ツアープランナーになりたいと思い始めたら、このような疑問を持つこともありますよね。
実は、ツアープランナーになるには、特別な資格は必要ありません。
一方で、ツアープランナーという仕事で採用がある訳ではありません。旅行会社に入社して、ある程度の業務経験を積んだ後になれるケースがほとんどです。
また、企業規模や職種によってツアープランナーとしての働き方が変わってくるので、どのような働き方をしたいかよく考える必要があります。
ツアープランナーを目指すなら、早い段階でそれらについて理解し、ツアープランナーになる道筋を描くことが欠かせません。
そこで今回は、みなさんが目標に向かって準備ができるように
■どのような進路選択をすれば良いのか
■どのような働き方があるのか
■どのような資質?スキルが求められるのか
といったさまざまな疑問について、詳しく解説していきます。
ぜひ、この記事を読んでツアープランナーになる夢を叶えてください!
目次
1.ツアープランナーになるためのルートとは
まずは、高校卒業後からツアープランナーになるまでの一般的な流れを説明します。
1-1.ツアープランナーになるには「短大?専門卒以上」の学歴が求められる
ツアープランナーは基本的に高卒では目指すことはできません。
専門学校、高等専門学校、短期大学、大学以上の学歴が必要になります。また、学部や学科、専攻の指定はありません。文系?理系問わず、どの学部でも目指すことができます。
高校生の方はまずは進学することを考えましょう。
1-2.ツアープランナーになるには旅行会社に入社する
ツアープランナーになるには、一般的には旅行会社に入社する必要があります。
ツアーの企画を専門とする会社はごく一部であり、ツアープランナーの職種自体は募集していません。ツアープランナーになれるかどうかは旅行会社に入れるかどうかが境目です。
旅行会社の中でも企業規模によって働き方が変わってくるため、就職活動前に将来どんな働き方をしたいかをよく考える必要があります。
大学や専門学校?短大を卒業した後の就職先として、以下の3つの働き方が挙げられます。
どの働き方を選ぶかによって、ツアープランナーになれるまでの年数や仕事の進め方が変わってきます。
大手でも中小でも旅行会社に入社して、すぐにツアープランナーになれる訳ではありません。旅行会社である程度の業務経験を積んだ後にツアープランナーになるケースがほとんどです。
これらの働き方について、3章で詳しく解説していきます。
では、前提である旅行会社に入るためには学歴や進路はどう選べば良いでしょうか。
次章では、進路選択について、詳しく解説していきます。
2.ツアープランナーになるための進路選択とは
「ツアープランナーになるには大学と専門学校?短大のどちらに進学すべき?」と迷っていませんか?
なんとなく大学の方が有利なのかな、と考える人が多いかもしれません。しかし、入社時の学歴はツアープランナーになる際にほとんど影響はありません。
なぜなら、学歴は旅行会社に入るための入り口の条件にすぎず、入社後にどのような経験を積んでいくかがポイントになってくるからです。
ただ、大学卒と専門学校?短大卒では会社?職種選択の幅広さに違いが生まれます。
以下でそれぞれ解説してきます。
2-1.大学卒であれば旅行会社へ就職の際に職種の選択肢が広がる
大学卒であれば、「総合職」と「地域職」のどちらも選択可能なので、就職の際に会社や職種の幅が広がります。
その理由は、旅行会社によって多少異なりますが、「総合職」と「地域職」で学歴の応募条件が違う場合があるからです。
※総合職とは 幹部候補生として企業活動の中心となる業務に従事する職種です。全国転勤を伴う場合が多いです。 ※地域職とは 従事する業務や特定の勤務地で働く職種です。総合職と比較すると任される仕事の種類は減ってしまいがちです。 |
総合職であれば日本全国の旅行商品を扱うことができ、さまざまな旅行に関する知識を付けられるため、ツアープランナーの基礎となる旅行知識を早い段階で積み重ねていくことができます。
※地域職は旅行を扱う地域の範囲が限定されてしまうだけで、決して旅行に関する知識を身につけられないというわけではありません。
例えば、株式会社JTBでは以下のような職種に分かれています。
■総合職
応募資格:2016年4月~2020年3月に国内外の4年制大学?大学院を卒業、または卒業見込みの方
※既卒の方含め、職歴のない方(アルバイト等は職歴から除く)■基幹職(コース2:職種限定あり×転居なし(①首都圏、②中部、③西日本))
応募資格:2016年4月~2020年3月に国内外の四年制大学?大学院?短大?専門学校を卒業、または卒業見込みの方
※既卒の方含め、職歴のない方(アルバイト等は職歴から除く)※その他の職種については、こちらをご覧ください。
2023年度新卒者向け求人情報 – JTBグループ
会社や職種に選択の幅を持たせたい場合は、大学に進学することをオススメします。
2-2.専門学校?短大卒でもツアープランナーになることを諦める必要はない
