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TWICEのモモさんが推す、K-コスメ「Wonjungyo」(ウォンジョンヨ)の涙袋メイク。コンビニ各社もK-コスメに熱視線!

2024.11.04

「初めてメイクしたときのようなトキメキ」をコンセプトにした韓国のコスメ(化粧品)「Wonjungyo」(ウォンジョンヨ)が人気です。「TWICE」の専属メイクアップアーティストのウォン?ジョンヨ氏が立ち上げ、人気K-POPガールズグループ「TWICE」のモモさんがアンバサダーを務めています。「Wonjungyo」の人気と、韓国コスメの隆盛の背景を探ってみましょう。

「TWICE」の専属メイクアップアーティスト監修の「Wonjungyo」

「Wonjungyo」(ウォンジョンヨ)とは、「初めてメイクしたときのようなトキメキ」をコンセプトにした韓国のコスメ(化粧品)ブランド(K-コスメ)です。監修者はウォン?ジョンヨ氏。

彼女は「涙袋メイク」の第一人者とも呼ばれていて、K-POP人気ガールズグループ「TWICE」の専属メイクアップアーティストとしても有名です。「Wonjungyo」コスメは2022年9月に発売されましたが、発売前から大きな話題となり、発売後はすぐに完売して瞬く間に人気ブランドとなりました。主要ユーザーは、20代、30代の女性です。

ちなみに、「Wonjungyo」には、ヘアケアライン「Wonjungyo Hair」もあり、広告アンバサダーに人気アーティストの平野紫耀さん(「Number_i」メンバー)が就任し、こちらも大きな話題になっています。

「Wonjungyo」のアイテムは、「プチプラ」ながらもアイドル級のメイクが可能な優れたコスメばかり揃っていて、すべての商品が3,000円以内と低価格。「プチプラ」とは「プチプライス」(和製英語)の略。「petit」というフランス語+「price」の合成語。フランス語の「petit」には「可愛い」というニュアンスが含まれ、安くてクオリティが高くてお得感のあるコスメを表現するときに使われます。

「TWICE」のモモさんがアンバサダー

「Wonjungyo」が人気になった理由の一つに、(前述のとおり)TWICEなど人気韓国アイドルグループを担当したプロのメイクアップアーティストが手掛けるコスメブランドである点です。TWICEのモモさんがイメージモデル(アンバサダー)を務めていること、くわえて、ピンクを基調としていながらもシンプルなデザインに魅力を感じる人も多いようです。

代表的な人気アイテムが、透け感発色マスカラ「ウォンジョンヨ ヌードアイラッシュ」。自まつげにすんなりなじむブラック&ブラウンファイバーが、自然に長さをプラスして透明感のある目元を演出。水や汗に強いウォータープルーフにもかかわらず、簡単にお湯で落とせます。

前述のとおり、ウォン?ジョンヨ氏が「涙袋メイクの第一人者」と評されていますが、「涙袋」(なみだぶくろ)とは何でしょうか?

「涙袋」メイクとは?

「涙袋メイク」とは、涙袋の部分(目の下側にある膨らみ)にハイライトなどを入れて、涙袋を主張するメイクのこと。目を大きく見せて「顔の余白」を埋め「小顔」を強調するほか、目元の印象を明るく見せる効果があります。最近では、簡単に涙袋を演出することができるアイライナーやアイシャドウなどが人気だそうです。

たとえば、「Wonjungyo」には、なりたいムードに合わせて楽しむ、万能カラーの7色アイ&チークパレットとして、「ウォンジョンヨ W デイリームードアップパレット」があります。

涙袋があると、目元が立体的に見え、大きな目の印象付けが可能。また、涙袋をふっくらとさせることで可愛く見えたり、女性らしさが増したり、顔を小さく見せる効果が期待できます。

「Wonjungyo」コスメの人気の要因をまとめておきましょう。(1) 3,000円以内のリーズナブルな価格、(2)K-POPアーティストの著名専属メイクアップアーティストの監修、(3) 高い人気のTWICEのモモさん推し、そして(4)モモさんのようなアイドル顔にメイクが可能、があげられます。

「Feel Special」MV再生回数5億回超えの「TWICE」のモモさんとは?

先ほど「Wonjungyo」は、TWICEのモモさんがイメージモデルを担当していると述べました。ここで、「TWICE」と、メンバーの一人モモさんのプロフィールを確認しておきましょう。

「TWICE」(トゥワイス)とは、2015年に韓国で結成された、アジアを代表する「多国籍ガールズグループ」(JYPエンターテインメント所属)。メンバーはナヨン、ジョンヨン、モモ、サナ、ジヒョ、ミナ、ダヒョン、チェヨン、ツウィの9人(敬称略)。

グループ名には「いい音楽で一度、素晴らしいパフォーマンスで二度魅了させる」という意味が込められています。女の子が抱く微妙な感情をストレートに表現する歌詞や、思わず真似したくなるキュートな振り付けがTWICEの大きな魅力。2019年9月に公開された8thミニアルバム「Feel Special」と同名のタイトル曲「Feel Special」のミュージックビデオが、YouTubeで再生回数5億回を突破。

再生5億回超えの人気曲 TWICE 「Feel Special」(By JYP Entertainment)

モモさんは、京都府出身の1996年生まれ。TWICEでは、メインダンサーとサブボーカルを担当。パワフルながらも緩急のあるダンスに定評。激しさのなかで軸がブレず安定感のあるパフォーマンスと、滑らかで美しいウェーブの対称性が彼女の大きな魅力。

韓国コスメは「低価格」「高い機能性」「可愛いパッケージ」!

