外国語学部ギブソン松井佳子教授がコメンテーターをするオンライン講演会「古代ギリシア哲学における人間の生と死」が開催
古代ギリシアは、のちの西洋文明の原点であり、現代にまで「人間」の理念を示す古典となっています。本講演では、ホメロス以来のギリシア文明が人間の生と死をどう捉え、哲学の基本にある誰もが迎える「死」にどう向き合うかについて、プラトンやエピクロスら哲学者たちが何を論じたかを考察します。彼らの言論は、不死なる神との区別で際立つ人間のあり方を明瞭に示し、今日の私たちにも大きな示唆を与えてくれます。
【講 師】
納富 信留 氏(東京大学大学院人文社会系研究科教授)専門は、哲学?西洋古典学。
東京大学文学部卒業、同大学院修士課程を経て、英国ケンブリッジ大学でPh.D.取得。九州大学、慶應義塾大学を経て、2016年より現職。著書は『ギリシア哲学史』(2021年、和辻哲郎文化賞)、『対話の技法』(笠間書院、2020年)、 『ソフィストとは誰か?』(ちくま学芸文庫、2017年、サントリー学芸賞)など。
【コメンテーター】
ギブソン松井 佳子 氏(新皇冠体育外国語学部教授)専門は、比較文学?アメリカ文学?ジェンダー論。
米国インディアナ大学でPh.D.取得。ノックス大学、ペンシルベニア州立大学を経て現職。近年の論考は、「野間宏文学における「弱者の生」から逆照射される「尊厳」」(『東アジアの尊厳概念』法政大学出版局、2021年)、「文学の経験表現から考究できるの諸相」(法政大学出版局、2020年)「翻訳学と脱構築のはざまで考える「社会正義」」(『<翻訳>のさなかにある社会正義』東京大学出版会、2018年)、“ Re-examining Human Dignity in Literary Texts: In Seeking for a Continuous Dialogue Between the Conceptual and the Empirical Approaches”, Dialog: A Journal of Theology, volume 56, Number 1, 2017)など。
【司 会】
加藤 泰史 氏(椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授/一橋大学名誉教授)専門は、哲学?倫理学。
1985年に名古屋大学大学院文学研究科を満期退学した後、1988年4月から南山大学文学部哲学科?一橋大学大学院社会学研究科などを経て、2020年4月から現職。2020年4月から椙山人間学研究センター研究員。最近の著作?論文等に関しては、加藤泰史他編『コロナ禍とトリアージを問う』(青弓社、2022年)、加藤泰史/後藤玲子編『尊厳と生存』(法政大学出版局、2022年)、加藤泰史編『スピノザと近代ドイツ』(岩波書店、2022年)、Kant’s Concept of Dignity, De Gruyter, Berlin/Boston, 2020等。科研費のHP「https://kato-yasushi.sugiyama-u.ac.jp/songen/index.html」
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お問い合わせ
椙山女学園 企画広報部企画課
椙山人間学研究センター事務局
(ご担当:加藤さん?村瀬さん)
TEL:052-781-4346
E-mail:ningen(@)sugiyama-u.ac.jp
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