「英語の資格試験を受けようと思うけど、TOEICとTOEFL、何が違うのだろうか?」
「自分はどちらを受けた方が良いのだろうか」
将来のために英語力を磨こうと考えた時、どちらの資格試験を受けるべきか悩んでしまいますよね。どちらも有名な資格試験であり、基本的に優劣がつくようなものではありません。
おおざっぱに結論をお伝えしてしまうと、
?国内で就職を目指すならTOEIC
?海外の留学を目指すならTOEFL
という切り分けが一つの目安になります。
ただあくまで目安ですので、留学する際に全くTOEICが活用できない、就職する時に全くTOEFLが活用できない、という訳ではありません。それに「留学を目指してTOEFLしか勉強してこなかったけど、就職に切り替えることになった……どうしよう!」ということになっても、改めてTOEICを受け直せばよいだけです。※逆も同じです。
いずれの試験も英語の力を測るテストですので、TOEICで高得点がとれる人は、基本的にTOEFLでも高いレベルの点数をとれる力は持っています。途中で焦るようなことにはならないので、ご安心ください。とはいえ、最初からTOEICとTOEFLの違いをしっかり把握して、自分がどちらの試験を受ければ良いのか理解できていれば、より英語の勉強に集中できますよね。
そこで本記事では
- TOEICとTOEFLの違い
- それぞれの試験のスコア換算表
- [タイプがわかる] TOEICお勧め派?TOEFLお勧め派フローチャート
などをご紹介していきます!
TOEICとTOEFL、どちらを受ければ良いのか、是非この記事を参考に判断してみてください!
本記事内で「TOEIC」と表記しているのは、基本的に「聞く」「読む」技能に焦点を当てた「TOEIC? Listening & Reading Test」を指しています。また本記事内で「TOEFL」と表記しているのは、「TOEFL iBT?テスト」を表しています。一部、「話す」「書く」技能に焦点を当てた「TOEIC? Speaking & Writing Tests」についても記載する部分があるため、その場合は以下のように表記しています。
?TOEIC? Listening & Reading Test ? TOEIC L&R
?TOEIC? Speaking & Writing Tests ? TOEIC S&W
目次
1.TOEICとTOEFLの違いが一目でわかる新皇冠体育表
それでは早速比較の新皇冠体育表を見ていきましょう。尚、前述の通り、ここでのTOEICは「TOEIC??Listening & Reading Test」を指し、TOEFLは「TOEFL iBT?テスト」を指しますのでご留意ください。
■TOEICとTOEFLの違い
一つずつ見ていきましょう。
1-1.活用できる度合い
こちらは両方とも★5つ(5を最大として)と十分に活用可能です。英語資格試験としては両試験とも認知度が高く、企業や大学から認められていますし、社会で広く活用されている検定試験です。
1-2.活用目的
冒頭でもお伝えしましたが、TOEICは主に就職試験を受ける際などに、企業からスコアをチェックされることが多く、留学の際にTOEFLのスコアを求められることが多いです。
この違いはTOEICが日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定するテストであるのに対し、TOEFLは英語圏(主に米国とカナダ)の大学?大学院に入学して学業を修めるのに必要な英語力があるかどうかを見極めることを目的に作られていることに起因します。
TOEICの就職活用例
例えば有名な話ですが、楽天では入社時までにTOEIC800点を取得する必要があると新卒採用サイトに書かれています。
?楽天 新卒採用サイト 「Q.TOEICスコアが選考に影響するのか。」
また昇進?昇格の際に600点~700点以上の取得を要件している企業もあります。
?(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会 「昇進?昇格の要件」
TOEFLの留学活用例
以下の米国大学スカラーシップ協会のHPにもありますが、アメリカの大学に出願する際には基本的にTOEFLのスコア提出が求められます。大学によって要求するスコアは異なりますが、最低でもiBTで60点以上、一般的には80点前後が望ましいとされます。留学に必要なスコアの新皇冠体育については、以下をご参照ください。
米国大学スカラーシップ協会HP
1-3.スコア上限
TOEICはリスニング495点満点、リーディング495点満点の990点満点です。
TOEFLは4技能(読む/聞く/書く/話す)のテストが各30点の構成になっており、合計120点満点になっています。
