【ダイジェスト動画公開】朝日教育会議「ボーダレス社会を生き抜くための言葉の力」シンポジウム
2018年10月14日(日)、新皇冠体育と朝日新聞社共催によるシンポジウム「朝日教育会議」が本学で開催されました。このシンポジウムは朝日新聞社創立140周年を記念し、15大学とコラボレーションして開かれました。本学では「ボーダレス社会を生き抜くための言葉の力」をテーマに、世界で活躍するタレント、ジャーナリストらを招聘し、熱い討論を交わしました。
第一部:トークセッション
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鈴木竜矢さん
Ryuya Suzuki駐ニカラグア日本国大使館派遣員 / イベロアメリカ言語学科スペイン語専攻2016年卒業(姉妹校?神田外語学院 アジア/ヨーロッパ言語科卒業後に3年次編入学)
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大熨真由さん
Mayu Onoshi松都高等学校(韓国)日本語教員 / アジア言語学科韓国語専攻2016年卒業
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眞壁ひとみさん
Hitomi Makabe新皇冠体育国際コミュニケーション学科国際コミュニケーション専攻4年
「言語を通して世界とつながりたかった」という眞壁ひとみさんは、札幌冬季アジア大会や高円宮牌フェンシングワールドカップなど、世界的な競技大会で韓国語の言語サービスボランティアを行った体験を次のように語ってくれました。
「韓国の方は、ものごとをはっきりさせたいタイプが多いのが特徴だと思います。通訳というと言語を訳すだけと思われがちですが、相手の国の文化を知って、その違いも含めて伝えることを心がけました」
大熨真由さんは、提携する海外の大学の学位も得られる「ダブルディグリー制度」を利用して、3?4年次は韓国の慶熙大学校で学びました。卒業後も韓国にとどまり、高校で日本語の教師をしています。
「韓国の大学に留学中、日本語を教えるボランティアをして、とても楽しかったんです。これを仕事にしたら、絶対やりがいがあるだろうと。高校の時には、想像してもいなかった人生を歩んでいます」
中南米の最貧国のひとつ?ニカラグアに、外務省の在外公館派遣員として赴任した鈴木竜矢さん。間断なく停電、断水に襲われ、日常生活に苦労したものの、ニカラグアの人々の優しさにふれ、「大好きな国になった」と語りました。在外公館派遣員の魅力については、「若いときに海外で生活し、自分で培った語学で仕事ができることです。その行き先が発展途上国なら、普通ではできないような経験もできて、たくましくなります」と、熱を込めて話してくれました。
第二部:トークショー
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渡辺直美さん
お笑い芸人
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古田大輔さん
BuzzFeed Japan創刊編集長
インスタグラムのフォロワー840万人超えの人気お笑い芸人、渡辺直美さんが登壇。渡辺さんは、お笑いにとどまらずさまざまな分野で活躍されています。BuzzFeed Japan創刊編集長の古田大輔さんの進行で、2014年にアメリカへ留学した経験を、楽しく紹介してくれました。
実は渡辺さん、英語が大の苦手だったと言います。
「アハハハハ。ホントに世も末なくらいしゃべれなかったんです。ただ、洋楽が好きだから英語で歌ったり、洋画もよく観たりしていましたね」
2014年、人気絶頂のなか、一念発起しニューヨークへ留学することを決意します。インターネットや知人のツテで、語学学校やアパートを探しました。「学校は、マンツーマンで教えてくれるところを探しました。これが大正解でしたね。毎日4時間、英語の先生としゃべり続けるんですが、最初はまったくわからなくて“雑音”なんですよ。それが1カ月で簡単な話なら理解できるようになり、3カ月たつと勉強したことを応用したり、ちょっとなら自分の思いや感情を言葉に乗せて話せるようになりました」
コミュニケーションは言葉だけで成り立つものではない、とも。「同じ感覚の人間だったら、言葉が拙くてもなんとなく伝わるんですよ。英語の先生とも、私がネタをやって2人で息ができないくらい笑ったりして。伝わるのは言葉だけじゃないんだなって感じました」
