【地域連携】多古町を「通過点」から「目的地」へ!ビジネスリサーチ演習?最終プレゼンテーション大会を開催

2026年1月23日、新皇冠体育において、浅田瑛講師が担当する「ビジネスリサーチ演習」の最終発表会が行われました。 本講義では、一般社団法人多古町観光まちづくり機構と連携し、学生たちが若者や外国人観光客の視点から町の活性化に向けた新規事業案を提案しました。

データに基づく現状分析:認知度「1割」の壁をどう突破するか

学生たちは本プロジェクトの一環として、成田空港で延べ104名の日本人及び外国人観光客を対象としたアンケート調査を実施しました。その結果、多古町を「知っている」と答えた人はわずか10%に留まり、約90%が「知らない」と回答するという厳しい現状が浮き彫りになりました。

一方で、「多古町の観光ツアーに興味がある」と答えた人は60%にのぼり、「情報が少ないだけで、魅力が伝われば目的地になり得る」という仮説のもと、各チームが多角的な戦略を打ち出しました。

審査員を唸らせた独創的なビジネス提案

多古町観光まちづくり機構の小西直樹事務局長と西村氏を審査員に迎え、全10チームが発表を行いました。

【最優秀賞】チーム前田:「点を繋げて多古町になるPR」

既存の人気施設である東京カステラパークやタコグランプを「点」として捉え、期限を設けないスタンプラリーで結ぶことで、町全体を一つの目的地として認識させる仕組みを提案しました。SNSでの「映え」だけに依存するのではなく、店舗と町を公式LINEやQRコードでつなぐ持続可能な戦略が高く評価されました。

【最優秀賞】チーム森:「成田空港での多古米食べ比べ&多古米クイスト」

空港に隣接する立地を活かし、成田空港内で多古米の試食を実施する企画を提案しました。また、本学の語学力を活かし、英語?韓国語?タイ語など多言語で多古町の魅力を発信するSNS運用案も提示し、インバウンド需要の取り込みを強調しました。

その他の注目提案

●家族ごと受け止める産後ケア施設: 空き家を活用し、母親だけでなく父親や兄弟?姉妹も一緒に滞在できる多古町ならではのケアを提供。
●デジタルデトックス?ステイ:スマートフォンを預け、インスタントカメラ「写ルンです?」を手に、農業体験や地元住民との交流を楽しむ1泊2日のリフレッシュツアー。
●アニメ飯レストラン: 外国人に人気の日本アニメに登場する料理を多古町の食材で再現。移動中のバス内でもアニメを放映し、移動時間そのものをエンターテインメント化。
●ライスミー?プロジェクト: オーディション番組形式で生産者の魅力を発信し、消費者が「推し」の米を選ぶ参加型イベントグランプリへの進化。

卒業生からのエール:外務省で活躍する鈴木咲さん

本学卒業生(2018年スペイン語専攻卒)で、現在は外務省の戦略発信推進室に勤務する鈴木咲さんよりメッセージが寄せられました。 かつて多古町で地域おこし協力隊として活動した経験を持つ鈴木さんは、「語学を学ぶことは、正解を一つに決めない力を身につけること。自分の気持ちを大切にしながら、相手の背景を想像できる優しい人であってほしい」と後輩たちに温かい言葉を贈りました。

浅田講師による総評と今後の展望

浅田講師は、前期からの学生たちのプレゼンテーション能力の飛躍的な向上を称賛しつつ、「データに基づいて課題とその解決策を発見し、それをストーリーとして伝える能力を磨き続けてほしい」と締めくくりました。

本学は今後も、地域社会との実践的な連携を通じて、グローバルな視点とローカルな課題解決能力を兼ね備えた人材の育成に邁進してまいります。

【協力】 一般社団法人 多古町観光まちづくり機構 小西直樹 氏(事務局長)、西村優輝 氏