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【卒業生体験講話】ドバイ国際博覧会アテンダント 臼井こころさん

2022.06.28
▲「ドバイ万博のアテンダントに応募したきっかけは、担任の先生の『こんな求人があるよ』というインスタグラムでの投稿でした」と語る臼井こころさん(国際エアライン科2020年度卒業生)。

昨年の秋から半年間にわたりUAE(アラブ首長国連邦)において開催された「2020年ドバイ国際博覧会」。同万博において、日本館は2015年ミラノ国際博覧会に続き、2回連続で展示デザイン部門の金賞を受賞する快挙を成し遂げました。今回はこの日本館アテンダントとして活躍した臼井こころさんに国際エアライン科の在学生に向けて貴重な体験談をお話してもらいました。

▲ドバイ万博?日本館アテンダントの公式ユニフォームに身をつつむ臼井さん。光が当たると文様が浮き上がる、特殊なプリントが施されています。
 

臼井こころさん(埼玉県星野高校出身)

国際エアライン科キャビンアテンダントコース2020年度卒業生

 

―2020年ドバイ国際博覧会―
会期:2021年10月1日~2022年3月31日(182日間)
開催地:UAE(アラブ首長国連邦)?ドバイ
参加国:192ヶ国以上

 

日本政府館(日本館)とは:「Where ideas meet(アイディアの出会い)」をテーマに、日本のさまざまなコンテンツを最新のテクノロジーで魅せる展示空間として構成。来場者は各ゾーンで「多様な出会いを大切にすることで、新しいアイディアが生まれ、交流し、未来がよりよい方向に変わりゆくこと」を体感します。

 

 

「万博」とは、世界中の先端技術や芸術品を一堂に集めて展示し、国際交流を促進する博覧会です。7ヶ月間にわたりドバイに滞在し、万博の日本館アテンダントとして世界中の方に日本の魅力を伝えた臼井さん。英語での受付業務や来場者への展示案内では、神田外語学院の実践的な学びがとても役立ったそうです。ときには自分とは全く異なる文化や価値観をもつ方とのコミュニケーションにとまどいを感じる場面も。大変なこともたくさんあったけれど「はじめて会った日本人があなたでよかった」という来場者からの嬉しい言葉が彼女の原動力となっていました。

今回参加した192ヶ国の展示をすべて見てまわった臼井さん。さまざまな国の文化にふれ、毎日世界一周をしているような気分の7ヶ月間だったそうです。万博アテンダントの採用試験や勤務体系、オフの日の過ごし方など、ここでしか聞けないエピソードの数々に国際エアライン科の後輩たちは興味津々です。「異国の地であるドバイに7ヶ月間滞在することに迷いはなかったですか」という学生からの質問に「もちろん不安もありました」と臼井さん。しかしそれ以上に、世界中の人と交流できるこの大きなチャンスを逃したくないという強い思いが彼女を突き動かしたようです。

―臼井さんより―

万博は「小さな世界」と言われるくらい、世界中の人が一堂に会し交流できる場です。世界各国からの来場者との交流だけでなく、さまざまな経歴をもつ各国のアテンダントとの出会いは、私をとても成長させてくれました。国際エアライン科の皆さんには、今目の前にいる先生や同じ夢をもつ仲間と出会えたことをこれからも大切にしてほしいです。そして、ぜひ皆さんも2025年の大阪?関西万博でのアテンダントに挑戦してみてください。日本ならではの技術やおもてなしなど、ドバイ万博を超える感動や体験を次に世界中の方に届けるのは皆さんです。

▲臼井さんと国際エアライン科在学生

コロナ禍で自身が目指す航空業界の採用が凍結した中でも、前向きに行動して海外で貴重な経験ができた臼井さん。困難な状況でも諦めずに行動すれば、自分の夢に近づくチャンスは必ず掴めることを教えてくれました。一歩前に踏みだして一つのことを最後までやり遂げた経験は、必ず自分に自信を与えてくれます。世界で活躍する先輩の体験談に、多くの刺激を受けた国際エアライン科の学生たち。2025年には日本で大阪?関西万博が開催されます。彼女たちの中から、この万博で世界に日本の魅力を届ける人材が現れることを期待します。