専門学校?短大卒でもツアープランナーになることを諦める必要はありません。
実際に専門学校?短大卒を「総合職」の応募資格として設定している旅行会社はあります。
「地域職」でもツアープランナーになれる場合や入社後に「地域職」から「総合職」に職種転換できる場合もあります。
また、専門学校では在学中に実践的な旅行?観光に関する知識を学ぶことができます。資格や知識?スキルを持っていることで、就職活動でのアピール材料となり、就職に有利に働く可能性があります。
■ツアープランナーの就職に有利な資格について、詳しくは4章で解説しています。
■ツアープランナーに必要な資質?スキルについて、詳しくは5章で解説しています。
3.企業規模や職種によって変わるツアープランナーとしての3つの働き方とは
前述の通り、旅行会社に入社するだけでは、ツアープランナーにはなれません。
旅行会社で経験を積んでステップアップする過程で、ひとつの職種としてツアープランナーになることができます。
しかし、企業規模や職種によって程度は違えど、旅行ツアーの企画の仕事はすることができます。その働き方は1章で解説した通り、大きく3つに分けられます。
それぞれの働き方毎に仕事内容や働き方が大きく異なってきます。
この中から自分に合ったタイプを選択することが働く上での満足度を高めます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1.大手旅行会社で企画仕入部門に配属されるケース
まずひとつめは、大手旅行会社で企画仕入部門に配属されるケースです。
企画仕入部門は、旅行商品の企画を専門的に行う部署で皆さんがよく目にする旅行会社のパンフレットに載るようなツアーの企画を主に行っています。
企画したツアーは、広告代理店と共同でパンフレットを制作し、皆さんが店頭で目にするようなパンフレットになっています。
大手旅行会社は、一般的に以下のような部門に分かれています。
※こちらの組織図はあくまでもイメージで、実在する企業とは一切関係ありません。
※会社機能を一部抜粋しています。
新入社員として入社した後は、営業(法人/個人)に配属されるケースが多いです。
その後さまざまな職種を経験した後に企画仕入部門に配属されます。一般的には、入社して10年-20年くらいの経験が必要になります。
旅行を企画するには、日本のみならず、世界のあらゆる知識が必要になってくるからです。
しかし最近では、旅行業界の活性化のために、若い世代向けの企画が作れる人、つまり同じ感性を持った若い世代の人が企画に関わる機会が増えています。
会社の方針によっても変わりますが、手を挙げ続けることで道が開けることもあるでしょう。
■働き方
?旅行の企画を専門的に行うことができる
?宿泊先や交通機関の予約、手配などを行いパッケージツアーなどの商品を企画する
?基本に土日休みとなる
■こんな人にオススメ!
?店舗のカウンターに置いてあるようなパンフレットが作りたい人
?全国規模の旅行企画がしたい人
ツアープランナーになれるまでは、時間がかかってしまう場合がありますが、なった後には全国規模の旅行ツアーの企画をできることが魅力です。
働きながら、知識や企画についてのスキルを身につけていくようにしましょう。
個人営業部門 店頭営業部(カウンター)でも企画業務ができる
店頭営業部(カウンター)でも企画業務ができます。店頭でお客様に旅行商品を販売する際にオプショナルツアーの販売も行います。お客様の要望に沿って、ツアーを組み立てていくことも、将来、企画仕入部門を目指す上で良い経験になります。
3-2.中小の旅行会社で企画から添乗まで一貫して行うケース
中小の旅行会社では、事務、営業、企画、予約、手配、添乗などの業務を一貫して自社で行っています。入社後、約3~4年程度は添乗メインの業務となりますが、その後は上記のようなさまざまな業務を担当します。
自分自身で企画から添乗までを行う機会が多いことから、旅行の企画と共に、幅広い業務も経験できます。
企画業務では、チラシやWEBなどの小規模なツアーが多いため、比較的自由なアイデアで企画できることが多いです。企画したツアーは、内容や金額が妥当であるかチェックされ、最終的にはチラシやWEBで販売されます。
例えば、山好きのためのハイキング?登山のツアーや日本の歴史や文化を体感できるツアー、未だ見ぬ国に行ける秘境ツアーなどがあります。
■働き方
〇募集型企画旅行を取り扱っていない企業
?お客様一人ひとりとツアーをカスタマイズして作り上げていく
?営業、企画、予約、手配、添乗などを最初から最後まで自分でおこなう
?全ての業務を自分で経験できる分、仕事は忙しい
〇募集型企画旅行を取り扱っている企業
?基本的には企画や営業、事務など専任の部門に所属する
?企画したツアー以外にも月1-2回程度で国内外のツアーに添乗することがある
〇どちらにも共通
?添乗業務がない月?週は基本土日休みとなる
※募集型企画旅行とは 旅行契約形態の一つ。旅行会社があらかじめ旅行に関する計画を作成し、旅行者を募集して実施する旅行のこと。 |
■こんな人にオススメ!