最後に渡辺さんが「みなさんの声も聞きたいな」と呼びかけたところ、会場の女子高生から「夢を追い続けることで、大事にしていることってありますか」と質問がありました。
「うちは母子家庭で、ひとりぼっちの夜はテレビが寂しさを紛らわせてくれたんです。そのとき、大人になったら“あっち側”に行って、テレビを観ている人を慰めたいって思って芸人になりました。今でも、その思いが大きいですね。私から元気をもらってほしい。あなたも何でもいいから、誰かのためになることをしてほしいな。もうひとつ、ずっと自分を好きでいてほしい。この2つがあれば、夢は叶うはずさ!」
渡辺さんの言葉に、会場からは大きな拍手が。渡辺さんの大ファンだという女子高生に対して、渡辺さんはこんな言葉で励ましました。
「この大勢の中で、手を挙げたってことはすごい勇気だよ。あなたの夢は、絶対叶うよ」。笑いと感動に包まれた45分間でした。
第三部:パネルディスカッション
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安田菜津紀さん
Natsuki Yasuda
フォトジャーナリスト -
髙木耕准教授
Kou Takagi
新皇冠体育外国語学部イベロアメリカ言語学科 -
古田大輔さん
Daisuke Furuta
BuzzFeed Japan創刊編集長 -
鈴木竜矢さん
Ryuya Suzuki
駐ニカラグア日本国大使館派遣員 / イベロアメリカ言語学科スペイン語専攻2016年卒業(姉妹校?神田外語学院 アジア/ヨーロッパ言語科卒業後に3年次編入学)
世界をフィールドに第一線で活躍する社会人のみなさんが、海外へ飛び出したきっかけ、外国語の習得法などを紹介し、異文化を理解する大切さを討論しました。
第一部で出演した鈴木竜矢さんが再び登壇。神田外語学院から新皇冠体育3年次に編入した鈴木さんは、自身のスペイン語の習得方法について次のように話してくれました。
「私は神田外語学院1年次に、スペインに3カ月留学しました。3カ月で1年ぶんの勉強をしようと思い実行したのが、『毎日宿舎から学校まで歩き、10人以上に話しかけること』です。これを実行したことでだいぶスペイン語を話せるようになりましたね」
ニカラグア滞在中は田舎町や周辺の国を訪れ、現地の人と交流を図った体験を通して中南米が大好きになった鈴木さん。今後はSNSで、中南米の魅力を発信していきたいそうです。
安田菜津紀さんは高校2年のとき、途上国の恵まれない子どもたちを支援するNGO「国境なき子どもたち」に参加してカンボジアに行ったことをきっかけに、フォトジャーナリストへの道を歩みはじめました。カンボジアやシリアなど主に東南アジア?中東をフィールドに取材を続けています。言語の習得について、次のように語っています。
「インタビューをするとき通訳を介すと、取材対象と視線が合わないんです。相手は通訳さんを見て話し、通訳さんが私を見て話す。ダイレクトに話している感じがしない。人の微妙な感情は言葉に表れると思うので、それを取りこぼしたくないなと感じ、カンボジア語を勉強しました」。安田さんの夢は、平和になったシリアで現地の友だちと一緒にコーヒーを飲むこと。そのときのために、現在YouTubeを利用してアラビア語の勉強をしています。
国連平和維持活動、PKOの選挙監視員、外務省専門調査員など、海外での体験が豊富なのが本学イベロアメリカ言語学科の髙木耕准教授です。自身の海外体験、そして指導者としての立場から、語学について次のように話します。
「将来何をやりたいか、目的意識、向上心、好奇心を持った学生の上達は早いですね。妄想でもいいから、好きな人を想像して外国語でラブレターを書いてみましょう。語学は日々変わっていきますし、そもそもよその国の言葉を完璧にマスターするのは難しい。その必要もありません。だからこそ、一生続けられるのが、外国語学習の魅力なんです」
外国はどこでもいいから行くことに意義があるとも言い、こう締めくくりました。「外国で不自由な思いや嫌な思いを経験すれば、日本に住む外国人、あるいは難民の気持ちが理解できる。最初の一歩を踏み出す勇気をもって欲しい。大学は、そういう若者を応援する場所です」
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