1-4.難易度
難易度は狙うスコアによります。両テストとも7割以上を目指すのであれば、一朝一夕の努力では難しいでしょう。
なお、外国語のレベルを測る国際基準「CEFR」*に基づくと、流暢かつ自然にコミュニケーションできるとされる「B2レベル」を狙う場合、TOEICは約8割以上、TOEFLは6割~8割弱の得点率が必要です。
B2は文科省の資料中で、“自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる”レベルと定められています。
■CEFRでB2レベルと認定されているスコアレベル
このことから同じ7割以上の取得でも、TOEFLの方が難易度は高いと言えます。
※参考:(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会 TOEIC? Program各テストスコアとCEFRとの対照表
またそれぞれの試験の形式が違うため、片方のテスト形式に慣れてしまっていると、もう片方の形式のテストを受けた際に難しく感じられることがあります。
例えば筆者の場合、TOEIC受験の経験しかない状態でTOEFLのテストを受けた際、リスニングにおいて一度に流れる分量がTOEFLの方が長いことや、アカデミックな内容の単語をおさえられていないことによる読解不足などが原因で、苦戦をした記憶があります。
TOEFLに慣れてしまった後に、TOEICを受けると、同じように形式の違いに戸惑うことがありますので、その難しさも念頭に入れておく必要があります。
TOEICのスコアの目安については、以下の記事をご参照ください。
1-5.試験内容
TOEIC L&Rは表記の通り「L=リスニング」と「R=リーディング」の2技能を測定するものです。このテストに加えて、TOEIC S&W(S=スピーキング、R=ライティング)の2技能を計測するテストを受けると、4技能の総合力が測れるようになります。
一方、TOEFL iBTでは上記の4技能を全て計測します。以下からサンプル問題に挑戦できますので、ぜひ試してみてください。
?TOEIC L&R サンプル問題
?TOEFL iBT サンプル問題
1-6.試験の傾向
2の活用目的に通じる部分がありますが、TOEICは就職シーンで活用されることが多いため、ビジネスシーンや日常生活に関するテーマが多くなっています。
TOEFLは留学を前提として作られているため、学術的な話や大学での講義?会話に関するテーマが多くなっています。
1-7.試験時間
TOEICはリスニングとリーディングだけですので、所要時間は2時間です。「だけ」と書きましたが、2時間集中力を持続させるのは非常に困難です。リスニング約45分、リーディングが75分間というスケジュールになっています。
TOEFLは4科目になるため、約3時間とさらなる時間と集中力が必要になります。時間配分は以下の通りです。
【TOEFL iBT 時間配分】
リーディング | 54分~72分 |
リスニング | 41分~57分 |
休憩 | 10分 |
スピーキング | 17分 |
ライティング | 50分 |
1-8.受験費用
受験費用はTOEICの7,810円に対し、TOEFLは245ドル(日本円換算で約33,300円*)と高額です。※1ドル140円換算
1-9.受験資格
どちらの試験にも、年齢制限などの受験資格はありません。受験料さえ支払うことができれば誰でも受けられます。
1-10.受験人数
TOEIC L&Rは日本人や韓国人などを中心に、年間で約220万人が受験します。TOEFLは非公表ですが、過去に全世界で3500万人以上が受験していると公式では発表されています。
1-11.実施場所?形式
TOEICは多くの場合、全国の大学や専門学校などが会場になっています。マークシート形式です。
TOEFLは全国の主な都市にあるテストセンターでのネット受験形式です。
ただいずれにせよ、現在は新皇冠体育の影響で、実施場所に制限がかかっているケースがありますので、必ず公式ホームページをご確認ください。
1-12.年間の実施回数
TOEICは毎月1回~2回実施されています。TOEFLは各都市で年間40回以上行われています。
最新のスケジュールは各試験の公式サイトで確認してください。
1-13.勉強法
TOEIC L&Rの勉強法は主に文法問題とリスニング対策が中心になります。読む?聞くというインプット中心になるため、リスニング対策もリーディング対策も、独学で完了しやすい傾向にあります。
TOEICの勉強法については以下の記事を参考にしてみてください。
