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企業における英会話研修プログラムには、さまざまな種類があります。電話対応やミーティングやプレゼンテーションなどシーン別にスキルを身に付けるものや、海外赴任準備に特化したものなど、目的も内容もバラエティー豊富です。一般的にはどのようなプログラムがあり、どんな研修なら社員のスキルがアップするのでしょうか。今回は、企業の英会話研修プログラムについて、一般的な内容や実施上のポイント、注意点などを見ていきます。
企業の英会話研修プログラムの内容
企業の英会話研修プログラムの実施形態は、通学型、企業内対面型、オンライン型など、さまざま。人数はマンツーマンのように少ない場合もあれば、グループレッスンのように多い場合もあります。具体的にはどのような内容をどのくらいの期間学ぶのでしょうか？ 一般的によく実施されるプログラムを見てみましょう。
一般的なプログラムの内容
1. スキル別
企業の英会話研修では、一般的にビジネスシーンでのコミュニケーション力をアップさせるレッスンが中心となり、以下のようなシーン別に必要とされる英会話を学ぶケースが多く見られます。「ミーティングスキル」や「プレゼンテーションスキル」など特定のスキルを集中して強化するプログラムを提供する研修会社もあります。
- eメールライティング
- ミーティング
- プレゼンテーション
- 交渉など
研修の時間や期間の目安は、例えば、ひとつのスキルにつき、週1回2時間程度で3～4ヵ月程度など。この間に並行して自己学習も進めてスキルを身に付けてもらいます。ただし、この学習時間?期間はあくまで目安です。学習者の現在のレベルや目標とするレベル、スケジュールの都合などによって、幅が出てきます。短期集中で習得してもらいたい場合には、2日間くらいの間に14～15時間ほどのレッスン時間を設けるというパターンもあります。
2. 異文化コミュニケーション
異文化理解の考え方を学び、異文化に対応するスキルを培うレッスンです。ハイコンテクスト、ローコンテクストなど文化背景の違いを認識し、適応できるコミュニケーション力を高めます。
研修時間?期間については、1日の研修で学んでもらうケースや、週1回1.5時間から2時間のレッスンを1～2ヵ月続けるというケースなど、さまざまです。
3. 海外赴任前準備
海外赴任に備え、現地社員との異文化コミュニケーションや商談?交渉のスキルを磨き、現地のビジネスや慣習について備えるレッスンです。
研修時間?期間は、学習者のレベルによって差が出てきます。例えば、初中級～中級くらいの社員が受ける集中プログラムの場合で、4週間でトータル110時間程度といった研修があります。またプライベートレッスンで学んでもらうパターンもあり、この場合は、少し時間を短縮することが可能になります。いずれのケースでも、研修以外に自己学習の時間をとってもらうことが大切です。
神田外語キャリアカレッジのプログラムの内容例
神田外語キャリアカレッジでは、研修目的や受講者一人ひとりのニーズに合わせた各種ビジネス英語研修、業務直結型研修、新入社員対象や経営幹部対象など階層別研修、英語業務での対応や海外赴任前など特定の目的に合わせた目的別研修、建設やメーカーなど各業種のビジネスシーンに特化した業種別研修、外国籍社員を対象にした受け入れ研修など、さまざまなご要望に最適な形でお応えするバラエティー豊かな研修プログラムをご用意しています。
一例として、幅広くビジネスシーンで使える、スピーキング力強化の習得を目指すSpeakingMarathon(スピーキングマラソン)「総合ビジネス英語」の内容をご紹介します。
例：Speaking Marathon（スピーキング マラソン）概要
ビジネス英語プログラムの一例として、Speaking Marathon の概要についてご紹介します。
１.Speaking Marathon とは
「止まらずに話し続ける力（fluency）」や「自ら即座に英語を組み立てて発信する力」を高めるスピーキング力強化に特化したプログラムです。
様々なトピックや自らのストーリーについて、繰り返しリフレーズすることで、語彙の選択肢や構文をアウトプットしながら、「話す内容を組み立てる力」「エピソードを論理的に整理する力」を同時に高めます。スピーキングの運用力や即時アウトプット力に不可欠なスキルを総合的に強化していくことが目的です。
2.対象となる方
