ワークショップ「次世代に伝統文化を引き継ぐための方法論~伝統文化の利活用を考える~」を開催しました
2018年6月20日(水)、新皇冠体育日本研究所では、公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団、株式会社ヒストリーデザインと共催で、学生によるワークショップ「次世代に伝統文化を引き継ぐための方法論~伝統文化の利活用を考える~」を開催しました。
共催三者は、日本の伝統文化を次世代に残していくためには、それを守ることと利活用することのバランスを考える時代に入ってきたと認識しています。今回のワークショップは、ポーラ財団の制作した日本の伝統文化?芸能に関するノンフィクション映画を題材に、学生たちに日本の伝統文化を地域の活性化にどの様につなげていけるかについて提案してもらうというものでした。それを通じて、前述したバランスの問題を実践的に考えてもらうことが目的です。
共催三者は、日本の伝統文化を次世代に残していくためには、それを守ることと利活用することのバランスを考える時代に入ってきたと認識しています。今回のワークショップは、ポーラ財団の制作した日本の伝統文化?芸能に関するノンフィクション映画を題材に、学生たちに日本の伝統文化を地域の活性化にどの様につなげていけるかについて提案してもらうというものでした。それを通じて、前述したバランスの問題を実践的に考えてもらうことが目的です。
まず岩手県北上川流域に広く分布する「鬼剣舞」(おにけんばい)を記録した「みちのくの鬼たち-鬼剣舞の里-」を上映し、学生たちに見せ、グループごとに鬼剣舞を地域活性化に役立てる方法(観光商品化)について考えてもらいました。ふだんなかなか考えることのないテーマでしたが、インターネットで情報を集めたりしながら、学生たちは一生懸命取り組んでいました。
その結果、学生からは、鬼剣舞を上演?体験できる施設をつくる、鬼剣舞を教える講師を小学校に派遣する、鬼剣舞の体験を組み入れた修学旅行を開催するなどのアイデアが提出されました。小中学生をターゲットにするという点が共通し、次世代に伝えるということがきちんと認識されていました。また、グッズや特産品の販売、鬼剣舞体験だけでなく、中尊寺、竜泉洞などの有名スポットめぐり、田植えや牧場体験など、地域観光も合わせて行うなど、観光商品化するための工夫も考案されました。
学生のアイデアに対して、ヒストリーデザインの代表であり新皇冠体育で非常勤講師も務める久保健治氏が進行役となり、全日本郷土芸能協会理事で自身も伝統芸能「鹿踊」(ししおどり)の演者である小岩秀太郎氏から理論と現場の経験に基づくコメントが、新皇冠体育の土田宏成日本研究所長からは歴史学の立場からのコメントがなされました。最後に久保氏が、他の事例も紹介しつつ、まとめをおこない、ワークショップは終了しました。今後も、学生たちと考える、こうした取り組みを進めていきます。
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