10月23日（日）に浜風祭が開催される中、幕張キャンパス1号館3階の大会議室では第1回目となる「KANDA Alumni Teachers’ Network Kick-Off Workshop」が開催され、27名の先生方にご参加いただきました。ご参加いただいた先生方には心より御礼申し上げます。
大会議室の外では前日から続く浜風祭で賑わいを見せており、特設ステージで繰り広げられる学生バンド演奏など様々な音楽が大会議室内にも漏れ聞こえ、ちょっとしたBGMにしながら、学習者オートノミー教育研究所特任准教授の加藤聡子先生（以下、加藤先生）によるワークショップや藤井大先生（以下、藤井先生）の講演会が進められました。
加藤先生のワークショップでは、「ウェルビーイング（well being）」の向上に着目し、リフレクティブ?ダイアローグについてお話いただきました。ウェルビーイングという言葉を最近よく聞くようになった方も多いと思いますが、心と体の健康や社会的な幸福感が満たされた状態を表すもので、「先生」にはウェルビーイングがとても大切で必要なことだといいます。
「先生」のお仕事は、どうしても生徒一人一人のために、身を削るシーンが多いものの、先生自身の心身が健康でなければ全体のパフォーマンスに影響を与えるだけでなく、相手の気持ちを最大限に引き出せない。「だから、生徒も大切だし先生も大事なんですよ！」と力説。
また、日頃の会話の中で、相手の話を聞いているはずが、気が付くと自分の話になってしまっていることが時としてありますが、実は、会話を進める際、相手の話に自分の話をかぶせないことも大切だそうです。なぜだと思いますか？答えは表面的な会話の裏側に潜む、相手が本当に話したいことを引き出す機会を壊してしまうからとのこと。
では、どうすればよいのか？ ですが、ポイントは、聞いた話を繰り返す、要約する、そして共感し、褒めることだそうです。この手順を繰り返すことで、相手は次第に心を開き、本当に話したかったことや、「自分の話を聞いてくれた」という満足感につながっていくということです。
そういった部分に触れながら、チームを組み演習を実施しましたが、参加された先生方は楽しんでいらっしゃいました。
終盤には、パワフルクエスチョンの進め方、共感の仕方、褒め方のポイントが話され、もっと聞きたいと思う中、ワークショップは終了。褒めるときの魔法の言葉は「いい感じだね！」。うまく褒められないと感じたときに使える魔法の言葉ですので、早速実践してみては？！
ランチタイムは大学院の紹介から、自己紹介へ！学生は大先輩のところへGO！
加藤先生のお話の後は、Kick-Offを兼ねたランチタイム。先生としてのスキルアップを目指す方に向けた大学院のお話の後は、学長の挨拶、そして自己紹介へと進みました。
参加者全員が異なる学校でご活躍されていることもあり、みなさん積極的に情報交換をされていたようです。
そして最後は藤井先生の講演会
プログラムの最後となる講演会は、千葉市の教育委員会でご活躍中の藤井大先生より文献学者で作家のジョン?ロナルド?ロウエル?トールキンが執筆した小説の世界をイギリス留学の経験談と共にお話いただきました。
イギリスの要所要所にトールキンの世界にまつわる名所が沢山あるそうで、名所めぐりの楽しさも紹介いただきました。思わず訪ねてみたくなるお話が満載の1時間でした。
アンケート結果について
イベント終了後のアンケート結果ですが、27名のうち半数の方が回答くださいました。一部を紹介すると、「ワークショップは今後も年に1回は開催して欲しい」や「卒業生の要望を確認し、卒業生向けリスキリング講座を運用して欲しい」という声が多く、高評価だったことがわかりました。
希望するワークショップの内容としては、評価に関するもの、テスト論といった実務的な内容や、TESOL公開講座、英語教員の英語力スキルアップが図れる研修といった、自身のレベルアップにつながる内容まで様々でした。
また、さらに良いネットワークにするためのアイディアとして、情報共有の場や数か月に1回の割合でワークショップを開催して欲しい、夏休みや冬休み期間を利用した講習会やオンライン交流会、若い先生が相談しやすい環境を作るなどたくさんのアイディアが寄せられました。
今後参考にさせていただき、実現に近づけたいと思います。アンケート結果はこちら。
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