学科?コース紹介
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10月5日、国際観光科2年生は、全国通訳案内士の資格を持つ国際観光科?千田直子先生指導のもと東京都中央区?築地エリアにて通訳ガイド実習を行いました。
築地本願寺のインフォメーションセンター前に集合した学生たちに、千田先生から早速アドバイスが。
「ツアーの集合場所は、他の観光客の方の邪魔にならず、雨が降っても濡れない場所を選ぶことが大切です。また、自由行動後の再集合場所も同じ場所にしておくと、参加者が道に迷わずに済みますよ」
さらに学生たちは「ツアー参加者が見つけやすいように、目立つ色の服を着ること」、「手が空くように、ガイド用の手旗はカバンの中にしまっておくこと」など、プロならではの工夫や配慮も学びました。
築地本願寺は、浄土真宗本願寺派の直轄寺院であり、関東最大の念仏道場でもあります。2014年には、「本堂」、「門柱(正門?北門?南門)」、「石塀」が国の重要文化財に指定されました。学生たちは、一人ずつ本堂内を歩いて見学。伝統ある寺院ならではの静謐な空気を味わいました。
続いて訪れたのは、日本最大規模の卸売市場である築地場外市場。この日は豊洲市場への移転直前ということもあり、場外は多くの観光客で賑わっていました。「人混みの中を歩くときは常に人数に気を配る」、「道を覚えやすいように、簡単なルートを選ぶ」など、学生たちは実際に場外を歩きながら、千田先生の実践的なレクチャーを受けます。
市場の奥にある波除稲荷神社に到着すると、ここで自由時間に。「ツアーの参加者が自由時間を待ち望んでいる時は、早めに解放してあげましょう」と千田先生。自由時間は30分と短いですが、「初めて外国から来た観光客の方は緊張して疲れているので、あまり長い時間を取らないほうがいい」のだそうです。学生たちは思い思いに場外を歩き、活気あふれる雰囲気を満喫していました。
国際観光科では「日本の伝統文化を実際に体験し、教養として身につける」という考え方のもと、伝統文化の体験学習を重視しています。近年は、こうした寿司職人体験のほかにも茶道、華道、着付けなどの「体験型観光」が外国人観光客に大人気だそうです。
「体験型観光」について外国人観光客に説明できるようになることはもちろん、まずは学生たち自身が体験することで、日本の文化の魅力を存分に知ることがこの体験学習の狙いです。
学生たちはまず、「すしざんまい」の寿司職人さんの手さばきを見学し、レクチャーを受けます。「すしざんまい」の職人さんは、1分間に10貫の寿司を握るのだそう。これには、学生たちからも驚きの声が上がっていました。レクチャーの後は、学生たちが一人ずつまな板の前に立ち、実際に寿司を握ります。
「自分でお寿司を握るのは初めてなので、思ったよりも難しいです……」と苦戦する学生や、次々と器用に握る学生、ゆっくり時間をかけて握っていく学生たちの姿が見受けられました。学生たちはそれぞれ試行錯誤しながら、寿司職人の気分も味わっていました。
充実した内容となった今回の通訳ガイド実習。観光バス会社への就職が内定している2年生の糸数恵利香さんは「千田先生から実際に現場で学ぶことにより、最後尾の人までしっかり確認したり、時間の調整をしたりと、プロの通訳ガイドの方の気配りに驚きました」と、実習を通じてプロならではの視点を学んだ様子。
実際に街を歩き、日本の伝統文化を肌で感じた経験は、学生たちの将来の仕事にもきっと役に立つはずです。