EVENT
2023/07/13
こんにちは!ブラジル?ポルトガル語専攻の千田です。
日本移民学会の第33回年次大会が6月24日(土)、25日(日)にわたり、本学にて開催されました。
研究大会とは、大学教員や大学院生などが自分の研究を発表する場です。今回の日本移民学会には国内外の研究者が集まり、移民研究をテーマに様々な視点からの発表がなされました。
研究分野における最新の知見や研究結果が共有され、新たなアイディアの獲得や情報交換が行われ、魅力的な出会いもありました。このような貴重な経験を皆さんにシェアしたいと思います!
1日目は、日系移民や在日外国人といった、様々なテーマが議論されました。
学会に参加するのは今回が初めてで、一見難しそうな内容を話すのかと怖気付いていたのですが、聞いてみると面白い!もっと知りたい!と思うようなものばかりで、学会に参加するハードルが低くなったように思えます。ちょっとしたきっかけって大切ですよね。
2日目は、開催校企画が行われ、戦後に沖縄から世界に移民したウチナーンチュについての研究が発表されました。
実は今回、私は開催校企画の一環として発表する機会をいただきました!
昨年沖縄で開催された「世界のウチナーンチュ大会」に調査スタッフとして参加した際に感じた「県外学生から見た世界のウチナーンチュ大会、大会を通したアクティブラーニング」をテーマに発表をしました!
また、同じく大会の調査スタッフとして活躍した琉球大学の学生さんが「県内学生としての世界のウチナーンチュ大会、大会参加を通したアイデンティティーの変化」について発表をしてくださいました。
大会中に琉球大学の学生さんと交流をすることはできなかったのですが、このような機会によって情報交換を行い、異なる視点やアイデアを得ることができました。
また、学外の方の前で発表を行ったことで、多くの方々からフィードバックをいただき、意見交換ができたことはとても貴重な経験でした。この経験を一過性のものにせず、いただいたフィードバックをもとに、勉強をしていきたいと思います!
今回が初めての学会参加でしたが、会場の熱気や教授たちが熱く議論をかわす姿に圧倒され、尊敬の念を抱くばかりでした。
また、学会を通じて、移民が身近に存在し、彼らの生活や課題を学ぶことで、理解と関心が深まったと思います。私は小さい頃に、さまざまな国や文化出身の人々が多い地域で共に生活していましたが、彼らが移民であるとは認識していませんでした。しかし、この学会での学びによって今まで見えてこなかった移民の存在が見えてきて、移民に関する問題や課題が実際に身近で起きているのだということに気づきました。そして、日本人移民が海外で築いた絆や交流に触れることで、異文化間の理解や国際的なつながりの重要性を感じました。一方で、海外へと渡った移民が「世界のウチナーンチュ大会」のような特別イベントでみせる姿と日常の素顔のギャップには、イベント参加中には気づかずに、彼らの日常生活での苦労や社会的立場などには注目していませんでした。これからも、移民に関する問題を多面的に捉えながら学んでいく必要があると思いました。