活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.56/アンゴラ)
“活躍するKUIS在外公館派遣員たち”というテーマで、赴任中または帰国後の様子を紹介するシリーズ第56弾。
元在アンゴラ日本国大使館派遣員の宇田川 直道さんをご紹介します
派遣員を志望した経緯
ブラジル?ポルトガル語専攻は縦横の繋がりが厚く、派遣員を経験された先輩方、目指している同期に刺激を受け、その勢いで本講座を受講し始めました。在学時には学科の先生方に手厚く指導いただき、全日本学生ポルトガル語弁論大会では幸いにも入賞する事ができ、副賞として中国マカオ大学留学権(ポルトガル語文学部への派遣留学)を獲得し一年間の留学を経験致しました。ポルトガル語圏としてはマイナーな中国マカオでの留学を経験した事もあり、更にマイナーなところに行きたいと思い在アンゴラ日本国大使館の派遣員を志望し、久保谷先生、学科の先生方のご指導のお陰で合格する事ができました。
大使館での業務
在職中は官房班に所属していました。本来業務である便宜供与はコロナ渦の影響もあり少なく、会計、現地職員の労務管理、契約書等の翻訳作業、着任者の生活立ち上げ支援等を行いました。特に現地職員の労務管理という点では現地の労働基準法に従う必要があり、日本の常識とは違う考え方やニュアンスを理解する事が難しく、よく労働法を片手に弁護士事務所に何度も相談しに行ったのは大変でしたが、いい思い出です。またコロナ渦での国境封鎖に伴う邦人退避オペレーション、制限がある中での用務での外交官の出入国支援など普段出来ない経験もさせていただきました。大使館内の人間関係が良く分からない事や自分の力では難しい事でも上司にすぐに相談できる環境だったからこそ2年間色々な仕事に関わらせていただけたのかと思います。
アンゴラでの生活
基本的には一年中常夏で娯楽は少ない中でも休日はビーチやプールに行ったり、ドライブに行ったり、市内唯一の芝もなく地面が月面のようにカチカチのゴルフ場でゴルフをして楽しんでいました。多少制限がある生活だからこそ、その分仲間内で助け合いながら、工夫して楽しく充実した日々を過ごせました。
アンゴラ共和国(Republic of Angola)
【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:124.7万平方キロメートル(日本の約3.3倍)
2. 人口:3,080万人(2019年:世銀)
3. 首都:ルアンダ
4. 民族:オヴィンブンドゥ族(約40%)、キンブンドゥ族(約25%)、バコンゴ族(約15%)等
5. 言語:ポルトガル語(公用語)、その他ウンブンドゥ語等
6. 宗教:在来宗教(約50%)、カトリック(約40%)、プロテスタント(約15%)
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