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「TOEFLって何点とれば良いの?」
「どれくらいの点数があれば留学に有効になるの?」
TOEFL は英検などと違い合格点が決まっていないので、スコアの目安について気になってしまうことありますよね。自分が取得したスコアの意味合いが理解できると現在の自分の英語力を冷静に判断できますし、明確に目指すべきスコアが理解できると、目標が決まりモチベーションUPにもつながります。
TOEFLの点数を継続的に上げていくためには、まずはスコアの目安を理解することが欠かせません。
そこで今回はスコア別に英語力の目安と有効度の目安をまとめてみましたので、ぜひ皆さんのTOEFL対策に役立ててみてください。
本記事内でのTOEFL試験の表記について
本記事内で「TOEFL」と表記しているのは、すべてTOEFL??iBTテストのことを指しています。
1.TOEFLのスコア帯別の目安を7段階で解説
それでは早速スコア帯別の目安を新皇冠体育表で解説していきます。
※難易度はあくまでイメージです。神田外語学院として取得のしやすさを保証するものではありません。
※上記の表は「平成30年 文部科学省 各資格?検定試験とCEFRとの対照表」を参考に編集部で作成しています。
要点をまとめると、
(1)50点以上取得できれば、米国のコミュニティカレッジ(2年制大学)への出願が現実的に
(2)70以上取得できれば、米国の4年制大学に出願が現実的に
(3)90点以上取得できれば、一部を除く米国トップレベルの大学に出願ができる?
となります。100点以上を取得するのは極めて難しいと言われています。
米国4年制大学への留学を考える人が多いことを考慮に入れると、多くの人にとっての関心事項は「70点というボーダーラインをどれだけ超えられるかどうか」と言えるでしょう。
また前提として TOEFLは「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能のレベルを評価する試験であり、各技能30点満点で合計120点満点、約3時間インターネット上で受けるテストです。用途としては主に「留学に行くにあたり十分な英語力を満たしているか」というレベル評価を目的としています。
TOEFL試験の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
以下でそれぞれ細かく見ていきましょう。
1-1.40点未満(英検3~5級程度)
40点未満の人は技能ごとの差はあるものの、全体的に英語力が不足しており、TOEFLを資格として活用するには厳しい状況です。この点数帯の人のレベル感としては、まだ簡単な会話等しか成り立たず、最低限の英語を使える程度と言えるでしょう。
尚、以下のTOEFL公式HPをみると、各技能のレベル別の点数が公表されていますが、リーディングやリスニングは10点未満の低い点数でB1レベルと判断されている一方、スピーキングは16点、ライティングは13点と10点以上をとらないとB1レベルとはなっていません。
40点でもスピーキングが12点程度で、点数の多さだけ見て「自分はスピーキングができる」と思うのは早計ですのでご注意ください。
1-2.40点~50点(英検2級程度)
40点~50点の人は、興味のある範囲の話題であれば一定のコミュニケーションができつつ、語い力も一定数あるので、簡単なレベルで筋の通った文章を作ることができるレベルと言えます。
活用レベルとしては米国コミュニティカレッジ出願の最低ラインと記載しましたが、本当に最低ラインというイメージであり、コミュニティカレッジを目指すのであれば60点前後は欲しいところです。
コミュニティカレッジとは
コミュニティカレッジとは米国の2年制大学のことです。大学教育と職業訓練を受けることができる、日本における短大のような存在です。
1-3.50点~60点(英検2級A程度)
50点~60点の人は、 自分の身近な関心事項において受動的でなく能動的な会話が可能になり、主要な点もより理解できた上で、読み書きも含めたコミュニケーションができるようになるレベルと言えます。
米国の4年制大学に出願するには足りないレベルですが、コミュニティカレッジへの出願であれば出願先の学校の幅が広がります。
