第97期在外公館派遣員の壮行会を開催

第97期在外公館派遣員試験赴任内定者の壮行会が2023年1月23日(月)に行われ、試験に合格した本学の在学生?卒業生が参加しました。当日は宮内孝久学長や久保谷富美男先生(グローバル?コミュニケーション研究所)に加え、浜之上幸先生(韓国語専攻教授)、また在外公館派遣員を経験した先輩が同席し、これから各国に赴任する合格者と懇談を行いました。

宮内孝久学長
浜之上幸先生(韓国語専攻教授)
久保谷富美男先生(グローバル?コミュニケーション研究所)

壮行会の冒頭では、宮内学長が激励の言葉を述べ、一人ひとりに記念品を贈りました。また久保谷先生は、これまでの大きな努力を称えるとともに、これから赴任先に向かう学生たちを勇気づけました。

第97回外務省在外公館派遣員に内定し今回の壮行会に出席した在学生?卒業生の多くは、久保谷先生が開講する「『Team∞』グローカル教養ゼミ」(最下部参照)に参加して勉学に励んできました。この度の合格者を含め、講座が始まってから現在まで222名の在学生?卒業生(新皇冠体育および神田外語学院)が在外公館派遣員として合格し、その派遣先は82ヵ国に上ります。

赴任予定者の紹介

在ブルネイ日本国大使館
中野 美希さん(英米語学科2010年度卒業)

社会人経験を積むなかで、海外で働き、生活し、海外から日本を見つめたいと思ったことから、今回派遣員に挑戦し、在ブルネイ大使館にご縁をいただきました。2年間の派遣員生活では、積極的に多くの人とコミュニケーションをとり、多くの場所を訪れ、学び、吸収しながら、ブルネイと日本の友好親善に寄与していきます。また、これまでの社会人経験を活かしながら、前任者の方々が培ってきたものを継承し、在外公館で働くという貴重な機会に感謝をし、任期を全うできるよう努めます。

在フィリピン日本国大使館
牛田 遥希さん(英米語学科2022年卒業)

この度、ご縁があり在フィリピン日本国大使館に内定を頂くことができました。まずは、ご指導して下さった久保谷先生、江波戸様、相談に乗ってくれた友人や家族にこの場を借りてお礼申し上げます。大学卒業後は民間企業へと就職した私ですが、学生の頃からの夢である派遣員を諦めきれず、この度挑戦した次第になります。派遣員としての2年間は、良いことも悪いこともあると思いますが、自分自身が成長できると考えると、胸が高鳴るばかりです。現地では、私の人生にとって有意義になる事に努め、自身の将来に向かって夢を持ちながら、歩み続けたいと考えております。

在モーリシャス日本国大使館
栁田 琉奈(英米語学科4年)

この度は、ご縁があり在モーリシャス大使館に内定をいただくことができました。 初めてモーリシャスという国を聞いた時は、どこにあるのかもわからず不安でしたが、調べていくうちに魅力を知り、今ではモーリシャスで働ける日々が楽しみです。 初めての社会人生活、知っている人たちから離れて一人で暮らしていくこと、新しい仕事に対してなど、不安なことはたくさんありますが、常に感謝の気持ちを忘れずにいたいです。常に前向きに明るく、周りのためにできることを考え、大使館の役に立てるように精一杯頑張りたいです。

在ナミビア日本国大使館
増子 里空さん(英米語学科3年)

この度、在ナミビア大使館に内定を頂くことができました。赴任するにあたってまずは日頃から講義?研究室において温かく、時には厳しくご指導いただいた久保谷先生には本当に感謝しております。また親身に相談に乗ってくださった江波戸さんをはじめとするOB?OGの方々、応援してくれていた家族や友人にもこの場を借りて感謝申し上げます。この不安定なご時世の中でも様々なことにチャレンジし努力を続けてきた結果、ご縁があり新しい舞台で貴重な経験を積む機会を頂けたことを非常に嬉しく思っております。まだまだ未熟者ですが、魅力あふれるナミビアという新たな地でも様々なことに挑戦し、責任を持って職務を邁進して行きたいと思います。

在カナダ日本国大使館
中村 野乃花さん(英米語学科4年)

在カナダ日本大使館に派遣されることになりました。カナダは今回の募集公館リストにはなかった国ですが元々行きたいと思っていた国なので今回カナダに派遣されることになりとても嬉しく思っていると同時に、カナダへの派遣員になぜ自分が選ばれたのか自分なりに考えしっかり理解し、適任だと思ってもらえるよう精一杯努力いたします。カナダには留学した経験もあり思い入れのある国なので、間接的であっても少しでも日本とカナダの外交の役に立てるよう、自分の持てる力の全てをだして貢献したいと思います。

在サウジアラビア日本国大使館
高橋 響さん(英米語学科3年)

在サウジアラビア日本大使館に内定しました高橋と申します。 今年からは環境もやることも全てが変わるのでとても緊張していますが、自分の長所を活かして、精一杯頑張りたいと思っています。環境が変わると共に、学生から社会人という立場に変わり、自分の仕事とその責任を自覚して、身も心も引き締めて就労に励みたいと考えております。また、日本とは全く異なる環境、人、文化に揉まれることになるので、精神的な疲労やストレスでメンタルがやられないよう、こまめに息抜きしつつ、少しずつできることを増やしていきたいです。2年間で自分に出来ること、自分にしかできないことを探して、胸を張って帰ってこられるように精一杯頑張ります。

