初めまして。現在、カマタマーレ讃岐で英語通訳として携わっている江徳と申します。台湾出身ですが幼少期に日本に移住しました。大学までは千葉県で過ごし、神田外語学院ではアジア?ヨーロッパ言語科スペイン語コースに、そして新皇冠体育では英米語学科に在籍していました。
卒業後は、半導体の専門商社のグローバルセールス部門で、海外の顧客を中心に担当し、海外出張を毎月こなし、4年目には海外駐在なども経験しましたが、いろいろと考えることもあり転職。一方で、好きなサッカーに仕事として関わることができないかと模索する中、チャンスが訪れました。なんと、J1浦和レッズより通訳としてのオファーがあり、通訳の道へ進むことになりました。
その後、別のチームへ移るも、再び一般企業に就職しタイで2年間生活した後、コロナショックの影響で帰国することになりました。そこで再び通訳としての道が開かれ、縁あって今シーズンよりJ3カマタマーレ讃岐で英語通訳としてチームのコミュニケーション支援を行っています。
通訳となったきっかけ
きっかけは意外にシンプルでした。一般企業で働いていた頃、たまたまJクラブのフロントで働いていた知り合いが、アジアナンバーワンのクラブを決める大会「ACLチャンピオンズリーグ」の公式記者会見で日本語?英語?中国語の3カ国語を話せる人を探していたのです。そこで、自ら立候補し、仕事のスケジュールを調整して、記者会見の通訳をさせていただいたというのが最初でした。
その時、記者会見の様子を見ていた方から、J1の浦和レッズで英語通訳を探しているという話を聞き、そこから本格的にクラブの英語通訳としてのキャリアをスタートさせたのです。
通訳として心掛けていること
通訳といっても、いろいろなタイプがあります。例えば、私の場合はサッカーチームの通訳なので、サッカー用語の知識、戦術理解などが必要です。また、フィールドに出ることもあるので、ある程度サッカーのプレー技術などがあると非常に有利だと思います。
私とは全く異なる業界で同時通訳や会議通訳の仕事をしている知り合いがいますが、彼らが会議の議題や取り扱う製品の知識、市場動向などをしっかり頭に叩き込んで仕事に臨んでいるのと同様に、私もいかにスムーズなコミュニケーションに繋げるかを意識しています。
ただ無機質に通訳をするのではなく、物事を俯瞰的に捉えて、全体像を把握し細部に落とし込んで理解していくことが、どの業界においても非常に重要であることがわかります。
香川県は住みやすく、観光スポットが豊富です!
今回、通訳としてカマタマーレ讃岐に加入したことがきっかけで、生まれて初めて四国へ来ることになりました。四国や香川県について全く予備知識がなかったため、「うどん」以外、何も思い浮かびませんでした。ここで、少し、香川県について紹介させてください。香川県は四国にある4県の一つで、人口は約94万人弱、全国47都道府県の中で一番面積の小さい県です。讃岐うどんが有名で「うどん県」とも呼ばれ、うどん店の数も全国一!
名物はうどんだけでなく、他の四国の県と同様、瀬戸内海に浮かぶ小豆島をはじめ、瀬戸大橋、こんぴらさんの愛称で有名な金刀比羅宮や、栗林公園など観光スポットが豊富です。しかも、実際に住んでみると、街の雰囲気がとても賑やかで、大阪、神戸、岡山など各都市へのアクセスもスムーズで、良い意味で予想以上に住みやすい街だと感じています。カマタマーレ讃岐を応援しながら、香川県観光はいかがでしょうか。
将来、目指していること
今は通訳としてチームに従事していますが、今後はもっとチームの昇格に貢献したいと考えています。そして、J1のチーム、ゆくゆくは海外のチームに携わりたいと考えています。
?今後も、通訳として外国人選手をサポートすることはもちろん、それに加えて、指導者のスキルを身に付けチーム戦略の部分にも関わっていきたいですし、海外のコネクションを増やして、日本と海外の架け橋になりたいと考えています。
2011年卒業
神田外語学院
アジア?ヨーロッパ言語科スペイン語コース
2013年卒業
新皇冠体育英米語学科
江徳 智揚
カマタマーレ讃岐 通訳