1-4.60点~70点(英検2級A程度)
60点~70点の人は、身近な関心事項の中で高いレベルで会話を行えるレベルで、たいていの事態に対処できるようになります。英語を母語とする国で生活を始めても、大きく困ることはないでしょう。文章もより論点を押さえて書けるようになっていますが、まだ正確性に欠ける部分もあります。
61点以上を持っていると、4年制大学への出願ができるようになりますが、60点台は最低ラインというところで、出願大学の選択肢を広げたいのであれば70点以上が欲しいところです。
1-5.70点~80点(英検準1級程度)
70点~80点の人は自分の専攻?専門とする分野において、やや複雑な会話や文章をもとに議論をできるようなレベルになります。多くの米国4年制大学が求めているレベルがこの辺りになりますので、イメージとしては米国4年制大学において通常のペースで学習できる、といったレベル感になるといえるでしょう。
1-6.80点~90点(英検準1級程度)
80点~90点の人は、かなり英語レベルとしては高いと言えます。専門分野において議論が十分でき、大学のレポート等の提出における文章力にも安定感が出てくるでしょう。
一部のトップレベルの大学を除けば、4年制大学への出願という意味合いでは十分なレベルに達しています。
1-7.90点~100点(英検1級程度)
90点~100点の人は、英検1級レベルと記載の通り、非常に高い英語レベルを持っています。会話はとても流暢で複雑な話題についても理解でき、文章においても自分の意見を明確に述べることができるレベルといえます。
アイビーリーグと言われる、米国最高峰レベルの大学出願には足りませんが、一般的な大学への出願に加え、一部の上位校でも条件を満たせる大学が出てきます。
アイビーリーグとは
ハーバード大学、イェール大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、コロンビア大学、ブラウン大学、ダートマス大学、コーネル大学からなる、名門私立大学8校の総称です。
1-8.100点以上(英検1級以上)
100点以上取得者は、英検1級の合格レベルをさらに超える極めて高い英語レベルを持つ人であり、4技能において英語の母語話者に近しいレベルでコミュニケーションができるレベルと言えます。
ハーバード大学などを含む米国最高峰アイビーリーグの8校にも出願できるレベルであり、極めて有効な資格になります。外務省職員にも、100点以上が必要とされています。
いかがでしたでしょうか。TOEFLのスコアについて、肌感がつかめていれば嬉しいです。
では次に各スコア帯の話とは別に、全体における平均点や点数分布について2章で解説していきます。
2.TOEFLの平均点とスコア分布
2章ではTOEFLの平均点とスコア別に取得者の割合を見ていきます。早速ですが、以下の図をご覧ください。
2-1.【全体】TOEFLの平均点と分布
参考:TOEFL iBT? Test and Score Data Summary 2019
上記の通り、世界の平均点は約83点、日本人の平均は72点になります。TOEFLは留学を目標に各国から多くの人が受験するテストであるので、日本人の平均点と比べて良し悪しを考えることにあまり意味がありません。
また世界の平均と比較してレベルが低いことを嘆く必要もありません。なぜならTOEFLを取得する目的は留学に必要な英語資格の条件を満たすためであり、自分がそのボーダーを超えているかどうか、ということだけを考えていればOKだからです。
上記の表はあくまで目安として、目標のスコアクリアまでどれくらい力が足りないのか、という観点でスコアを見ることをお勧めします。
2-2.【技能別】TOEFLのスコア分布
参考:TOEFL iBT? Test and Score Data Summary 2019
また高得点取得にはR:リーディング、L:リスニングで高得点をとりつつ、S:スピーキングとW:ライティングでどれだけ上を狙えるか、という点が肝になってきます。なぜならSとWの方が高得点をとりにくい傾向にあるからです。
4技能 は各30点満点で設定されていますが、上記の図の通りインプット系の科目であるR:リーディング、L:リスニングは25点以上を取得しているも多い一方、アウトプット系の科目であるS:スピーキングとW:ライティングは、25点より手前で留まってしまっている人が多い傾向にあります。
