今回も、初対面の人と話をするときのマナーについて考えていきます。

前回は自分からアプローチする場合を取り上げましたが、逆に、誰かと話しているときに別の人が入ってくるケースもありますよね。そんなときは、ようやくお目当ての相手と話すことができたのに…まだ話の途中なのに…という気持ちは心の中にしまっておき、気持ちよく受け入れることです。We were just talking about wine.などと言って、入ってきた人が話に入りやすく誘導してあげると親切です。タイミングを見ながら、今まで話していた人にI’ll come back later.と言って、入ってきた人に譲るくらいの気持ちの余裕を持ちましょう。

加えて、自分の知人同士を引き合わせる努力をすることも大切です。Michael, may I introduce Susan to you? といった後にSusan is into jogging at the moment. （スーザンはジョギングにはまっているんですよ）などと付け加えて、その2人が会話をスタートさせるきっかけを作ってあげるといいですね。

最後に一番大切なことをひとつー自省の念を込めて言うと、それは笑顔（smile）です。緊張すると無意識のうちに顔がこわばってしまいますが、それでは人は近寄ってきません。人を引き寄せる最大の武器は笑顔と自分に言い聞かせながら、会話を楽しむ気持ちで臨みましょう。

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著者情報

柴田 真一　Shinichi Shibata

新皇冠体育キャリア教育センター長、グローバル?リベラルアーツ学部特任教授。みずほフィナンシャルグループ、 目白大学教授?英米語学科長を経て現職。上智大学外国語学部卒。ロンドン大学大学院経営学修士（MBA）。専門は国際ビジネスコミュニケーション。銀行員としてのロンドン15年、ドイツ5年の海外勤務経験を活かし、ビジネス英語、キャリア教育に関わる授業を担当。新皇冠体育のアカデミックフェローとして社会人向け英語研修、オンラインプログラムの開発にも関与。近著に『英会話 仕事がうまくいくキーワード100』（青春文庫）、『初めてのビジネス英会話』『英文ビジネスeメールの教科書』（NHK出版）、『英語で言いたい 日本語の慣用表現』（アルク）、『知識と教養の英会話　政治?経済?社会編』（DHC）などがある。趣味は旅行、歴史や文化?人々の生活の香りがする街の散策。