在広州日本国総領事館
水谷 有理さん(中国語専攻4年)

私の抱負は、「謙虚にポジティブに」です。 出発してからは、初めての社会人生活、慣れない海外での生活や、新たな人との出会いなど、これまで経験したことのないことの連続だと思います。仕事面では、早く慣れるために、疑問に思ったことはその日のうちに解決できるようにしたいです。周りの方々に助けていただきながらになるとは思いますが、一つひとつ謙虚な気持ちで対処したいです。生活面では、ポジティブな気持ちで、心身ともに健康な生活を送りたいです。辛いこともたくさんあるかもしれませんが、塞ぎ込まず、一つひとつ謙虚にポジティブに乗り越えていきたいです。

在リオデジャネイロ日本国総領事館
田村 悠人さん(ブラジル?ポルトガル語専攻4年)

この度、在リオデジャネイロ日本国総領事館に内定を頂きました、田村悠人です。大学に入学しポルトガル語に出会ってから5年、コロナ禍でブラジル行きを絶たれてから3年、ようやくブラジルの地を踏むことができます。正直、コロナ禍以降は未来が閉ざされたようで苦しいことの方が圧倒的に多い期間でしたが、それでも夢を持って前に進めたのは久保谷先生や江波戸さんをはじめ、多くの方々の存在があったからです。僕にとって内定を貰えたことがゴールではありません。ここからが次のステップへのスタートラインです。帰国後、お世話になった方々に成長した姿でお会いできるよう精一杯頑張ります。

在ドバイ日本国総領事館
佐伯 あずささん(国際コミュニケーション専攻4年)

この度、ご縁があり在ドバイ総領事館に内定を頂くことができました。私は4年生の夏まで就職活動をしておりましたが、友人の紹介で、在外公館派遣員に興味を持つとともに、グローカル教養ゼミに参加し試験に向けて勉強を始めました。派遣先はアラブ首長国連邦のドバイということで、非常に活気のある国で働く喜びと同時に、中東地域の特色を肌で感じたいと思っております。これから2年間、派遣員としての任務をしっかり努め、1人の人間として成長できるよう、一層の努力を続けて参ります。これまでご指導して下さった久保谷先生、江波戸さん、派遣員の経験をお話しして下さったOB?OGの方々に心より感謝を申し上げます。

在イスラエル日本国大使館
新井 小萩さん(国際コミュニケーション専攻4年)

この度在イスラエル日本国大使館に内定を頂きました。合格のお電話を頂いたときは、イスラエルという全く予想外の国にはじめは戸惑いました。GLA学部の研修地の一つがイスラエルということで、引率した先生にお話を伺ったり、自分で情報収集をするうちに興味が湧き、魅力溢れる国で働けることを今は誇りに思います。また、海外で働くことを夢見ていたので、こうして卒業後のファーストステップを派遣員として始められることをとても嬉しく思います。自分らしさを忘れず、周りの人に感謝しながら一歩一歩精進して成長して帰ってきます。

在チェンナイ日本国総領事館
土谷 茉楠(国際コミュニケーション専攻3年)

今回、在チェンナイ日本国総領事館に内定をいただき、大変嬉しく思います。内定の連絡をいただいたときは、嬉しい気持ちもあった反面不安な気持ちもありましたが、先輩方や先生方とお話をさせていただき、今は楽しみな気持ちでいっぱいです。旅行ではない分、困難にも多く直面すると思います。しかし、楽しいことも辛いことも全て自己成長につながると信じています。大好きなKUISを離れてしまうのは少し寂しいですが、2年間、派遣員として学びの多い充実した生活を送りたいです。

新皇冠体育グローバル?コミュニケーション研究所における「Team∞」グローカル教養ゼミとは

「Team∞」グローカル教養ゼミは、真のグローバル人材(国際人)は優れたローカル人材(日本人)でもあると同時に、“「∞」の皆さんが、「∞」の領域(内外)にわたり、「∞」に学び続ける” ことを願ってこのゼミ名とし、主に外務省在外公館派遣員を目指す全学年の学生を対象に開講しています。内容は以前より開講されていた「+α?β」グローバル教養講座を継承するもので、「+α」と「+β」を融合的に学ぶべく集大成したものです。ここで学ぶ目的は以下のとおりです。 1.文理の枠を超えて、グローカル教養として幅広く、出来るだけ多くの分野を統合したものから学ぶ。 2.自分と異なる多様な文化的背景を持つ人々との出会いの場を自らが積極的に設け、様々なことを語り合うことにより、相手の立場に立って物事を見る目を養う。 3.日本語できちんと筋道を立てて話し?書ける能力の基本を養うと共に、自らがグローバルに発信し、世界の人々にも理解してもらえる説明(プレゼンテーション)力を向上させる。 グローバル?コミュニケーション研究所 久保谷 富美男(シニアアカデミックフェロー)

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