まずはR:リーディング、L:リスニングで安定して高得点をとりながら、S:スピーキングとW:ライティングの点数もUPできるように目標のスコア設計を行ってみると良いでしょう。
さて、ここまではTOEFLの平均スコアや分布について解説してきましたが、後はそれをどう取得するかですね。次の3章では、TOEFLスコアをUPする方法についてご紹介していきます。
3.TOEFLのスコアを上げる方法とは
TOEFLのスコアをUPするには当然ながら勉強は欠かせませんが、それ以外にもスコアUPに押さえておきたいポイントがありますので、以下3つのステップでスコアUPを目指していきましょう。
(1)目標とするスコアを決める
(2)テスト形式に慣れる
(3)勉強する
3-1.目標するスコアを決める
主に米国大学に進学を目指す人が多いと思いますので、まずはどの大学を目指すか決める所から始めましょう。目標とする大学とそのスコアが決まらないと、どれくらいの努力量が必要かわかりません。
以下のサイトに主な大学で必要とされるTOEFLのスコア新皇冠体育が記載されていますので、ご自身の希望する大学のスコアや、気になる大学のスコアを見てみてください。
TOEFL Scores- USA Universities
またスコアは年度が替わると変更になる可能性もあるので、気になる大学については同ページ内に貼ってあるリンクを参考にしていただき、各大学のHP上で必要とされるスコアをご確認ください。
目標となるスコアが決まれば、自然とそのスコアに向けて頑張ろうとモチベーションが上がってくると思います。
3-2.テスト形式に慣れる
TOEFLだけでなく、TOEICや英検など全ての試験において言えることですが、テスト形式への慣れは重要です。問題形式に慣れていると、試験前の学習において押さえておくべき点が明確になりますし、試験中に予想外のことが起きてパニックになることも減ります。
例えばリーディングでは「意味解釈」「空所補充」「似ている語いの確認」など、出る形が一定になっており、事前に慣れておくと形が想像できる分、対応がスムーズになります。
TOEFLは約3時間と長丁場の試験です。一度パニックを起こして一つのカテゴリーを落とすと、他のカテゴリーにも集中できなくなりますので、問題形式への慣れは重要になってきます。
以下の公式サイトでも模擬テストで試験形式を試すことができますし、公式ガイドブックを用いて過去問の模擬試験を受けることも有効です。
TOEFL iBT?模擬テスト
TOEFLテスト?の公式ガイド
尚、過去問を解く場合は、可能な限り本番と同じ時間設定でトライすることをお勧めします。長時間英語の問題を解いていると集中力が落ちてきますが、それでもその中で解き続ける力を持てるか、という点も実際のテストでは重要になるからです。
3-3.勉強する
上記ステップを踏んだら後は勉強あるのみなのですが、もし英語力の目安が英検2級くらいまでの人であれば、最初からTOEFL対策を行う事はあまりお勧めしません。なぜならTOEFLの難易度は高く、一定の確かな英語力の下地が必要になるので、細かな対策を施しても点が上がらないからです。
英検2級くらいまでの英語力をお持ちの方であれば、まずは英検の教材を使いながら英語の基礎力を伸ばしてみてください。TOEFLなのに英検の教材?と思われるかもしれませんが、以下の「英検文で覚える/絵で覚える単熟語 シリーズ | 旺文社」は、自分のレベルにあった単語や熟語を”点”で覚えるのではなく、実際の文脈の中で覚えるにはとても良い教材です。
順番としては以下の順番で取り組んでみて下さい。
(1)リーディング強化
?じっくり文章を読んで、知らない単熟語を復習する
(2)リスニング強化
?ある程度スムーズに読めるようになったら、文を見ながら音声を聞く
?聞き取れなかったところをチェックする
?音声を聞きながら文を声に出して読む(オーバーラッピング)
?テキストを見ないで、聞こえてきた音声を復唱する(シャドーイング)
TOEFLでは他にライティングやスピーキングもありますが、いずれの試験中にも英語で音声を聞き取り回答する問題があるため、リスニング強化が自然とライティングやスピーキングセクションにも効いてきます。
