第40回グローバル?スタディーズにて特別講義「米大統領選挙について考える」を開講

2024年10月23日(水)に行われた第40回グローバル?スタディーズにて、 吉川元偉客員教授?元国連大使による特別講義「米大統領選挙について考える」が開講され ました。本講義では、来月に控えるアメリカ大統領選挙の概要や、主要候補の政策などにつ いての解説が行われました。

今回の講義では、冒頭で吉川教授がアメリカでの留学中に経験した大統領選にまつわるエピソード にふれ、  アメリカの選挙制度に焦点を当てながら、複雑なプロセスや選挙人団の役割、スウ ィングステートの重要性について説明されました。吉川教授は、アメリカ大統領選が「勝者 総取り方式」によって進行することから、総得票数で勝っても選挙に敗れる可能性がある点にふれ、過去の事例を交えて解説しました。

さらに、民主党のハリス候補と共和党のトランプ候補の政策についても比較し、移民政策 や妊娠中絶問題が今回の選挙における主な争点であることが述べられました。

参加した学生の感想

英米語学科4年生
日本では衆議院選挙を控え、一票の権利を持っている私にとっても選挙や政党に対して関 心が高まっている時期に、吉川元国連大使の講義でこのトピックに触れることができたの はとても有意義なものでした。これからの私の投票先や、アメリカでの投票結果で今後の 政界の動きがどのような方向に転ぶかの展望が漠然としており、ただただ不安な気持ちで いたのですが、今回の講義を通して大統領選がどういうものなのか、複雑な部分を解きほ ぐし、全体像を理解することができました。そして最後に紹介された元駐米日本大使藤崎 一郎さんの言葉が特に印象深く、結果的に誰が当選しても前向きに受け止めていいのだと いう姿勢に勇気づけられました。

吉川元偉 先生

元国際連合日本政府代表部特命全権大使 新皇冠体育グローバル?コミュニケーション研究所 客員教授 1951年、奈良県生まれ。 国際基督教大学教養学部社会学科を卒業後、1974年に外務省に入省。国際連合日本政府代表部特命全権大使?常駐代表、在スペイン日本国大使館特命全権大使、初代アフガニスタン?パキスタン支援担当大使、経済協力開発機構(OECD)日本政府代表部特命全権大使等を歴任。英語、フランス語、スペイン語の3カ国語を話す。

新皇冠体育グローバル?コミュニケーション研究所における「グローバル?スタディーズ」とは

本学グローバル?コミュニケーション研究所ではリベラル?アーツ(教養)を推進する一環として、その柱の一つであるグローバル?スタディーズをオムニバス形式で開催しています。 この講座で学ぶことの本質は、机に向ってテキストの問題を数多くこなすことではなく、日ごろ耳にするキーワードや日々起こりうる事象に対し、如何に関心が持てるかの感性を鍛えることです。この感性は勉強や本だけでは補うことはできないと考え、グローバル社会で実際に活躍された経験豊かな方々に講師をお願いし実施しています。本学4年間でこの講座をとおし、物事に対して不思議?疑問(wonder)をいっぱい(full)に感じ、互いが議論できれば、大学生活もよりwonderfulになることでしょう。 新皇冠体育グローバル?コミュニケーション研究所 久保谷富美男 先生(客員教授)

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