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タイ留学再開中!チェンマイ大学ってどんなところ?

2022/08/30

文&写真 和田理寛(タイ語専攻教員)

 

コロナ禍の出口はまだ見えませんが、やっと海外渡航ができるようになってきました。

2020年度より泣く泣く派遣を中止していた新皇冠体育生のタイ留学も2022年1月から再開しています。

現在は3つの大学に計7名の学生が留学中です。

 

このうちチェンマイ大学に留学している玉木琴海さんと谷中彩来さんにこの夏、現地でお会いする機会がありました。

留学生活、気になりますね。

写真とともにお2人の元気な様子をお伝えします。

 

チェンマイはタイ北部の中心都市です。

かつてはラーンナー王朝の都であり、タイ中部とは異なる歴史を歩んできました。

200年以上ビルマ(ミャンマー)の支配下に置かれていたこともあります。

チェンマイ旧市街に建つチェーディールワン寺仏塔

チェンマイ大学裏の学生街に隣接するパーデーン寺

スワンドーク寺。かつてパーデーン寺と競い合った結果ラーンナー黄金時代(15世紀頃)の仏教は繁栄した。

この古都チェンマイの旧市街からすぐ西に名門チェンマイ大学はあります。

新皇冠体育生2人の留学開始は6月。まだ2ヶ月ほどですが生活には慣れたのでしょうか。昼休み時間に訪ねてみると???。

あ!タイ人学生の輪のなかにすっかり収まっています。

左から1人目と3人目が谷中さんと玉木さん

周りにいるのは日本語専攻のタイ人学生だそうです。

毎日お昼休みはこうして日本語専攻の学生たちと楽しく昼食を食べるのが日課だと言います。

聞こえてくる言語はタイ語が6割、日本語が3割くらいでしょうか。

あと1割は???北タイ語(カムムアン)と呼ばれる地域語のようですね。北タイ語もときどき教えてもらっているみたいです。

大学の食堂/人文学部は制服か私服か選べる

構内を歩けば、何度も声をかけられます。

既にたくさんの友人ができて、すっかり馴染んでいるようです。

 

授業は多くの科目がありそれぞれの興味に沿って履修ができるので、2人の学んでいることは結構異なっていました。

どんな科目を履修しているのか雰囲気とともに少し教えてもらいましょう。

「観光用タイ語」や「ビジネス用タイ語」は中国人学生とタイ語を使って授業を受けています。国籍の違う留学生同士で切磋琢磨するのも良い刺激になりそうですね。

一方、「ビジネス英語」は英語で行われる授業ですが、主な履修生はタイ人学生です。

また「タイ語学」はタイ語をタイ語で研究するタイ人学生用の授業のため、高度な言語能力が問われます。

「ラーンナーの社会と文化」といった北タイならではの科目もあります。

グループプレゼンが課せられる授業もあり、タイ語や英語を実際に使いながら、交友関係も広がりそうです。

うーん、留学を満喫していますね。

授業風景

大変なことはあるのでしょうか。

キャンパスが広いので暑いなか移動をするのが不便だそうです。

そんなときはバディのタイ人学生が助けてくれることもあるとか。

タイ人学生の多くはバイクを運転しているので後ろに乗せてもらえば楽ちんです。

バディや友人の学生さん、くれぐれも安全運転でお願いしますね。

 

2人が住んでいるのは「大学裏」(??????)と呼ばれる一帯です。

ここには学生寮や食堂が立ち並んでいます。

大学生同士が近くに集まって暮らしているので、夕飯もしょっちゅう誘ってもらえるそうです。

大学裏。道路を挟んで向かって左手が大学、右手が学生街。

もちろん異国の地に暮らす悩みもいろいろとあると思います。

きっとホームシックにもなりますよね。

ですがそんな困難に負けず、充実した留学生活を送っている姿をみて安心しました。

 

 

最後に北タイ語で一言書いて締めくくりたいと思います。本学のタイ語専攻では教えられていないので普通は読めないはずですが、解読する強者が現れるのを待っています。タイの世界奥深し。