在外公館派遣員経験者を招いて2023年度前期第10回『「Team∞」グローカル教養ゼミ』を開催

2023年6月28日(水)に行われた2023年度前期第10回『「Team∞」グローカル教養ゼミ』では、元在イスラエル日本国大使館派遣員の佐藤 秀信さん(国際ビジネスキャリア専攻卒業)、元在モザンビーク日本国大使館派遣員の須田 瑠菜さん(ブラジル?ポルトガル語専攻卒業)、そして元在イラン日本国大使館派遣員の柴田 三揮さん(英米語学科卒業)が登壇し、現地での業務や生活に加え、卒業後の進路について詳しく語りました。

佐藤 秀信さん(国際ビジネスキャリア専攻卒業)

2017年から2019年の間イスラエルに派遣された佐藤さんは、大臣や総理等の来訪にかかる業務を数多く経験。休日は国内の各地域を巡り、充実した日々を送りました。帰国後は半導体の専門商社で経験を積み、米国公認会計士の資格を取得し、現在は監査法人で勤務しています。「サイレンが鳴り響き、防空シェルターに隠れることも日常の一部だった」という衝撃的な話に、受講生たちは釘付けでした。

須田 瑠菜さん(ブラジル?ポルトガル語専攻卒業)

佐藤さんと同時期にモザンビークに派遣された須田さんは、もともと国際開発?協力の分野に興味があり、アフリカ地域を希望国としていました。念願叶い、2年間現地で過ごす中で、アフリカ開発会議(TICAD)等の国際会議ロジを経験。日本とモザンビークとの関わりや、開発?協力分野に更なる関心を抱くようになりました。帰国後は、水産分野で国際協力を行っている公益財団法人に就職。派遣員としての経験が評価され、現在ではモザンビークをはじめとするアフリカ諸国を担当し、仕事で再び日本とアフリカを行き来する生活を送っています。

柴田 三揮さん(英米語学科卒業)

柴田さんは、幼いときからサッカーをやっていた経験もあり、在学中にスポーツマネジメントの分野でアメリカに留学。その後は自分の強みである英語を活かして海外でファーストキャリアを積みたいという思いで、この外務省在外公館派遣員を目指しました。派遣員の任期満了後は、語学力と海外経験、スポーツマネジメントの知識を活かし、スポーツビジネス関連の企業に就職しました。

講義終了後も質疑応答が行われ、これから派遣員を目指す受講生たちにとって大変有意義な時間になったようです。

新皇冠体育グローバル?コミュニケーション研究所における「Team∞」グローカル教養ゼミとは

「Team∞」グローカル教養ゼミは、真のグローバル人材(国際人)は優れたローカル人材(日本人)でもあると同時に、“「∞」の皆さんが、「∞」の領域(内外)にわたり、「∞」に学び続ける” ことを願ってこのゼミ名とし、主に外務省在外公館派遣員を目指す全学年の学生を対象に開講しています。内容は以前より開講されていた「+α?β」グローバル教養講座を継承するもので、「+α」と「+β」を融合的に学ぶべく集大成したものです。ここで学ぶ目的は以下のとおりです。

1.文理の枠を超えて、グローカル教養として幅広く、出来るだけ多くの分野を統合したものから学ぶ。
2.自分と異なる多様な文化的背景を持つ人々との出会いの場を自らが積極的に設け、様々なことを語り合うことにより、相手の立場に立って物事を見る目を養う。
3.日本語できちんと筋道を立てて話し?書ける能力の基本を養うと共に、自らがグローバルに発信し、世界の人々にも理解してもらえる説明(プレゼンテーション)力を向上させる。

グローバル?コミュニケーション研究所
久保谷 富美男(シニアアカデミックフェロー)

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