SDGs(Sustainable Development Goals)の理解を深めるPD(Professional Development)講演会を行ないました
5月22日(水)に持続可能な開発目標(SDGs)(※1)を主題とするPD(※2)講演会を実施し100名以上の本学教職員?学生(卒業生を含む)が参加しました。講演会は二部制で、第一部では、金沢工業大学の平本督太郎SDGs推進センター長による「SDGsの概念と動向」に関する講演会と、宮内孝久学長、石井雅章言語メディア教育研究センター長を交えたパネルディスカッションを行ないました。第二部では、金沢工業大学SDGs Global Youth Innovators学生リーダーの島田高行さん(情報フロンティア学部経営情報学科4年)と、大田春菜さん(本学国際コミュニケーション学科4年)、そして梅田夏美さん(2018年度国際コミュニケーション学科卒業)の、3名のファシリテーターによるSDGsカードゲーム体験ワークショップを行ないました。
※1 2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標 (外務省HPより引用)
※2 本学に所属する教職員の職務能力?資質の向上を目的とした取り組み
第一部:平本督太郎先生による講演会?パネルディスカッション
金沢工業大学SDGs推進センター長の平本先生がSDGsの概念、世界の動向などについてお話しされました。講演の中では、特に覚えてもらいたいキーワードとして「地球規模」「バックキャスト」「誰一人取り残さない」が紹介されました。私たち現代人は、地球1個分が生み出せる資源を上回る消費を続けており(平均で地球1.7個分/年)、それは、未来の世代のための資源を私たちが前借りしていることを意味しています。SDGsは、個人や地域、国という枠を超えた「地球規模」の取り組みであり、そのアプローチも、今ある問題に焦点を当てて解決を試みる手法(「フォアキャスト」)ではなく、未来のあるべき姿から遡って、その実現に必要な課題に着手する手法(「バックキャスト」)が望ましいということです。また、具体的な解決策は「誰一人取り残さない」というSDGsの理念を同時に満たすべきものであり、それには、既存の「資源(リソース)」同士を掛け合わせて斬新なアイディアを生み出すイノベーションが大事であるとまとめられました。
その後、宮内学長と石井先生が加わり、「SDGsと教育」をテーマとしたパネルディスカッションを行ないました。石井先生がモデレーター(司会進行)を務め、「実際のところSDGsは世間でどのくらい広まっているのか」「高等教育機関がSDGsに取り組む意義とは何か」「ツールとしてSDGsを大学教育にどのように活かせるのか」について、ご自身の見解を交えながら、平本先生?宮内学長の両氏それぞれの考えをうかがいました。宮内学長から、「学生にはSDGsの17項目を切り口として様々な問題に気づき、批判的思考力をつけて自分で確かめる力をつけてほしい」との意見がありました。本学がSDGsに取り組む意義や教育のビジョンを再確認できただけでなく、SDGsを教育ツールとして活用するためのヒントも得られた、実践的なセッションとなりました。
第二部:SDGsカードゲーム体験ワークショップ
金沢工業大学の島田さん、本学学生の大田さん、そして卒業生の梅田さんのファシリテーションによるSDGsカードゲーム体験ワークショップを行ないました。使用したカード「THE SDGsアクションカードゲームX(クロス)」は、金沢工業大学と株式会社リバースプロジェクトが共同開発したもので、島田さんはその開発にも携わり、2019年4月に本学の姉妹校:神田外語学院(東京)で行なわれた「THE SDGs Action cardgame 『X(クロス)』 認定ファシリテーター研修」でもファシリテーター役を務めました。大田さんと梅田さんはその研修を受講し、正式にファシリテーター認定を受けています。島田さんがカードゲームの目的や遊び方を説明した後、ビギナー版、そしてアドバンス版をそれぞれ体験しました。アドバンス版では、3人一組のチームによる対抗戦で、場に提供されたトレードオフ(※3)カードの問題に対して、手持ちのリソースカードを組み合わせて、いかに持続可能かつ斬新なトレードオフ?イノベーションを創造し得るか、そのアイディアを競い合いました。チームでイノベーションを考え、相手チームとアイディアを競い合い、最後に判定を行なうと、会場の盛り上がりは最高潮に達しました。ワークショップ終了時の挨拶で島田さんから「今後、金沢工業大学と新皇冠体育の学生の交流活動を活発にしていきたい」とお話しがありました。
※3 何かを達成するために、他の何かが犠牲になる状態
両方のセッションに参加した教職員?学生からは、「実際にやってみて、自由な発想ができて良かった」「カードゲームは大学教育に大いに応用できる」「教職員を主な対象にせず、全学生にも聞いてもらいたい内容」「ワークショップでSDGsに対するハードルが下がり、自分たちの身近な問題として考えることができた」などという声も聞かれ、大変有意義な時間になりました。 本学と金沢工業大学は今後もお互いの強みを活かし、SDGs概念のように、これまでにないアイディアを出し合い、様々な切り口から連携を進めていきたいと考えています。
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