グアダラハラ大学で「日本紹介体験プログラム」を実施Centro de Estudios Japoneses(メキシコ)

但野さんと学生たち

メキシコ?グアダラハラ大学で「日本紹介体験プログラム」を実施いたしました

グローバル日本語センターは、現在、メキシコ?グアダラハラ大学日本研究センター(CEJA)にて、日本語や日本文化普及のための活動を行っております。その一環として、今回初めて「日本紹介体験プログラム」を実施いたしました。本プログラムには、現在留学中のイベロアメリカ言語学科スペイン語専攻3年の但野聖果さんが参加し、Universidad de Guadalajaraで日本語を学ぶ学生を対象に様々な角度から日本について紹介しました。

現在、Universidad de Guadalajaraの社会人文学系キャンパスでは、公開講座も含め、およそ130人が日本語を学んでいます。外国語科目としての日本語コースにはレベルが5つあり、レベル4以上からは、本学を含む日本の大学への交換留学の機会が設けられています。
両大学の交換留学は、2006年に始まり、これまでUniversidad de Guadalajaraから本学へは28名、本学からUniversidad de Guadalajaraへは24名が留学しています。今年度は、2名の留学生が8月からメキシコにわたり、勉学はもちろん、様々なイベントや活動にも参加し、現地の人々との交流を深めながら、見聞を広めています。

今回、但野さんは実際に行われているキャンパス内の日本語クラスに参加し、学生たちの前で現代の日本社会や文化について日本語で紹介しました。テーマは、担当講師と相談し、以下のものとしました。
1. 日本の交通事情
2. アルバイト
3. 日本の食べ物
4. 日本人の生活
但野さんが参加したクラスはレベル5でしたが、普段はなかなか日本語でまとまった話を聞く機会がなく、また同じ大学生の視点で語られる日本事情に皆、興味深々の様子でした。
但野さんも、初めは日本語で日本について説明することに多少の戸惑いが見られましたが、徐々に慣れていき、発表も回を追うごとにわかりやすいものになりました。発表を聞いた学生は、SUICAカードや七夕に関心をもって質問をしたり、授業中にも積極的に但野さんを会話相手に誘ったりと、日本語を使った良いコミュニケーションの機会となりました。 プログラム修了後、但野さんは「今回の日本紹介体験プログラムに参加して、普段私たちが使っている日本語は、勉強している外国人にとって、また教える側にとっても想像していたよりもずっと難しいのだと気付きました。母国の言葉や文化について、勉強する側から考えることができた貴重な経験になりました。」と語っていました。

今後も、建学の理念「言葉は世界をつなぐ平和の礎」をモットーに教育活動を促進し、本学を通して学んだ若者たちが国際社会の一員として、世界の平和のために貢献していくことを期待しています。

グローバル日本語センター/グアダラハラ大学客員講師
鈴木 小百合(Centro de Estudios Japoneses)