?とにかくさまざまなことに挑戦したい人
?小規模な企画を自ら手掛けて、その案件にじっくり携わりたい人
?営業、企画、予約など1から10まで一人で全部やりたい人
■会社例
「産経旅行」「日新航空サービス」「ユーラシア旅行社」など
企画を専門とするわけではありませんが、国内外に行った際に訪れた観光地、食べたご飯、見た風景などさまざまな経験?知識やお客様の反応をツアーの企画に活かして、お客様により良い旅を提供することができることが1番の魅力です。
3-3.旅行会社で法人営業として受注型企画旅行を扱うケース
旅行会社の法人営業部に配属されれば、企業の社員旅行や視察旅行、修学旅行などそれぞれの企業や団体の要望にそった旅行ツアーを企画することができます。
お客様の要望に沿って1から旅行プランを企画するため、ニーズを引き出す力が必要になってきます。また、企業の視察旅行などは一般的な観光地を回らないため、地方や専門的な会社にも詳しくなります。
※受注型企画旅行とは 旅行契約形態の一つ。旅行者からの依頼により、旅行会社が旅行に関する計画を作成、提案し、実施する旅行のこと。 |
■働き方
?営業として取引先の要望に沿ってツアーの企画、提案をする
?教育事業部に配属になると修学旅行シーズンはほぼ毎日企画した旅行に同行する
※修学旅行シーズンは、5.6.10.11月(夏休み?冬休み期間にも研修旅行の添乗がある)
?添乗業務がない月?週は基本土日休みとなる
■こんな人にオススメ!
?企画、手配、営業など分業されているので、チームワーク良く働ける人
?チームでものごとを進めるの(成し遂げるの)にやりがいを感じる人
?じっくりなにかひとつのことを極めたい人
基本的に旅行会社の営業は、法人に向けにビジネスを行っています。学校や企業の団体旅行の企画が可能で、規模感のある旅行や要望に合わせた旅行の企画がしたい人にピッタリです。
ここまで「ツアープランナーになるまでのルート」に沿って進路選択や働き方について解説してきました。
では、少しでもツアープランナーになれる可能性を上げるためにはどのような資格が求められるでしょうか。
ツアープランナーに求められる資格について次章で詳しく解説していきます。
4.ツアープランナーに求められる資格とは
4-1.ツアープランナーには特別な資格は必要ない
繰り返しになりますが、ツアープランナーになるには特別な資格が必要というわけではありません。
しかし、旅行会社に入社するのに持っていると有利になる資格はあります。
4-2.旅行会社に入社するために取っておくと有利になる6つの資格
旅行会社に入社するために必須の資格ではないですが、以下の6つの資格があると就職する際に有利に働く場合があります。
以下の表をご覧ください。
1番のオススメは「旅行業務取扱管理者資格」の取得を目指すことです。
旅行を企画して販売する旅行会社では、営業所に1名以上の旅行業務取扱管理者を配置することが旅行業法という法律で義務付けられています。つまり、旅行業務取扱管理者を持っていると営業所を任せられる魅力的な人材とみられます。
そのため、旅行会社で働いていく中で、スキルを磨き、ツアープランナーを目指すのであれば、ぜひ取得しておきたい資格です。
また、資格を持っていると「旅行に関して必要な知識を持っている」とみなされ、観光業界への就職や転職の際に有利になる場合があります。
旅行会社でのキャリアアップやスキルアップを目指す方、就職活動に不安な方はこれらの資格取得をしておくと良いでしょう。
観光系の資格について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【資格新皇冠体育表付】ツアーコンダクターの資格取得のポイントを徹底解説
5.ツアープランナーに求められる資質?スキルとは
ツアープランナーになるためには、旅行会社に入社後に企画仕入部門に適性があると判断される必要があります。
そのためにも、ツアープランナーに求められる資質?スキルを少しでもはやく身につけておく必要があります。
そこでこの章では、「総合旅行業務取扱管理者資格」を持ち、タイなど海外の旅行会社での経験がある神田外語学院 国際観光科の坂﨑先生のお話を交えながら、ツアープランナーとして活躍するためのポイントを解説していきます。
~神田外語学院 国際観光科 坂﨑弥生 先生のご紹介~
坂﨑弥生 先生国際観光科 坂﨑弥生
チュラロンコーン大学大学院文化経営学修了(MA)
