるきっかけになってほしいですね」(坂﨑先生)
ジェンダー平等で盛り上がるインドネシア×神田外語学院グループの一方で、韓国?崇実大学校×神田外語学院グループでは、「コロナ禍での高齢者の健康維持」や「禁煙と運動」「韓国と日本共通の接待文化」「Well-being」など、おもに健康をテーマにした議論で盛り上がりを見せました。「Well-being」とは近年、国際社会で注目されている健康概念の一つで、病気や怪我がないだけではなく、肉体的、精神的、そして社会的に満たされている状態のことを言います。
医食同源の考えから、昔から健康を大切にする文化や習慣がある韓国。そして、宗教的文化背景や考えなどが生活にも垣間見えるインドネシア。どの国もその国ならではの着眼点があり、学生たちの発表を見守るKieran Julian先生も拍手を送っていました。
最終プレゼンテーションに向け、さらなる学生たちの成長に期待が膨らみます。
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