「大学受験に失敗してしまった時に、専門学校という選択肢はアリ?」
「専門学校なんて全然考えたことがなかったけど、どんな感じなんだろう……?」
大学受験が終わり、思うような結果が出なかった人の中には、このように考えている人もいるでしょう。大学進学一本で考えてきた中、改めて進路を考え直さなければならないのは辛い状況だと思います。
結論から言って、大学が第一志望だった場合でも、専門学校という進路は選択肢として「アリ」です。専門学校卒業後の進路は「就職」だけでなく、「4年制大学の2年次または3年次に編入学」という選択肢もあるからです。
実際、大学受験に失敗した人のうち、約10人に1人は浪人ではなく、専門学校等への進学を選んでいると推察されます。多いわけではないですが、約10%ということは非常にマイナーな選択肢というほどでもありません。
ただ、全ての人にとっておすすめできる選択肢というわけでもなく、条件によってはデメリットも存在します。「どんな人が専門学校を選択しているのか」など、実態が気になる部分も多いかと思います。
本記事ではそれらの疑問を解消しつつ、専門学校という選択肢について、皆さんが行くのか行かないのか、意思決定できるように解説していきたいと思います。
専門学校や短期大学を卒業後、4年制大学の2年次もしくは3年次に編入学することができる制度です。専門学校や短期大学の在学中(主に2年生の夏~冬)に、4年制大学の編入学試験を受験し、合格すると翌春から大学2年生や3年生として4年制大学に編入学できます。
日本にある700校以上の大学のうち、国公立大を含む約7割程度が専門学校からの編入学を受け入れており、東北大学、名古屋大学などの旧帝大や、法政大学、駒澤大学、日本大学などの私立大に編入学することも可能です。また、9割以上の大学が、短期大学からの編入学を受け入れています。
専門学校から4年制大学の3年次に編入する流れについては、以下の記事やイメージ図を参考にしてください。
目次
1.大学受験に失敗して専門学校に行く人は「約10人に1人」
推計値にはなりますが、大学受験に失敗した人のうち、約10人に1人が専門学校を選んでいると見られます。
※編集部調べに基づく推計値です。
多くの人が浪人という選択肢を選ぶものの、専門学校進学は非常に珍しいというわけでもありません。例えば、当ブログを運営する専門学校 神田外語学院の場合、入学者の約7割は元々大学?短期大学へ進学を希望していた人です。(※大学非受験者も含む)
大学受験で結果が出ず、浪人以外の進路を選ぶことは決して珍しいことではありません。
2.大学受験に失敗して専門学校を選択している人は主にこの3タイプ
大まかに分けて、以下の3タイプの人が多いです。
- 元々大学進学にそこまで執着心がなかった人
- 経済的事情で浪人できない人
- 4年制大学への編入学を目指す人
それぞれ個別に解説していきます。
2-1.大学進学にそこまで執着心がなかった人
1つのタイプは、大学進学に元々そこまで執着心がなかった人です。「せめて大学くらいは行っておいた方がいいかな」という軽い気持ちだった人が、結果が出なかったことで「別に大学に行かなくても自分のやりたいことはできそうだな」と思い、専門スキルを身につけるため専門学校へ進学するというケースです。
専門学校では、以下のような分野の専門スキルを身につけることができます。
出来れば早く社会に出て自立したいと考えている人もいるため、2年後という早い段階で働き始められることをポジティブにとらえる人もいます。
2-2.経済的事情で浪人できない人