産経旅行バンコク駐在経験があり、総合旅行業務取扱管理者資格を持つ
活躍するためのポイントは以下の4つです。
(1)情報取集力(ありとあらゆるものに興味関心を持ち情報を得る)
(2)マーケティング力と企画力
(3)自分の好きなものを極める力
(4)旅行?観光についての知識
それぞれ詳しく、解説していきます。
5-1.情報収集力(ありとあらゆるものに興味関心を持ち情報を得る)
他社とは違うツアーを企画するために、今社会では何が流行っているのか、何を求めているかという情報を集めたり、敏感に感じたりする力が重要です。
集めた情報が新しい旅行を企画?提案するヒントになり、やがて企画した旅行の「テーマ」が決まっていきます。
そのため、この力を「テーマを見つける力」と呼んでいます。
その過程でより情報を集めやすくするためには、世の中のありとあらゆるものに興味?関心を持つようにすると良いでしょう。
例えば、歴史、趣味(写真?海外)、芸術、スポーツなどがあり、さまざまなことから企画?提案ができます。
まずは、ツアーを通して何を知ってもらいたいか、感じてもらいたいか考えてみましょう。
情報収集をする上で英語力も非常に重要
ツアープランナーには、英語力も欠かせません。
なぜなら、最新の旅行情報や危険情報を入手する上で、海外(英語)のサイトと日本のサイトから情報を得ることで情報の幅が広がるからです。
また、日本のトレンドの傾向は、欧米のトレンドを後追いする傾向にあるため、情報を先取りすることができれば、他にない新しい提案ができます。もちろん、日本人にどうアプローチするか、日本人に合うか合わないかのアレンジは必要です。
インバウンド(海外から日本向け)の企画などを行う際にも、海外の人興味を持っている情報を同じ目線で収集できることは、企画を提案する上で強みとなります。
5-2.マーケティング力と企画力
旅行の企画で最も重要なのは「ストーリー性」です。
観光地をまわって、おいしいご飯を食べる旅行も素敵ですが、1回だけのリピートのない旅で終わってしまいます。
そこでさらに、満足度を高め、リピートしてもらうためにストーリーを作り、旅行にひとつの流れを持たせます。
例えば、数年ほど前に山ガールという言葉が流行りました。その時に提案されたのが「女性×山」です。ハイキングや山登りを始めたい!けど、初心者ばかりだと不安。そんな女子のために気軽に参加できるツアーが提案されました。
安心で快適な山旅ができるこのツアーは多くの女性からの申し込みがあり、実際に今ではさまざまな旅行会社が同様のプランを提案しています。
このように、見つけた「テーマ」と観光資源をいくつもつなげていくことでストーリー性の高いツアーが作れます。ストーリー性を意識することで、他社にはないツアーに加えてお客様に合ったリピート率の高い企画を作ることができます。
5-3.自分の好きなものを極める力
自分の好きなものを持ち続け、それを極めることもツアーの企画に活きてきます。
他者に負けない豊富な知識を持っていれば、自分しか知らない自分なりの特別な企画を提案できるため、他のツアーとの差別化になります。好きなものは、音楽、お酒、花、食、スポーツなどなんでも構いません。
例えば、カフェが好きで日本のみならず、世界中のカフェの知識があるとします。そのような場合は、独自のコーヒー文化を持つベトナムでカフェ巡りを楽しみながら観光できるツアーが企画できます。
このように自分の好きなもの、自分しか知らない情報を使ってツアーの企画ができるため、好きなものを極めることは、ツアーの企画をする上で大きな武器になります。
5-4.旅行?観光についての知識
一般的な地理、歴史や観光資源に関する知識も重要です。
知識があるとツアーの企画をするときに移動時間や絶対に押さえておくべき観光スポットなどが分かり、スムーズに企画ができます。
日頃から地図や旅行情報誌、旅番組などを見て観光資源の知識を蓄えたり、家族や友達と旅行に行く際にプランを企画したりしてみると良いでしょう。
自分でもさまざまな国や場所に行き、旅行?観光について知識を蓄えるようにしましょう。
6.専門学校で観光資源の知識と企画力を身につけてツアープランナーを目指す
2年間で旅行会社に入社し、ツアープランナーを目指すなら専門学校に通うことがオススメです。
そこでみなさんにオススメしたいのが、神田外語学院の国際観光科で学ぶことです。
