活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.24/アメリカ)

“活躍するKUIS在外公館派遣員たち”というテーマで、赴任中または帰国後の様子を紹介するシリーズ第24弾。

元在ボストン日本国総領事館派遣員の松永奈津実さんをご紹介します

松永奈津実さん(英米語学科2010年3月卒業)

派遣員を目指した理由

卒業後のキャリアに悩んでいたところ、外務省在外公館派遣員制度を知りました。海外で働くことは在学中からの目標でしたので、採用後すぐに海外赴任し、在外公館で外交に携わることができるという点に魅力を感じ派遣員を志ました。初めて試験を受けた際は1次試験で落ちましたが、派遣員勉強会の内容を何度も復習し試験に備えました。2回目の受験で第一希望のボストン総領事館に決まった時に、とても嬉しかったことを今でも鮮明に思い出します。

ボストンでの生活、派遣員の仕事

ボストンは治安が良好で、公共交通機関も充実しており、生活には全く困りませんでした。休日はシーフード料理(ロブスターやクラムチャウダー)を楽しんだり、ハーバード大学の周辺を散歩したり、レッドソックスの試合を見に行ったり、ニューヨークまで週末旅行に行ったりと、とても楽しく過ごしました。
ボストンは、ハーバード大学、MIT等の有名大学が多数存在する学術都市であり、アメリカの4大スポーツも盛んです。音楽や美術等の文化面も優れていて、多面的な魅力に溢れており、ボストン市民には世界有数の知的交流都市としての自負やプライドがあるように感じました。また、ボストン総領事館が管轄するニューイングランド6州は、歴史的に日本との繋がりが多数ありますので、今まで知らなかった歴史を学ぶことは興味深かったです。
派遣員の仕事は主に便宜供与と官房業務でしたが、便宜供与(宿舎留保や空港送迎)は数が少ないので、日常的には官房業務(会計や庶務の補佐業務)を担当することが多かったです。赴任当初は、英語が思ったように通じず苦労しましたが、一つ一つ仕事に取り組む中で仕事のやり方と英語を同時に覚えていきました。ボストン総領事館は館員数が少なく他班の仕事も助け合いながら仕事をしていたので、時には広報文化班や経済班の業務を手伝う等、色々な業務に携わることができたのは貴重な経験でした。

アメリカ合衆国(United States of America)

【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:371.8万平方マイル(962.8万平方キロメートル、50州?日本の約25倍)
2. 人口:3億2775万人(2018年5月/米国国勢局)
3. 首都:ワシントンD.C.
4. 言語:主として英語(法律上の定めはない)
5. 宗教:信教の自由を憲法で保障、主にキリスト教