ベビー用品を扱うピジョン株式会社の米国子会社で、ピジョンとランシノの二つのブランドの母乳育児関連商品の輸出営業担当として、アメリカを拠点に中南米市場で活動しています。具体的なエリアはパナマ、チリ、メキシコなどで、各国の現地販売パートナーと共に行動します。担当エリアは広いのですが、2ヵ月に一度は各国を巡回して、店舗の様子や現地の人々の暮らしを実感するように心がけています。実際にその国の店舗を見ながら、商品のアピール方法を模索する。マーケティングのサポートも重要な使命なのです。海外でのコミュニケーションの難しさを痛感するなか、仕事を進める上で意識している事が三つあります。一つが「具体的な数字やデータで話す」。二つ目が「事実と意見を分ける」、そして三つ目が「前向きな表現で終える」です。この三つを意識する事で、同僚や上司、そして現地パートナーとのコミュニケーションをよりスムーズにできるようになってきました。

　以前、ペルーのスーパーマーケットで当社の哺乳瓶を手に取ってくれたお母さんに、なぜピジョンを選んでくれたのかを聞くと、あらゆるメーカーの中で、唯一赤ちゃんがピジョンの哺乳瓶なら飲んでくれたということでした。涙が出そうになるほどうれしいコメントでしたが、同時にそんな仕事に携われるのは幸せなことだと感じました。これからも赤ちゃんが快適に使えるのはもちろん、お母さんお父さんが安心して使える商品を届けていきたいと強く思います。