活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.58/バングラデシュ)
“活躍するKUIS在外公館派遣員たち”というテーマで、赴任中または帰国後の様子を紹介するシリーズ第58弾。
元在バングラデシュ日本国大使館派遣員の伊藤 亜耶子さんをご紹介します
バングラデシュでの生活
国名は聞いたことがありましたが、詳細をしらないまま赴任したバングラデシュでは日本とのギャップに驚くばかりでした。知識として知っていたものの、今まで当たり前であった生活、教育、仕事など全てにおいて、それが全世界標準ではないと深く理解するとても大切な経験となりました。しかし、親日国家のバングラデシュでは嫌な思いや怖い思いをしたことは一度もなく、日本人の私へ向けられる好意的なコミュニケーションに嬉しく感じた記憶が多いです。
派遣員を目指す皆様には、赴任したい国がそれぞれあるかと思いますが希望していない国だからと道を閉ざすのではなく、これも運命だと思い飛び込むことをお勧めしたいです。私も今では赴任した国がバングラデシュで本当に良かったと心から思っています!
派遣員の業務
バングラデシュ建国の父ムジブルラーマン生誕100周年やバングラデシュ独立50周年、日バ国交樹立50周年など、私がいた2年間は非常に多くのイベントがあったのですが、残念ながらCOVID-19の影響でそういった式典はすべて中止?延期またはオンライン開催となり本来の派遣員業務とは少し異なる2年間となりました。それでもこのような世界的な転換期に海外に身を置いていたことは非常に希少な経験となりましたし、コロナ禍だからこそ発生した仕事もありました。通常トランジットをしないと渡航できないバングラデシュの空港から日本行きのチャーターフライトを見送ったのもいい思い出です。こんな状況下だからと悲観するのではなく、皆さんにはこんな状況だからこそのやりがいを見つけて、主体的に業務にあたってほしいです。2年間で得られるものは、自分の行動次第で大きく変わると思いますので、派遣員を目指す皆様の活躍に陰ながら期待しております!
バングラデシュ人民共和国(People's Republic of Bangladesh)
【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:14万7千平方キロメートル(日本の約4割、バングラデシュ政府)
2. 人口:1億6,468万人(2020年、世界銀行)
3. 首都:ダッカ
4. 民族:ベンガル人が大部分を占める。ミャンマーとの国境沿いのチッタゴン丘陵地帯には、チャクマ族等を中心とした仏教徒系少数民族が居住。
5. 言語:ベンガル語(国語)、成人(15歳以上)識字率:72.9%(2020年、バングラデシュ統計局)
6. 宗教:イスラム教徒90.4%、その他(ヒンズー教徒、仏教徒、キリスト教徒)9.6%(2019年、バングラデシュ統計局)
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