日本におけるヨーロッパ外資系企業のリクルート?マネージャーとしての立場から、現在どのような人材が求められているのか、また、外国企業と日本企業の経営方式がどのように異なっているかについてお話ししようと思います。昨今の冷え込んだ経済状況の中にあっても、私の今日のお話から皆さんの将来のキャリア計画、および、ご自分の夢の実現に向けて何らかのヒントを得ていただければ幸いです。
母国ドイツの他、米国?フランス?台湾?日本に在住経験を持つ。
フランスにてMBA取得後、ドイツのデュッセルドルフ大学にて経営学とマネジメントの分野の博士号取得。2008年ヘンケルジャパン株式会社に入社。マーケティング?マネージャーを経て、2010年より同社の採用?研修部門マネージャー。
ヘンケルジャパン株式会社/採用?研修部門マネージャーである講師は、母国ドイツの他、10代の頃より米国、フランス、日本での在住経験を持つ。フランスにてMBA取得後、ドイツで経営学とマネジメントの分野の博士号を取得した。2008年にヘンケルジャパン株式会社に入社し、現在に至っている。
本講演では、日本におけるヨーロッパ外資系企業のリクルート?マネージャーとしての立場から、日本企業と外資系企業の違い、外資系企業が求める人材、さらに戦略的なキャリア計画から将来の見通しまで、講師自身の経験やさまざまなエピソードを交えながら詳細に説明された。
外資系企業は、長期雇用および年功序列に基づく日本企業とは異なり、労働の移動性や能力主義を基盤としている。このような外資系企業が求める人材に対し、言語スキル、プロフェッショナル?スキルそしてプロアクティブな人間性すべてを兼ね備えていることが重視される。
これらを踏まえた上で、戦略的なキャリア?プランを作成することが必要となる。特に、大学在学中から卒業後のライフ?プランを見据えて行動すること、積極的に大学外の企業展示会やインターンシップに参加すること、そしてネットワーキングの重要性が強調された。さらに、言語能力の向上に関しては、長時間の単純接触による言語習得、外国人とのコミュニケーション能力の重要性が指摘された。
講演後の質疑応答では、学生から多くの質問があがった。ここで講師が主張していたのは、まずは自身がどのような産業に携わりたいかを決定すること、そして実際に行動に移すことであった。以前とは異なり現在はステイタスにかかわらず個人と個人がつながる時代で、学生にも数多くのチャンスがある。そのような中で今回のレクチャーは、学生の将来のキャリア?プランおよびライフ?プランを設計する上で参考になる講演であった。