学科や学年の垣根を超えた交流を通して、他者を知り、自分を知り、そして社会を知るための授業。それが神田外語学院の「キャリアデザイン」です。この授業では毎回冒頭で自分のパートナーを探し、グループワークやディスカッションを行います。知り合いでない学生同士でペアを組むのは「生まれ育った環境や経験が全く異なる相手とさまざまなテーマで意見を交わすことで、新たな価値観を発見してほしい」という思いから。学生たちは社会時事や企業の取り組みについて意見交換をする中で、多方面から自分自身を見つめなおしていきます。

今回の授業のテーマは「パーソナルブランディング」です。パートナーとのアイスブレイクを終えた学生たちが取り出したのは、手作りのサイコロ。その六面には「自分の強みや長所」が記されています。これは自分が書いたものではなく、前回の授業のパートナーが分析してくれたものです。「相手に体をむけてしっかりあいづちをうつところ」「まわりの人やものに対して、深い愛情をもって接しているところ」「自身のキャリアと真剣に向きあい、目標達成のために努力できるところ」。たった一度の会話の中で、初対面の人が見つけてくれた自分自身の多面的な魅力。この授業では、他者の長所を見つめる力を養うとともに、自分では気づけなかった自身のさまざまな魅力を発見していきます。

―キャリアデザインの受講学生より―

最初は初対面の人と話すことに抵抗があったけれど、毎回さまざまな人から良い刺激をもらっています。おかげで他の学科にたくさんの友人ができました。毎回この授業で自分の知らなかった一面をたくさん発見しています。意欲のある人ばかりが参加しているので、授業を受けるたびに勉強へのモチベーションがとてもあがります。これからはじまる就職活動や編入学対策に向けて「将来自分がやりたいことやなりたい姿」をじっくり考えていきたいです。

毎週金曜日の放課後、とことん自分自身と向き合う90分間の「キャリアデザイン」。この授業を通して、学生たちは自身のライフプランが少しずつ見えきたようです。10年後、20年後、そして30年後の自分はどのような人生を送っているのか。そして自身が思い描く人生を送るために、今の自分には何が必要なのか。これからさまざまなライフステージを重ねていく学生たち。少しずつ彩られていく将来への期待に胸がふくらみます。