基本的な英文法や語彙、リスニング力はあるものの「自分から話すとなると固まってしまう…」、定型的な表現や語彙ははなせるものの、「もっと瞬発的に自然に英語を話したい」といった方
3.目安となるレベル
CEFR A2?B2程度
４.レッスンの概要
- 1つのトピックについて、まず2分間ノンストップで話す練習をし、その後、同じ内容を1分間で言い直す練習で、情報を整理しながら話す力を向上させます。
- 文法の正確さよりも、「止まらずに話す」ことを重視しており、多少の言い間違いも恐れずに話し切る習慣を養います。
５．想定される成果
①発話流暢性の向上
?同一タスクを繰り返し実施することで、発話の流暢性が向上することが示されています。
②発話速度の増加
?4/3/2テクニック（同じスピーチを4分、3分、2分と時間を短縮しながら繰り返す手法）を用いた研究では、繰り返し練習により発話速度が向上し、流暢性が改善されることが報告されています。
参考：早稲田大学高等教育研究所（2020年9月25日）．「4/3/2タスクで英語スピーキング力向上を目指す！」 https://www.waseda.jp/inst/ches/news/2020/09/25/3075
③即時アウトプット力の強化
繰り返し練習を通じて、英語を即座に話す力が強化され、スピーキング能力の向上が見られました。
?自己修正能力の向上
?同じ課題を繰り返すことで、学習者は自らの発話を振り返り、言い換えや改善を行う習慣が身につきます。
なお、神田外語キャリアカレッジのプログラム新皇冠体育は、以下よりご確認いただけます。
/kgcc/programs/english/
企業の英会話研修プログラムにおける重要なポイント
企業の英会話研修プログラムを実施する際には、いくつかのポイントを押さえることが大切です。社員の英語力を強化させるための重要なポイントをご紹介します。
新人社員研修で英語を継続的に学ぶマインドを培ってもらう
新人社員研修では基礎力を付けてもらうと同時に、その後も継続的に学ぶ姿勢を身に付けてもらうことが大切です。英語の必要性や楽しさが伝わる研修を行うようにしましょう。
社員のレベルやキャパシティーに合うプログラムを選択する
社員の英会話のレベルをできるだけアップしようとして、レベルが高すぎるレッスンを取り入れるのはNGです。そのようなレッスンは自信喪失や挫折につながりかねず、思ったような効果が得られないことがあります。また、短期間でレッスンを詰め込みすぎると社員を疲れさせてしまう場合もあるので、適度なレッスン回数と期間を設定することが大切です。
実践力が身に付くレッスンを取り入れる
社員の英会話力を伸ばそうとして試験のスコアをアップさせるレッスンのみを取り入れても、実践力が付かないこともあります。
特に英会話力がすぐに必要な部署では、演習やロールプレイなど実践的なコミュニケーション力が身に付くメソッドを取り入れたプログラムを選ぶのが鍵です。
企業の英会話研修プログラムにおける注意点
企業の英会話研修プログラムを実施する際には、気を付けなければならない点もあります。ここでは主な注意点を挙げます。
研修内容や目的を明示する
英会話では習得すべきスキルが多く、社員はどのような順番でどう学べばよいか迷ってしまうこともあります。研修のスタート時に研修内容や目的をはっきりと示すことで、社員が学びやすくなるようにしましょう。
ワンステップずつ着実なレベルアップを目指せるようにする
習得すべきスキルが多くて焦りを感じてしまい、あれもこれもと一度に学ぼうとする社員が出てくる可能性もあります。それでは結局どのスキルも中途半端になりかねません。ワンステップずつ着実に目標をクリアしていけるような、ゆとりのあるプログラムを組むことが大切です。
英語力の向上に必要な「異文化コミュニケーション」も重視する
英語力をアップさせるためには、文化的な背景の理解が欠かせません。英語を使えるスキルを身に付けてもらうと同時に、異文化コミュニケーションの習得にも進むような研修を取り入れるとよいでしょう。
無理のない英会話研修プログラムで計画的に社員のスキルアップを図ろう
英会話で習得すべきスキルは多く、研修プログラムの種類もバラエティーに富んでいます。必要なスキルを十分に習得できるプログラムを組むことは大切ですが、詰め込みすぎないように注意しましょう。社員が無理なくレベルアップを図れるプログラムが理想です。
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