観光業界に関する専門知識を習得することはもちろんのこと、「国内旅程管理主任者」や「国内旅行業務取扱管理者」の資格取得をサポートしています。
また、知識だけでなく授業を通して、さまざまなツアーを企画する実践の機会があり、着実にツアープランナーとしての力を身につけてくことができます。
6-1.国内旅行業務取扱管理者の取得実績
「旅行業法」「旅行業約款」「国内旅行実務」「国内観光資源」などの授業を通して試験対策を行っています。
2019年4月に国際観光科に入学した学生は、2019年9月1日に行われた「国内旅行業務取扱管理者」試験において、57名中、23名が合格しました。夏休み期間を含み、わずか5ヶ月で合格率40.3%と一般社団法人全国旅行業協会が公表している2018年9月の全国合格率が38.3%を上回る合格率となりました。
また、不合格の34名中、11名が実務合格※となりました。
※実務合格とは、来年の試験で「国内旅行実務」の1科目が免除になります。
一般社団法人全国旅行業協会 各年度の実施状況、試験問題と解答、合格者受験番号
神田外語学院の資格取得率
「国内旅程管理主任者資格」
授業の一環で資格取得を行っているので、取得率はほぼ100%です。
6-2.国際観光科のカリキュラム
今回はそのカリキュラムの一部をご紹介します。
ツアープランニング
さまざまな企画制作発表を通して、情報収集力、創造力、プレゼンテーション力を身につけます。JR東日本とのコラボレーション企画「駅からハイキング」、ツーリズムEXPOジャパンでの「海外卒業旅行企画」、訪日観光客向けの「国内旅行企画(英語)」などの企画を行います。
旅行業法?旅行業約款
国内旅行業務取扱管理者試験の対策講座です。旅行業法の授業では旅行会社が守らなくてはいけない「法令」を理解します。旅行業約款の授業では、旅行会社と旅行社との契約を定型化することにより、旅行者のとのトラブルを未然に防ぎ、旅行をより楽しんでもらうための「約束事」を理解します。
国内?海外観光資源
国内外の地理、世界遺産、地域の行事、絵画?音楽などの芸術、伝統料理など観光に関することなど、日本だけでなく世界の知識を広く学びます。観光資源の背景にある歴史や風土について知識を深め、旅行業界で活躍できるような基礎学力と専門性を高めます。
ツアーコンダクター実務
ツアーコンダクターとして必要な知識、添乗業務の流れ、ホスピタリティを学びます。業務に即した実践的な知識、教養を習得します。株式会社TEIと提携を結んでいるため、授業の中で実際にバス添乗員研修をおこない、「国内旅程管理主任者」資格を取得することができます。
必修共通科目の国際コミュニケーション英語(EIC)で「英語力」を強化
本当に英語力が試される場面は就職してから訪れます。国内線では英語を話す機会はそれほど多くはありませんが、国際線では会話力が特に重要です。
EICでは、1コマ90分×毎週5コマ、外国人教員から英語で英語を教わります。授業は20名以下の習熟度別少人数クラス。日本語禁止という環境で、活きた英会話力を身につけることができます。
\神田外語学院の“リアル”を体験!/
\2分で簡単!/
?神田外語学院の教育の特長について以下の記事もご覧ください!
7.神田外語学院 国際観光科 卒業生の声
以下では、びゅうトラベルサービスに入社した佐藤さんのインタビューを聞くことができます。
8.まとめ
いかがでしたでしょうか。
ツアープランナーになるには、旅行会社に入り経験を積んでいくことと働き方の選択が重要だということがお分かりいただけたかと思います。
最後に本記事で解説した内容をまとめるとポイントは以下の4つです。
(1)ツアープランナーになるには、まずは旅行会社に入社しある程度の経験を積むことが必要
(2)進路選択は、大卒の方が企業や職種の選択の幅が広がるが、専門学校?短大卒でもツアープランナーになることを諦める必要はない
(3)ツアープランナーになるには3つの働き方がある
1、大手旅行会社で企画仕入部門に配属されるケース
2、中小の旅行会社で企画から添乗まで一貫して行うケース
3、旅行会社で法人営業として受注型企画旅行を扱うケース
(4)ツアープランナーとして活躍するためにおさえておくべき4つポイント
1、情報取集力(ありとあらゆるものに興味関心を持ち情報を得る)
2、マーケティング力と企画力
3、自分の好きなものを極める力
4、旅行?観光についての知識
この記事を読んでツアープランナーになるための道筋を描き、夢を実現していただければと思います。