VOICE
2022/05/30
やること山積み、でも なかなかやる気が出ない…。スマホやテレビから離れられない、ベッドから起き上がれない、寝てしまいたい、でも課題が…!
そんな時、ありますよね。
教育や研究活動に多忙な先生たちは、どうやってやる気をひねり出しているのでしょうか。
今回は先生たちに、やる気捻出術を伺いました。
締切が近づけばやる気(焦り?)が出ます。あとは、締切を落とさないという強い心構え、言い換えると努力目標を持つことです!
小さなこと(切手を買いに行く、など)も含めてやることをすべて書き出して、優先順位をつけて、今日、今やらなきゃいけないことを決めて取りかかる。
優先順位低いものはひとまず後回し!
勉強しなくてはいけないのに、やる気が出なくてダラダラ~、、、という時は、自分にこう言ってみてはどうでしょう?
「まず20分やってみよう!」
ある脳研究者は「やりはじめないと、やる気は出ません」と言っています。20分のつもりで始めたら、そのまま30分、40分集中できた、ということもあると思います。
スマホなどのタイマーを20分後に鳴るようセットするのもおすすめです。(私の場合、なぜか「まず10分!」では短すぎて腰があがらず、「まず30分」では長すぎて腰があがりにくいようで、ちょうどよいのが「20分」です。このちょうどよい時間の長さは、個人差があると思います。)
ダラダラ~となりそうなときにぜひ試してみて下さい。でも、疲れて集中できない時は、しっかり休息をとって下さいね。
難しい???。出ないやる気を出すのはかなり難しいです。常に仕事が山積みで生活しています。
やる気が出た時に仕事(勉強)するのではなく、とにかく一日1回(1分でも)それに取り組みルーティーンとする方が楽な気がします。一旦仕事や学習から離れると「やる気」を出すのはとても難しいです。常にやり続けるのが結局一番楽かと思います。
私の場合は一日一回は英語やアラビア語に当たる、という感じです。
やる気が出ない仕事に関しては、どうあがいてもやる気が出ないことのほうが多い。
なので期日まで逆算して、ぎりぎりのタイミングまでその仕事はやらない!
やる気の起きない物事に対してやる気を出すことは、
愛せないものを無理やり愛そうとすることと同じく、
どうにも難しいことのようにわたしには思えます。
だから、やる気を出すことは諦め、作戦を変えましょう。
ひとの臆病な性質を利用するのです。
まず、掃除です。現実から徹底逃避します。隅々まで磨き上げます。
つぎに、休憩です。バナナでも買って、掃除をがんばった自分にスムージーでもこしらえましょう。
――すると、徐々に自分のなかに、あせりがこみあげてきます。
このあせりが頂点に達し、もはやどうにもならないほど追い詰められたとき、
ひとはおのれの人生のゆくすえにおびえ、
嫌々ながら、やるべきことの第一歩を踏み出します、きっと。
そして、期日までになんとかかたちにして、「もうどうにでもなれ」と振り切ってしまいましょう。
ひとはこうやって、やりたくないことをどうにか乗り切っていく。
人生なんて、こんなことの繰り返しのように、わたしには思えます。
ただ、そうした経験が、
やる気を出せない誰かをわずかでもなぐさめるための語り草になれば、
もうそれでいいではないですか(ダメ!?)。
友達と「いつまでにこれをやろう」と締切を設定したり、やるべきことを書きだして可視化したりすることは、今日から実践できそうです!
やる気がなくともまずは少しやってみる、そしてルーティーン化してみるというのも大事なアドバイスです。「やる/やらない」の選択肢を自分に与えず、習慣化させるということですね。
語学は積み重ねですし、レポートや卒論も一日で一気にできるものではありません。
少しずつでも前に進めるというやり方を大学時代に身に付けておけば、いろんな場面で役立ちそうです。
そして豊島先生&上野先生の振り切ったやる気捻出術!
あえて、やるべきことをやらないことで焦りを生み出し、それを原動力にする。いいですねぇ。
「先生たちも結構、ギリギリの綱渡りをしてるんだな」と仲間意識が生まれてきますね。
もがいたり、律したり、満足したり、達観したりしながら、学問の道を共に歩いていきましょう。
文 奥田若菜(ブラジル?ポルトガル語専攻教員)