2つ目のタイプは、経済的に浪人するのは難しいので専門学校に切り替えた人です。浪人すると、予備校の授業料などで年間約100万円の費用が必要になります。「大学4年間の費用に加えて100万円の出費は厳しい」と、大学進学を諦めて専門学校に進学する人もいます。物価上昇などにより、このケースは以前よりも増加傾向にあります。
2-3.4年制大学への編入学を目指す人
3つ目のタイプは、4年制大学への編入学を目指す人です。冒頭で紹介したように、専門学校を卒業後、4年制大学の2年次や3年次に編入学することが可能です。現役時は力が及ばなかった大学に、編入学試験でリベンジしようという人は少なくありません。
図の通り、高校卒業から大学卒業までにかかる期間が浪人するよりも1年短くなるため、経済的にも時間的な面においても効率的です。
3.大学受験に失敗して専門学校進学という選択肢は「アリ」
冒頭で述べた通り、専門学校という選択肢は「アリ」です。しかし、メリットだけでなくデメリットもあります。
3-1.専門学校のメリットとデメリット
専門学校のメリットとデメリットをまとめました。
メリット
専門スキルが身につく
医療や語学など、仕事に直結する各分野の専門知識を身につけることができます。
特定業界への就職に強みを持っていることが多い
専門学校は、そのスキルを必要としている企業や業界に人材を輩出し続けているため、特定の業界に安定して就職しやすい環境があると言えます。例えば、エアライン専門学校なら航空系の会社から、美容系専門学校なら美容業界の会社から、専門学校に対して積極的に求人票が送られています。
2年間早く就職?自立ができる
「長く学ぶより早く働いて自立したい」と思っている人にとっては、大学生よりも2年早く社会に出られることはメリットになると思います。2年早くお金を稼ぎ始められることもメリットと言えるでしょう。
学費が2年分少なくて済む
大学と比べ在学期間が2年少ないため、学費も2年分少なくなります。一般的な私立大学と比べると、総経費を200万円程度抑えられる可能性があります。
デメリット
基礎教養を学ぶ機会が少ない
大学に入ると一般教養科目を履修しますが、専門学校では一般教養を学ぶ機会はあまりありません。一般教養科目は、学部に関係なく広い知識を身に付けるための授業で、具体的には「哲学」「法学」「政治学」「心理学」や「ジェンダー論」「福祉」「キャリアデザイン」など、多岐にわたるジャンルから選択できます。
大卒のみを受け入れている企業に応募できない
就活の際、企業によっては大卒しか受け入れていないケースもあり、その場合、専門学校卒では応募自体できません。特に大手企業の総合職は対象者を大卒者のみとしているケースが多めです。
2年間で多くのことを学ぶため時間的に余裕がない
専門学校は大学に比べて単純に授業の時間がとても多いため、非常に忙しく感じます。大学4年間で取得すべき単位は多くの場合124単位ですが、専門学校では2年間で130単位程度が必要となるケースもあります。
大学4年間で必要な単位数を、専門学校では2年間で取り切らなければならないと考えると、忙しさをイメージしやすいかと思います。
長期の留学やインターンはあまり現実的ではない
専門学校は長期休暇も大学生に比べて短いことが多く、最長1か月程度です。したがって、半年以上の留学や、数か月にわたるインターンシップなどは現実的ではありません(専門学校生を対象にした短期インターンシップなどに参加することは可能です)。
3-2.専門学校はこんな人におすすめ
以上のメリット?デメリットを踏まえ、専門学校がおすすめできるのは以下のような人です。?
