【産学連携レポート】IBC浅田ゼミ、ジェフユナイテッド市原?千葉へ「ファンベース拡大戦略」を提言

2026年1月22日、新皇冠体育(KUIS)国際ビジネスキャリア専攻(IBC)の浅田瑛講師が担当する「研究演習(ゼミ)」の集大成となる最終発表会が行われました。

今回のプロジェクトのミッションは、本学のパートナーシップ提携先であるプロサッカークラブ「ジェフユナイテッド市原?千葉」が抱える経営課題――「地元コミュニティにおけるファンベースの拡大」に対する具体的な解決策を提示することです。

データと感性の融合で生まれる独自のインサイト

学生たちは、まずクラブ関係者へのヒアリングを通じて課題を抽出し、その内容に基づくアンケート調査を実施しました。700人を超える住民から得た回答を統計的に分析し、その結果を新たな施策の立案?提案へとつなげました。
発表会当日、学生たちのプレゼンテーションには、データに基づく客観的な示唆だけでなく、ヒアリングを通じて得られた現場の声を丁寧にすくい上げた提案が盛り込まれていました。数値の裏側にある住民や関係者の思いを読み解きながら、実行可能性と新規性を兼ね備えた施策が提示され、データと感性を往復するプロセスから生まれる独自のインサイトの価値が示されました。

クラブ関係者も唸る、鋭いビジネス提案

プレゼンテーションでは、3つのグループがそれぞれの分析結果と視点に基づき、以下の施策を提案しました。

1.SNSマーケティングの再定義: 活動報告中心となっている現行のSNS運用を、舞台裏のプロセスに光を当てたストーリー志向の戦略へと転換する提案
2.「SDGs弁当」の価値向上戦略:千葉県内で生産された規格外農産物を活用した「SDGs弁当」を単なる販売にとどめず、制作の裏側のコンテンツ化やレシピ公開、シリーズ展開を通じて発展させていく提案
3.「非ファン層との接点」としての縦型動画:クラブSNSのフォロワーがコアファン層に偏っている点に着目し、非ファン層が偶然目にして興味を持つきっかけとなる、競技色を抑えた1分の縦型動画シリーズを提案

ゲストとして参加したジェフユナイテッド市原?千葉の担当者からは、「さまざまなデータを提示してもらったことで、自分たちの認識と住民の評価との間にある乖離を把握することができた。また、その乖離をどのように埋めるかという点についても、学生ならではの感性に基づく興味深い提案があり、すぐにでも検討したいアイディアもあった」とのコメントをいただきました。

浅田瑛講師の総括

指導にあたった浅田講師は、次のように語ります。 「ビジネスの現場では、課題を自ら発見し、解決へと導く力が求められます。その基盤となるのが、客観的な判断や論理的な説明を可能にする『データを扱う力』です。同時に、データを独自の視点で解釈し、新規性の高いアイディアへと昇華させる『感性』も欠かせません。私のゼミでは、学生が『データの収集→分析→解釈』のプロセスを数多く経験することで、これらの力を実践的に磨いています。本プロジェクトのように企業と連携する機会を得たことで、学生たちは一年間高い意欲を維持して取り組むことができました。さらに、その結果を実務の視点から評価していただいたことは、達成感のみならず自己効力感の向上にもつながったと感じています。」