ここで、「Wonjungyo」も含まれる「韓国コスメ」の人気の要因を整理しておきましょう。第1が「リーズナブルな価格」です。1,000円以下で購入できる商品が多く、学生や若年世代でも気軽に購入できるため、支持されています。

第2が「高い機能性」です。高い機能性には、「発色の良さ」「カバー力」「キープ力」など含まれます。色落ちしにくいティントリップ、カバー力のあるクッションファンデーションなどに人気が集まっています。

第3が「デザインの優位性」、特に「かわいいパッケージ」です。パッケージは、カラフルでポップな色合いが特徴的。淡いパステルカラーや、鮮やかなビビッドカラーなど、色合いも豊富。

日本への化粧品輸入額は、韓国がフランスを抜き、第1位!

第4が「SNSでの積極的な発信」です。韓国コスメに関してはSNSで大量の情報が発信されています。そうした情報が、口コミの拡大につながっています。インフルエンサーや美容系YouTuberを介して、「おしゃれで可愛い」「成分などにこだわったクオリティの高いアイテム」というイメージを醸成することに成功しています。

ジャーナリストの金 敬哲氏(『プレジデントオンライン』(2024年2月9日記事))によると、日本では、2022年に化粧品輸入額で、初めて韓国がフランスを抜き、第1位となりました。その額は775億円。

現在、韓国は、4,500余りのメーカーや3万近いブランドが乱立し、市場規模で世界8位のコスメ大国となっています。輸出でみても、日本を抜いて、フランス、米国、ドイツに次ぐ世界4位化粧品輸出国に位置し、2022年の輸出総額は76億ドル(1.1兆円)に達しました。

「女子高生が好きな韓国コスメブランド」No.1は、「rom&nd」

2023年8月30日、マーケティング調査企業「アイ?エヌ?ジー」が(日本の)「女子高生が好きな韓国コスメブランド」(15~18歳の女子高校生100名、インターネット調査)の結果を発表しました。

第1位は「rom&nd」。半数以上の高校生が「rom&nd」(ロムアンド)と回答。カラーバリエーションが豊富なティントリップの人気が非常に高く、「色が落ちにくい」「発色が良い」といった声が寄せられました。また、(後ほど説明する)ローソンで、低価格かつ持ち運びに便利なミニサイズで展開されている(姉妹ブランド)「&nd by rom&nd」も人気のようです。

ロムアンドは韓国でYouTuberとして活躍するビューティークリエーター、ミン?セロム氏がプロデュースし、2016年にスタートとしたブランド。マットタイプ(くっきりと描きやすいしっかり発色するツヤを抑えた口紅)のリップ「ゼロマットリップスティック」は、韓国で流行した「MLBB=My Lips But Better」(自分の唇の色に近いが、より綺麗に見える色)」と呼ばれるリップカラーのひとつとして注目を集めました。日本でも、高発色でツヤ感が持続するリップ「ジューシーラスティングティント」がSNSで「バスり」一気に人気ブランド化。

第2位は、(後ほど触れる)「CLIO」(クリオ)。満場一致でアイシャドウが支持され、「捨て色がなく使いやすい」「ラメの発色が綺麗」いった点が高評価の理由。第3位には、マスクにつかないクッションファンデが人気の「TIRTIR」(ティルティル)がランクイン。

以下、第4位「ETUDE」(エチュード)、第5位「innisfree」(イニスフリー)「peripera」(ペリペラ)が同順位。

第7位「Wonjungyo」(ウォンジョンヨ)と第8位「MISSHA」(ミシャ)。第9位は「3CE」(スリーシーイー)「Espoir」(エスポア)「HERA」(ヘラ)「the SAEM」(ザセム)が同順位となりました。

「Wonjungyo」は、高校生の中では、第7位の人気ブランドです!

セブン、ローソンなどコンビニ業界もK-コスメに注目!

さて、女性の3人に1人がコンビニでコスメを買ったことがあるそうです。「コンビニコスメ」は、価格も含め手軽に買えるというのがその理由。

上記のようなK-コスメの人気の潮流を受けて、セブン-イレブンは、2024年5月から、韓国コスメ「CLIO」(クリオ)の姉妹ブランド「twinkle pop by. CLIO」を発売開始。大粒のラメがかわいいグリッター(まぶたの中央にのせてキラキラを楽しむ)、簡単にグラデーションを作れるアイシャドウパレット、ナチュラルな光沢感が特徴のティントなど。

一方のローソンは、リップなどが人気の韓国コスメ「ロムアンド」(rom&nd)と共同開発したオリジナルブランド「&nd by rom&nd」(アンドバイロムアンド)をすでに展開。2023年3月に発売したところ、3日で30万個を売り上げ、発売直後には売り切れが続出するなど大人気のコスメとなっています。ツヤ感がキレイなリップバーム(唇の保湿と保護)、日常使いがしやすい色味が揃ったアイシャドーパレットなど。

「TBS NEWS DIG」(TBSテレビ、2024年5月13日)によると、セブン-イレブンでいえば、30歳未満の来店客が、顧客全体の「42%」(2004年度)から約半分の「22.5%」(2022年度)に減少しています。若者に人気の韓国コスメで、そうした減少傾向に歯止めをかけ、若年層世代の顧客を増やしたいというのが、コンビニ各社の狙いなのです。

12.7兆円(2023年データ、前年比4.4%増)の国内市場規模を有するコンビニ業界が熱い視線を送っているK-コスメ。ビジネスの一般知識として、K-コスメの基本情報を押さえておくと、業種/職種を超えて企画のヒントにつながるかもしれません。

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