一方、TOEFLはスピーキングとライティングも加わるため、文章を読む?音声を聞くという練習だけでなく、自分で話したり書いたりするアウトプットの練習も行う必要があります。スピーキングやライティングに関しては、リスニングやリーディングの問題と違い、単一の回答がある訳ではないので、1人で完結するよりも、他人からフィードバックをもらえた方が質の向上が見込めます。
TOEICやTOEFLだけでなく、英検やGTEC、 IELTSとの違いについて気になる方もいるかもしれないので、簡単に解説します。
■英検
英検は主に日本の中高生を中心に幅広い世代に全国で受験されている試験です。4技能を測定する試験で、文部科学省が後援をしています。日本国産の英語検定試験であり、高校や大学入試にも活用されています。TOEICやTOEFLを受ける機会は高校卒業後の方が多いと思いますが、英検は高校卒業までに受験する機会が多いと言えます。
■GTEC
ベネッセコーポレーションが開発している英語4技能検定試験です。対象は小学生から社会人まで幅広いですが、こちらも受験生の中心は中高生です。1960年代からある英検に対し、GTECは2005年にできたテストで、歴史はまだ浅いですが、英検同様に大学受験で“みなし得点”化されるなど、活用の幅は広がっています。
■IELTS
IELTSはTOEFLと同様、海外留学?海外大学進学受験の際に、進学先の大学等にスコア提出することで、英語力を認めてもらうことができる資格です。どちらも国際的に広く認められていますが、
?イギリスでは大学へアプライするためのスコアとしてTOEFLテストを認めている大学は多いが、留学ビザ申請においては、TOEFLテストスコアを使用することが原則できなくなっている
?逆にアメリカの大学ではIELTSのスコアを一部の大学では認めていない
などの違いもありますので、受験前に留学先の国や学校がどちらを受け入れているか、確認しておくと良いでしょう。
ここまではTOEICとTOEFLの違いを紹介してきましたが、TOEICやTOEFLを既に受験したことがあり、両試験を比較してそれぞれのスコアがどれくらいのレベルになるのか気になっている人もいるかもしれません。
続く2章では、それぞれのスコアの換算表について紹介していきます。
2.TOEICとTOEFLのスコア比較換算表
早速ですが、文部科学省やTOEIC公式HPの資料をもとに、TOEICとTOEFLのスコア比較表を作成してみました。
■TOEICとTOEFLのスコア比較表
※参考:文部科学省 各試験?検定試験とCEFRとの対照表
※参考:(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会 TOEIC? Program各テストスコアとCEFRとの対照表
■CEFR B1レベル
文部科学省の資料に基づいて計算すると、TOEICの550点~775点が、TOEFL iBTの42点~71点に相当します。得点率で見れば、TOEICは約56%~78%(満点990点)、TOEFLは約35%~59%(120点満点)です。
■CEFR B2レベル
同じ計算でいくと、TOEICの785点~935点(得点率約79%~94%)がB2レベルになります。1章で紹介した通り、就職シーンでは楽天グループの新入社員に求められるレベルが800点であるため、非常に高いレベルであると言えます。
一方、TOEFLのスコアでは72点~94点(得点率約60%~78%)がB2レベルに相当しており、一般的に海外大学進学であると望ましいと言われているTOEFLスコア80点の難しさが理解できます。
■CEFR C1レベル
TOEICでは945点~990点(得点率約95%以上)、TOEFLでは95点~120点(得点率約79%以上)となっていますが、感覚的にはTOEFLの100点以上はTOEIC満点かそれ以上のレベルと言ってもよいでしょう。
上記のようにスコアを比較してきましたが、TOEICはL&Rの2技能であるのに対し、TOEFLは4技能のスコアと、正直横並びで比較しても、正確性に欠けてしまう部分はどうしてもでてきます。
重要なのは、両試験を比較した上で自分がどちらを受けるべきか判断できることです。そこで次章では、あなたにとってTOEICとTOEFLのどちらがおすすめめか判断できる「タイプ別診断」を紹介します。
3.TOEIC or TOEFL おすすめ判断チャート
ここまでの違いをもとに、TOEICとTOEFLのどちらがおすすめか判断できるYES/NOチャートを作成しました。
■ TOEIC or TOEFL おすすめ判断チャート
3-1.将来、海外大学の進学や日本の大学からの交換留学を考えている人
■社会人など
留学を考えている人であれば、入学審査の基準として重視されるTOEFLがおすすめです。ただし、転職や昇進の可能性があり、直近でTOEICスコアが必要になることが予想されるのであれば、TOEICを受けた方がよいでしょう。
