スリランカに着いて、街の歩き方やお金についてオリエンテーションを少し受けた直後、インターンシップの講師から「じゃあ100人にアンケートとる所からやってみようか、頑張って、行ってらっしゃい!」と言われ、途方に暮れたと彼女は笑いながら回想した。
土地勘もない場所で、面倒を見てくれる人もいない、そんな環境の中、自分で質問を考え100人にアンケートをとるように言われたら、確かに途方に暮れるだろう。しかしそこから彼女のマインドは変わった。
「もう、やるしかない!って開き直れたんですよね。英語にそこまで自信がある方ではなかったですし、最初は勇気が必要でしたが、実際に挑戦してみると自分に伝えたいという気持ちさえあれば、言い換えやジェスチャーなど交えながら英語は伝わりました。スリランカの人たちにとっても英語は第一言語ではない、という点でも安心しました」
このようにマインドが急激に変わっていく、それがこのインターンシップの特徴でもあるだろう。その話の後、彼女はこう続けた。
「ただスリランカの方の英語は独特で、発音やアクセントなどがあまり聞き慣れなかったので、最初聞き取ることに苦労しました。でも段々とその癖をつかめるようになってくると、理解できる部分が増えて行きました。100人アンケートのお陰か、次のステップで営業のアポどりの電話をしてみよう、となっても、良い意味で同じく"やるしかない"と開き直れるようになりました」
なぜ、それだけ腹を括って行動に移せたのか、彼女に聞いてみた。
「元々、自分がどれだけ英語が使えるのか、知らない場所で通用するのか、という挑戦をしたくてこのインターンに志望したからだと思います。その点、すごく良い挑戦ができています。大変ですが、苦労やトラブルを乗り越えて自信にしたいと思っていたので、やりがいはあります」
自分ができることではなく、自分にできるかどうかわからない、不安に思っている事に挑戦し努力する時、人は成長する。彼女自身、それを感じ取ったようだ。
「今までは英語が流暢に話せないから、得意じゃないから、と何かしらの言い訳をすることで、自分の苦手なことや出来ていないことから目を背けてきました。でもスリランカに来て、自分の気持ちさえあれば何にでも挑戦できると思い直しました。これからは言い訳せずに自分の苦手なことに目を向けていきたいと思います」
もちろん行く前からモチベーションが高いとは思っていたが、スリランカに来てから、加速度的に成長しているようだ。そして、英語の面だけでなく、仕事という面でも様々な気付きがあったそうだ。
「スリランカの方は時間にルーズなので、アポをとっても多くのケースで会えないこともあります。しかも会えたとしても、どのように話を繋いで広告に魅力を感じてもらえるか考えないと、伝え方一つで交渉が良くも悪くも変わってきてしまうと気付きました。そして外はとっても暑いです!何度も何度も通うのは体力の消耗も激しいので、"広告出稿を決めてくれる人"を見つけ出して、その人と話をしていかなくてはいけないと気付きました」
インターンシップとはいえ、社会人1年目の営業職を通じて気付くようなことを発見できていることは貴重だ。
それ以外にも、他に参加している大学生との協業ということも、彼女にとって大きな財産になったようだ。取材した時に同じタイミングで参加していたのは、国公立の大学生2名だったが、彼らの行動力や知識力から学べることも多かったと語った。
「普段、大学生と交わる機会は少ないのですが、こういった場で一緒のミッションに取り組むことで、大学生が普段どんなことを学んでいるか理解できたり、そういったことを学んでいるからこういう強みがあるんだな、ということが見つけられたりするので、とても良い交流だと思います。また自分が営業をかけてきたエリアの情報や店舗の情報を分かりやすく共有すると、他の人から営業の視点が参考になったと言われることもあったので、それが自信に繋がった部分もあります」
どうやら一つひとつの経験が、貴重な財産になっているようだ。そしてもう一拍おいた後、彼女はこう言葉を紡いだ。
「通っている学校を理由に、できる?できないを判断したり、何かを諦めたりすることは、非常にもったいないことだと思っています。私はそこのボーダーは自分の意志で乗り越えていけると信じているので、今回の経験を機に、改めてその努力をし続けたいと思えるようになりました」
その強い想いが、彼女のモチベーションを支えているのかも知れない。
次回は帰国後のインタビューをお送りしたいと思う。
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