ある程度、リーディング?リスニングというインプットができるようになり、英語力の下地ができた段階で、ライティング?スピーキングというアウトプットのセクション強化に移っていきましょう。適切なインプットなしには、適切なアウトプットも生まれてきません。
特にライティングやスピーキングは合っているかどうか明確な答えが分かりづらく、独学しにくいという点を抱えています。学校の先生など、誰かに評価?添削してもらえる環境づくりを行う事も重要です。
いかがでしたでしょうか。今回はTOEFLのスコアについて解説してきましたが、恐らくここまでお読みいただいた方の多くは、海外大学への進学を考えている方が多いかと思います。そこで次章では、日本で2年間学んでから海外の大学の3年次に編入学する、編入学という方法についてご紹介していきたいと思います。
4.海外大学への進学には、3年次編入学という選択肢もある
実は海外大学進学をする際に「海外大学に編入学」という道も存在しています。
海外大学への編入学とは、日本で数年勉強した後、海外大学の3年次に編入学することを意味していますが、例えば当ブログを運営する専門学校 神田外語学院の留学科には以下3つのメリットがあります。
(1)英語力をつけてから留学することができる
(2)全体的な費用が削減できる
(3)徹底した留学サポートを受けることができる
以下ではそのケースを参考に編入学のポイントをご紹介していきます。
4-1.英語力をつけてから留学することができる
神田外語学院では留学先さながらほとんどの授業が英語で行われ、英語漬けの語学学習環境で学べるため、現地に行く前に英語や授業のペースに慣れることができます。もちろん留学に必要なTOEFL?やIELTS(TM)に関しても徹底的に対策していきますので、留学前の準備で一番大変な「必要なスコアを取得する」という所で、かなりの負担が軽減されます。
また神田外語学院は60年以上前に神田に誕生してから、英語教育に力を入れ続けてきている学校です。留学科の教員の約8割は外国人であるため、各国の文化や習慣も直接学び取ることができます。
4-2.全体的な費用を軽減できる
海外に丸々4年間滞在するより、滞在費や諸経費を軽減することができます。神田外語学院の留学科では、日本で1年8ヶ月間勉強し、海外大学の1年生?2年生に充当する単位を取得してから現地に留学するため、現地の1-2年時に相当する期間を日本で過ごすことができます。自宅から通うことができる人であれば、住宅や寮に発生する費用や生活費を抑えることができるでしょう。
例えばアメリカの場合、寮の費用は年間で110万円~190万円ほどになるため、2年間で220万円~380万円※程度の費用は軽減できると言えます。
※2年間寮に住んだ場合。実際には最初は寮に住みながら、途中でハウスシェアに移行する人も多いです。
※ただし2020年9月現在、米国を中心に渡航や学生ビザ発給の可否について不透明な状況が続いております。進路決定の前に各種海外の最新情報?本学HPをご確認ください。
4-3.徹底した留学サポートを受けることができる
神田外語学院の留学センターは13年の歴史の中で、1800名以上の留学希望者のカウンセリングを行ってきた高い実績を持つ留学相談窓口です。
単に留学のカウンセリングを受けるだけでなく、留学希望者が留学して叶えたい夢やビジョンの整理、自分に合った学校の選び方、英語の学習進捗状況に合わせた的確なアドバイス、様々な角度からサポートしています。留学という大きな挑戦をする人にとって、身近にいつでも相談できるプロがいるということは、非常に心強い存在といえます。
また留学オリエンテーションを行い、留学に関する様々な知識習得をサポートしていますし、留学までの準備を授業内で指導もしています。その他キャリアガイダンスも行い、留学先での就職活動の進め方や情報提供、帰国後の就職活動までサポートしています。
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5.まとめ
今回の記事ではTOEFLのスコアごとの英語レベルの目安や有効度、平均点とそのスコア分布、準備のステップや勉強法についてご紹介してきました。
この記事を読んだことで、皆さんの中でのTOEFLスコアに対するイメージが明確になっていれば嬉しいです。
ぜひ引き続き夢の留学に向けて頑張ってみてください!