?大学を出なくても就ける仕事を希望している人
先ほど例に挙げたCG制作やプログラミング、アパレルのデザイナー、そして公務員など、大学に行かなくても専門学校から様々な職業に就くことはできます。進路情報サイト「スタディサプリ進路」の「専門学校を探す」コーナーの中に、「仕事から探す」という項目があるので、あなたが希望する業界を目指せる専門学校があるかどうか、一度調べてみるとよいでしょう。
経済的に余裕がない人
学費が2年分安く済み、2年後から社会人に出て収入を得られるようになるため、経済的に余裕がない人にとっては専門学校という選択肢はアリです。大学を目指すにしても、編入学で3年次から入学した方が、浪人するよりも経済的です。
もう1ランク上の大学を目指したい人
現役生?浪人生の時は力が足らず受験すら諦めていたけど、本当はもう1ランク上の大学が憧れだったという人にもおすすめです。前述のように、専門学校から難関大学に編入学できる可能性もあるからです。高校の時はそんなに勉強が好きではなかったけど、専門学校に入ってから勉強のコツがわかって勉強の楽しさに目覚め、グングンと成績を上げた学生を筆者も何人も見てきました。そういった学生が最終的に想像もしていなかった大学に合格し、驚くケースも多々あります。
専門学校へ進学するための5ステップ
専門学校に興味を持ったら、以下のステップで行動してみましょう。
- 自分の興味のある分野を決める
- ホームページを見て、資料を取り寄せる
- オープンキャンパスに行ってみる(または電話などで直接話を聞く)
- 学費を準備する
- 入試情報を確認する
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
特に2月~3月は大学受験の結果を受け、専門学校の倍率も急上昇していることが多くあるため、入試情報をしっかり確認しておくことをおすすめします。学校の目星がついたら、まずはオープンキャンパスに足を運ぶ、もしくは電話での問い合わせから始めましょう。
4.大学受験失敗後に専門学校を検討するなら神田外語学院がおすすめ
大学以外にも皆さんが成長できる環境はあります。ぜひ神田外語学院も検討してみてください。
神田外語学院は英語を中心とした語学を学ぶ専門学校です。語学教授法や職業訓練に定評があり、2023年3月卒業生の就職内定率は99.3%、大学編入学?進学合格率は97.2%にものぼります。※いずれも就職活動を行った人、もしくは編入学試験の受験者を母数とした割合
この章では、神田外語学院を以下のおすすめポイントとともに紹介します。
- 編入学を目指す人へのおすすめポイント?1年間で国公立?私立合わせて330名が合格している
- 就職を目指す人へのおすすめポイント?就職を目指す人積み重ねた実績と歴史に企業から厚い信頼が寄せられている
- 編入学や就活に活かせる高い語学力が身につく
4-1.【編入学】1年間で国公立?私立合わせて330名が合格している
4年制大学への編入学においても、毎年数多くの学生を大学へと送り出しています。2023年3月卒業生の合格実績は330名(のべ数)で、東京外国語大学や金沢大学、埼玉大学などの国公立大学をはじめ、青山学院大学や法政大学といった有名私立大学など、様々な大学への編入学?進学実績を築いています。
姉妹校?新皇冠体育への編入学
また、姉妹校である新皇冠体育へ編入学することができる専門学校は神田外語学院だけです。2023年度3月卒業生からは68名が編入学しています。
4-2.【就職】積み重ねた実績と歴史に企業から厚い信頼が寄せられている
就職においては卒業生の約8割は、企業から学校に届く求人票経由で就職が決まっています。これは創立から60年以上の歴史を持つ神田外語学院と、その卒業生が培ってきた実績に、企業から厚い信頼が寄せられている証です。
具体的な内定先については以下からご覧ください。数多くの著名な企業や団体に多数の卒業生が就職しています。
4-3.編入学や就活に活かせる高い語学力が身に付く
共通科目では、就活や就職後に必ず役立つ英語力を磨ける「EIC(国際コミュニケーション英語)?」、「HELP(Hybrid English Learning Program)」、「TOEIC?講座」などの授業があります。
TOEIC?を実施する国際ビジネスコミュニケーション協会の調査によると、「今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル」について、対象企業の82.6%が「英語」と回答*しています。
*(参考)?英語活用実態調査2019まとまる (一財)国際ビジネスコミュニケーション協会
高いTOEIC?のスコア実績
神田外語学院の2年生の平均点は611点。大学生の平均点である485点を大きく上回っています。
また、約600人の学生のうち在学中に650点以上を取得した学生は279人と、約3割の学生が高いハードルをクリアしています。
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?神田外語学院の教育の特長について以下の記事もご覧ください!
5.まとめ
今回の記事では、主に以下の5点についてお話してきました。
- 受験に失敗した人のうち、10人に1人は専門学校を選んでいるとみられる
- 大学に執着のない人、浪人できない人や経済的に厳しい人は専門学校がおすすめ
- 大学志望でも専門学校という進路はアリ。ただしメリットもデメリットもある
- 大学を出なくても希望の仕事に就ける人や、1ランク上の大学を目指す人に専門学校はおすすめ
皆さんの進路選択が納得いく選択肢になるように祈っています!
大学編入学に興味を持ったら、以下の記事も読んでみてください。