11月7日(月)~11月11日(金)において、SDGsをテーマにした「KIFL(※)学園祭2022」を開催しました。11月7日(月)~10日(木)では「Festival Week」として、SDGsに取り組む企業?団体?個人を招請し、特別講演を実施しました。学生たちは世界をより身近に感じるとともに、「今世界では何が起きていて、どのような取り組みがされているか」を学びました。
※KIFL(Kanda Institute of Foreign Languages):神田外語学院の英称
英語専攻科2年生の240名に向けて、公益社団法人青年海外協力協会の小平 直人氏よりJICAの海外協力隊事業についてご講演いただきました。青年海外協力隊の事業概要や隊員としてのご経験を交えてご説明いただきました。また、海外協力隊OGで、2年間ペルーに赴任されていたカスティーヨ あかり氏には現地での経験を語っていただきました。青年海外協力隊になったきっかけや、ペルーに赴任していた際のさまざまな出来事について写真や動画を交えてお話しいただきました。
株式会社スタートラインの小倉 玄氏より、日本の障害者雇用の現状やスタートラインの取り組みについてご講演いただきました。問題形式で理解度チェックが図られ、障害に対する学生たちの理解を一層深めるような工夫をされているのが印象的でした。企業での取り組みを紹介するとともに、学生が障害を取り巻く問題について身近に考えることができるように事例をあげたり、ロールプレイも。学生が障害について主体的に学ぶことができた講演となりました。
本来廃棄されるところだった食材を利用して、付加価値をつけて新たな商品として販売される食品がアップサイクル食品。今回は、リンゴの芯やナスのヘタなど、普段捨ててしまう部分を活用して作られたお菓子を食べながら、食にまつわるSDGsのテーマである「フードロス」について話し合いました。見た目だけでは何の素材が使われているのか判断のつかない食品を試食しながら、学生は「えっ!ここも食べられるの?」「想像していた味と違った!」など、アップサイクル食品ついて考える良い機会になりました。
建機メーカーとして世界的に有名なコマツ。油圧ショベルやブルドーザーなど、主に建設や鉱山などの現場で使用される重機、機械を生産するメーカーです。今回は、対人地雷の被害に苦しむ地域において、地雷処理から復興までのコミュニティ開発支援など、コマツがその技術を発揮して取り組む支援活動についてお話しいただきました。普段、聞くことのできない貴重なお話に、学生は真剣なまなざしで聞き入っていました。この講演会がきっかけとなり、やりたい仕事ややりがいを見つける学生が増えることでしょう。
昨今よく耳にする気候変動。今回は、日本を代表してパリ協定に署名をされた元国連大使の吉川先生に特別講義をしていただきました。気候変動の原因である温室効果ガスは、各地で排出されていますが、特に一部の先進国では他の国々に比べて多く排出しており、世界中でさまざまな悪影響を及ぼしています。講義の中で語られたパリ協定とは国際的な枠組みの下、排出削減に取り組むと共に経済成長の両立を目指していくもの。世界情勢を踏まえた吉川先生の貴重なお話に学生は真剣な眼差しで耳を傾けていました。先生の問いかけに意見が飛び交う場面も。「気候変動はなぜ起こるのか」「パリ協定は何のためにあるのか」。活気ある講義となりました。
日本最大級のファッションECである「ZOZOTOWN」の仕組みや、知られざる物流拠点の裏側を動画でご紹介いただきました。「商品がお客さまの手元に届くまでにどのような行程があるのか、各スタッフがどのような想いで仕事に取り組んでいるのか。」学生たちは普段利用しているZOZOTOWNの仕組みや社員の方々の想いを学び、たくさんの発見があったようでした。講義後半ではZOZOのカルチャーである「楽しく働く」をテーマに意見交換をする場面も。学生一人ひとりが「自分にとって“楽しく働く”とはどういうことか」を深く考える貴重な機会となりました。
ウクライナの歴史や美しい街並み、伝統文化を英語でご紹介いただきました。当日は神田外語学院の学生だけではなく、近隣の高校生や高校の先生、そしてオンラインでは新皇冠体育の学生も今回の特別講演を聴講しました。講演ではウクライナ侵攻後、どのように街が姿を変えてしまったのかについてもふれる場面も。ウクライナの人々が現在どのような暮らしをしているのか。美しい文化や景観を守るために自分たちはなにができるのか。学生も平和についてさまざまな思いをめぐらせているようでした。