■大学生?短大生?専門学校生
基本的にはTOEFLがおすすめです。ただし、1章の最後でも述べた通り、国によってはIELTSが有効になるケースもあるので、留学先の国や大学でどの資格が求められているか確認しましょう。
?■中学生?高校生
中学生や高校生の場合では、英検やGTECに挑戦する方が有意義です。一般的な中高生にとってはTOEICやTOEFLの問題はレベルが高く、高額な受験料を払ってまで挑戦する段階ではないと言えます。
3-2.将来、留学を考えていない人
■社会人など/大学生?短大生?専門学校生
将来的に就職や転職、昇進で英語力が必要になる、もしくは英語を活かした仕事に就きたいと思っている場合は、まずはTOEICに挑戦すると良いでしょう。就職の際にスコアを活かして就転活?昇進を有利に進められる可能性があります。
ただし、英語力が重視されない職場や仕事を目指している場合は、必ずしも英語力を測る試験を受ける必要はありません。英語を伸ばすより、他の長所を伸ばす努力をした方が市場価値が高くなる可能性もあります。スキルアップに直結するようなことが他にあるか、という視点を持っておくことも重要です。
■中学生?高校生
先ほど述べた通り、中学生や高校生であれば、英検やGTECをおすすめします。
さて、ここまでは両試験の違いやスコアの比較、どちらを受けるか判断するポイントを紹介してきましたが、一番重要なことは本質的に使える英語力を磨くことです。
そこで最後に、本質的な英語力を磨くのにぴったりな語学専門学校の神田外語学院を紹介します。
4.本当に英語力を伸ばしたいなら神田外語学院がお勧め
神田外語学院では、英語力を伸ばすさまざまな仕掛けがあるので、TOEICの点数を伸ばすこともできますし、留学を前提としてTOEFLの点数を伸ばしていくこともできます。
4-1.就職等を目指してTOEICスコアを伸ばすことができる
■神田外語学院のTOEICスコア実績
神田外語学院2年生のTOEIC平均スコアは611点と、大学生や短大生の平均スコアを大きく上回っています。
※神田外語学院のスコアは2023年2月末時点。アジア/ヨーロッパ言語科、留学科を除く
出典:(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC? Program DATA & ANALYSIS 2022」
また、1学年あたりの学生約600人中、在学中に650点以上を取得した学生数は279名と、約3人に1人が高いハードルをクリアしています。
■神田外語学院のTOEICを集中的に教えるカリキュラムと、専門性の高い教員
神田外語学院では毎週TOEICに特化した授業があるほど、TOEICに力を入れています。また在学中に、全員7回以上定期的にTOEICを必ず受けるカリキュラムになっています。(一部の学科を除く)
教えている講師もTOEICに関して高い専門性を持つ教員ばかり。また学生一人ひとりに適したTOEIC試験対策を指導する専門アドバイザーが、学生を丁寧にサポートしています。
4-2.留学を目指してTOEFLスコアを伸ばすことができる
神田外語学院ではTOEFLでも高スコアの実績があります。
■TOEFL iBT高スコア獲得者(過去3年)
※神田外語学院では団体向けのTOEFL ITPを受験する学生が多く、iBTは一部の学生の実績のみになります。
神田外語学院には海外の大学への進学を目指す留学科があり、留学に向けてTOEFLのスコアUPを目指すことができます。留学に興味がある人はぜひご覧ください。
4-3.ほぼ毎日外国人教員から英語で英語を習うのでレベルUPが早い
神田外語学院は1957年に創立されてから60年以上にわたり、いかに実践的な英語運用能力を磨けるかという点に注力して、英語教育に向き合ってきました。
その中から生まれたのがEIC(国際コミュニケーション英語)という、外国人教員から英語で英語を習う授業です。1年次に週5回、2年次に週4回授業があり、授業の中で日本語は禁止。英語漬けの環境の中で英語の4技能を向上させます。※留学科等一部の学科を除く
?EIC(国際コミュニケーション英語)を動画でご紹介!
\神田外語学院の“リアル”を体験!/
\2分で簡単!/
?神田外語学院の教育の特長については、以下の記事でさらに詳しく紹介しています。
5.まとめ
今回の記事では以下3点についてお話してきました。
◆TOEICとTOEFLの違いは就職向きか留学向きかの違いが大きい
◆お勧めのタイプはフローチャートを見ながら判断すると便利!
◆本質的には英語力を高めることが目的!英語力UPなら神田外語学院がお勧め。
こちらの記事をもとにTOEICかTOEFLか、皆さんの受検選択の悩みが消えることを祈っています!